足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場人気に左右されない株

2016-05-02 06:18:50 | 投資戦略
東京市場にとって最大の関心事は円相場の動き。
先週金曜日には18ヵ月ぶりの高値になり106円台に乗せた。
先週の日銀政策会合で一段の緩和策が見送られたことが主因である。事前の予想ではなんらかの量的緩和が行われ、ウォール街では円相場の130円説も出ていただけ市場へのショックは大きかった。
米国のイエレンレン議長の政策は市場の見方に同調するが、今回の黒田総裁の決断は市場の見方を大きく覆しただけに、今後の政策の方向性に不信感が吹き上げた。2013年の総裁就任以来、市場での黒田総裁への不信感がはじめて出てきたことは気になる。

救いはNY株をはじめ世界の株価が落ち着いていることだ。
4月のNY株はエネルギー、素材、ヘルスエア、金融、製造業がプラスになり小幅だがプラスで終わった。特に注目されるのはこれまでの相場の足を引っ張ってきた資源関連、素材の反騰である。世界経済の先行きの落ち着きと、米国の景気の回復が消費に加えて景気敏感セクターにも還流してきたことは明るい材料である。

東京市場の関心は連休明けから本格化する3月決算発表での経営者の先行き見通しに集まる。
中小型株のなかには円相場とは関係なく明るい見通しを出す企業も散見され、相場の人気とは関係なく「わが道を往く」企業も散見される。
先行きは環境にされないこの種の銘柄の動きに注力をしたい。
コメント
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