足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

中国政府の次の一手に注目

2015-07-28 06:41:53 | 投資戦略
NY株は急落した。
引き金は中国株の暴落で上海株は8%以上の下落になり、ヨーロッパ、米国株に波及した。
市場のセンチメントは悪化し,CNNMoneyのFear&Greed(恐怖&欲望)指数はわずか7ポイントまで下落した。最近では7月初めに14ポイントまで下落したが、それを下回る水準である。
市場のセンチメントからは「陰の極」にきた。
一時は落ち着くかにみえた上海株だが昨日は国際商品市況の軟化で中国経済の低迷が蒸し返えされた。今月初めの上海株の暴落時には政府の強力な株価テコ入れ策が効果をあげ反騰したが、再び景気の先行きへの不安感が台頭した。中国の政策当局が次にどのような株価対策を発動するかが注目される。
米連銀は火曜日~水曜日と2日間の日程でFOMCを開催する。今回は9月の政策転換をめぐっての議論が中心になるとみられるが、中国株の暴落についてどのような見解が出されるかが最大の関心事である。
先にIMFが日米の金融政策について緩和政策の継続を表明したのは、中国問題を重視していたのかと考えさせられる。
ウォール街では第2四半期の決算発表が佳境にはいっている。今週はS&P500社のうち170社の発表がある。これまでは4分の3が事前の予想を上回りサプライズ決算が続く。昨日の中国株の暴落の影響はヨーロッパ株にはみられたがウォール街には大きな打撃を与えなかった。
東京市場では今週から決算発表が本格化する。足元の景気の回復を織り込み経営者の先行きへの見方には自信の回復がみられるはずである。
世界の株価の先行きは再び中国株の動向に左右される状況になった。