足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

「中国の成長率4%への落ち込み」・・・マーク・ファバー博士

2014-03-14 08:04:22 | 株式

 

NY株は大幅安。ウクライナでの緊張と中国問題が浮上した。いずれも米国内の問題ではなく、ウォール街のとっては最大の懸念材料で東京市場にも相場を動かす材料としては影響力がある。

曜日にクリミアで国民投票が実施されウクライナからの離脱の賛否を問う。その後の成り行きについて専門家にとつても難題である。

 私はロシア株の絶頂期にモスクワを訪問したあと、帰途にウクライナを訪問した。

 

香港で投資顧問会社を経営する旧知のマーク・ファバー博士にキエフでの訪問先の紹介を頼んだ。彼は東西ドイツの壁の崩壊後、ソロスより早くロシア株に目をつけファイヤーバード・ファンドを立ち上げ大成功した。投資哲学は逆張り手法で世の中の逆をいき成功してきた。1987年のブラック・マンマンディの大暴落を的確に予見したのは、「たまたま」ではなく深い洞察力と学識に裏付けられた思考から出たものだ。ソロスが学んだロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で学んだ。その読書力と、人より一歩先をゆく現場での探求力が、誰よりも早くエマージング市場での投資で成功をもたらせた。

 私は1997年にウクライナで投資銀行や証券会社を訪ねたとき、すでに彼の名声は現地では相当なもので、彼の紹介のおかげで厚遇された。

 彼は昨日CNBCで「中国の成長率がいずれは4%に落ちるが、それは中国にとっては好材料」と語った。だれよりも早くから中国に注目し1990年代初めには上海に情報網をつくった。文化大革命後に香港の古物商に毛沢東のブリキ製のバッジが流れてきたとき、それをひまとめにして購入し、「中国の安定を買う」とそのコレクションを見せてくれた。

 

今週土曜日、彼は東京へ来る。パンローリング社主催のセミナー(日本取引所グループ後援/東京ドーム)に出席する。