NY株は好調な景気指標の発表を材料に上昇した。一時はダウ平均が218ドル高まであった。
市場では“チューズディ・エフェクト”(火曜日効果)が話題になっている。
本日で火曜日に上昇するのは20回目、1990年以来の記録である。同じように水曜日が連続して上昇した記録は1968年に24回。
別に火曜日に上がるという科学的な根拠はないが、そのような記録が出る背景には米国を始め欧州、そして日本の株高も寄与している。要するに世界的な株高現象である。これまでユーロ圏の不安、日本の失われた20年が世界の株価には懸念材料であったが、この2つも好転してきた。
東京市場でも円安への反転とテクニカル面での調整の進行で買いが優勢になり始めた。
リードしたのはいまや日本株の代表になったトヨタ自だが、富士重工業、マツダのほか部品株のデンソーなどが大幅に反発した。
テクニカルといえば25日移動平均との乖離率が買いゾーンにはいってきた。自動車だけでなく個々の銘柄でも好転したのが多い。
自動車といえばウォーレン・バフェットが昨年にGM(GM)を買い始めたが、今月も買い増しの報告書を提出した。
運用資金を新しく増額されたコームスとウェシュラーの発想からの買いなのか、いままでのバフェットの銘柄選択の基準からは考えられない銘柄である。
われわれが昨年秋からトヨタ自(7203)に注目したヒントのひとつはバフェットの買いにあった。最近は彼の自動車への注目は米国の車の使用年数の老齢化が言われている。