ウォール街では第1四半期の決算発表シーズンが到来した。
恒例通りダウ採用銘柄のアルコア(AA)が発表した。売上は-2.9%だが、利益は+59%とアナリスト予想を上回り市場はひと安心。アルミは全産業に関係するだけに景気の温度をみるバロメーターとみる向きが多い。
ウォール街では日銀の政策に関心が向いている。円相場が100円に迫った。4年ぶりでリーマンショック後いらいのことである。
東京市場では銘柄がまるで新興市場の銘柄のような動きを始めた。
昨日は業種別では証券+8.5%、不動産+5.7%、銀行+3.3%、海運+5.5%とまるで1990年代の資産バブルを彷彿とさせる動きが出てきた。
買い方の理由は金融緩和策を背景に資産価格の上昇への期待感がある。端的にみえるのは株式市場での売買代金の急増であり、相場の高い上昇率である。
国際的な水準に接近した東京市場では1990年代以前とは大きく異なる点が見られるが、その一つは株式市場の動きの自由化である。以前なら相場の急激な変動が起こると監督当局が株価の過熱化を抑えるために介入したが、現在ではそのような懸念はなくなった。相場には大きなブラスで相場の変動は自由になった。
本年1月から日本取引所株(8697)が上場されたが相場の指標的な存在になるだろう。
昨日は初めて1万円台に乗ったが相場の動きをみているとかつての市場のシンボルの平和不動産を彷彿とさせる。
高くなり株式分割は必至。分割後はオリックス(8591)のような人気の動きになるだろう。