週明けのNY市場は小幅安で終わった。
ダウ平均は史上最高値を前に小休止している。
株価が天井圏を形成しているという見方もウォール街には散見されるが、「現在の過熱は、天井圏を意味しない」と先行きには確信を持つ機関投資家も多い。
今週の焦点は週末(15~16日)のモスクワでのG7、G20の会合で一部の国から出ている「為替操作による円安」である。
G7のうちドイツなど3ヵ国が円安を問題視している。
しかし今回の円安への転換は安倍政権による迅速な景気対策によるもので、「日本の長期にわたる景気低迷の反動が始まった」とみる見方もある。
いずれにしても為替問題が議論の中心になる可能性があるが、これまで米ドル、ユーロが同じような局面を経験している。円だけが大きく取り上げられることはないだろう。それよりも安倍政権のいままでの日本に見られなかった迅速な政策に関心が集まっていることも確かだ。
昨日のNY市場での円相場は94円台になった。
さて足元の投資戦略だが相場の押し目局面では、相場に出遅れた投資家には絶好のチャンスの到来であることを強調したい。
自動車、証券、不動産、住宅、銀行、鉄鋼などが相場をリードしてきたが調整の先頭を切った不動産が調整の先陣を務めた。大手不動産3社の株価の位置に魅力が出てきた。