足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

"1月相場がその年の先行指標"(ウォール街)、ソフトバンクに注目

2013-02-01 06:38:22 | 株式

NY株はダウ平均が史上最高値14,164.53200710月)を前に足踏み。

S&P500の史上最高値は1,565.15で同じくあと一歩。

今回の上昇相場を支えたのは201011月以来の米連銀の量的緩和、昨年秋のECB(ヨーロッパ中央銀行)のドラギ総裁の思い切った金融緩和政策、そして最近、いわれているのが中国景気のソフトランデング。われわれ日本人にとって加えたいのはアベノミクスによる円安転換である。

本日から東京市場は2相場に入る。

NY市場は昨日で1月は終わった。昨年末のフィスカル・クラフ(財政の崖)問題はどこかへ行ってしまった。

ウォール街には“1月よければすべて(1年間)よし”(as January goes,so goes the year)という格言がある。ことしの1月相場は1997年以来の好調な相場展開で、強気筋には先行きに確信がもてる動きであった。過去84年間で1月高は61回あり73%がその年の相場は上昇した。

経験則としては確度が高い。

そのような環境のなかで万年弱気のマーク・ファバーがCNBCに出演し「債券相場の上昇が終わった。連銀の資金膨張は株式にバブルをもたらし崩壊する。どこかでS&P50020%の暴落がある」と語った。彼は米バロンズ誌の新春座談会の常連メンバーだが個人的な事情でことしは欠席した。依然として慎重論の舌鋒は鋭い。昨年の推奨銘柄は出席者中では最高の成績であり、買い推奨の成果は皮肉にも見事であった。

東京市場は循環買いが続く。昨日のソフトバンクの決算は好調。文字通りNTTドコモに肉薄し、数年以内には中国を除けば世界一になる。株価は出遅れてきた。ウォール街では1月は通信がベスト・パフォーマーであった。