NY株は静かに戻り新値を更新した。
金、石油、銅などの商品相場も戻り高値であるが、静かな満足感が投資家の間に広がってきた。
「中東での動乱、ヨーロッパ金融問題、日本の災害、連銀の政策転換の懸念・・・」
時々、これらの悪材料が頭をもたげるがそれらを押しのけて世界の株価は上昇してきた。
第1四半期はNYダウ+7.07%、ロンドン+4.38%、独+8.69%、ロシア+15.5%、HK+2.40%,韓国+4.9%、上海+4.9%、インド-4.8%、日経平均-5.05%であった。
日本とインドが株高の圏外であった。
日本は震災の影響があるが、しかし円安トレンドという副産物を生み、ようやく日本の先行きにも明確な景気のトレンドが見えてきた。災害の復興のための公共投資がこれはら始動する。本来は低迷していた国内の公共投資が有無を言わさず実行される。失われた20年の低迷にエネルギーを吹き込うとしている。
今週は日本の輸出企業を悩ませてきたドル、ユーロ、中国元、韓国ウオンが対円で一斉に上昇を始めた。同じ円安でも昨年はじめとは異なる背景が出てきた。
円を借りて海外へ投資するキャリートレードが始まった。新興諸国への資金の流入が目立ち始めた。
3月中旬に底入れした日本株の急騰が短期の調整を終えて第2段上げにはるだろう。
ソフトバンク(9984)、ブラザー(6448)、ナブテスコ(6268)に注目している。