NY株はまちまちの動きであったが、内容は悪くない。
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の割合は4対3であった。
注目したいのはVIX(恐怖)指数が16.03と一時は16割れまで下落したことだ。今回の金融危機のクライマックスでは90まで上昇したが、市場の先行きに対しての不安感は完全に払しょくされた。
前回の連銀FOMCの議事録(3月16日)が発表されたが「景気は緩慢な回復、雇用市場は安定」という現状維持的な内容で、株式市場にはフレンドリーで、こちらの方にも安心感が広がった。
われわれの目先の関心事は来週から始まる第1四半期の企業業績の発表である。事前の予想では36~37%増益であるが、どれだけ増額修正されるか?
今年1月の昨年第4四半期の業績は+20%の増益であったが、サプライズ決算が多かった。しかし発表売りになり、相場の基調は調整いりした。
今回もそのような反応がでることは否定できない。すでに2月から始まった上昇トレンドが足掛け3ヵ月に及んでいるからだ。
今回の決算では先行き経営者が、どうみているかに関心事。それに利益よりも売上がどれだけ増加したかに日米とも注目したい。
投資戦略としては決算内容から物色銘柄を選ぶヒントをくみ取りたい。
東京市場ではこれまで注目してきたトーカロ(3433)、マクニカ(7631)の小型株のパフォーマンスが良くなってきた。
また配当落ち後のファナック(6954)の動きも、今後の明るい展開を示唆している。