足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

市場平均を上回る投資

2008-08-29 11:24:03 | 株式

予測した未来は、ある程度の確率で実現する。それでも、将来の金融動向については、予想が成功するかどうか、疑問視する学術論文が数多くある。よく知られているように、「効率的市場仮説」の支持者は、一般に入手可能で、株価の変動に影響を与える情報はどれも、市場によって効率的に現在の株価に織り込まれていると主張する。

したがって投資家は、一般の市場参加者が入手できない特別な情報や内部情報をもっていないかぎり、価格の変化は予想できない。その証拠として挙げられるのが、株式投資信託がS&P500種株価指数を一貫して上回る運用成績をあげることはできないというよく知られた事実である。毎年、市場を上回るリターンをあげる投資家がいるという事実は、意外ではない。ふつうに考えられることである。投資結果が純粋に偶然の結果に過ぎないとしても、抜群の成績をあげられる投資家はごく一部いる。その確率は、コインを10回投げて10回とも表を出すのと同程度である。10回連続で表を出す確率は0.1パーセントである。つまり、コインを投げる投資家が数百万人いれば、最終的に好成績をあげる人が数千人いることになる。(アラン・グリーンスパン著「波乱の時代」山岡洋一訳・日経新聞社刊)

現在の世界の株価は米国の動向にしたがって動いている。米国株はつきつめていえば、金融株と石油相場(インフレの指標)の関数である。

向こう3年をとれば金融株が「効率的市場仮説」を破る可能性があるとみる。

このセクターにこれまで実績のあるウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、ビル・ミラーが動き始めた。