足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

原油安、ドル高の構図・・・中間反騰

2008-08-12 20:37:48 | 株式

グルジアの紛争問題で原油価格の先行きが懸念されたが、相場は依然として下落基調だ。

これまでの投機の反動が出て、相場の戻りには相当の売り物が控えているようだ。

石油相場の軟調の根底にはドル高がある。

ヨーロッパ経済に比べて米国の落ち込みが軽微であることを、ドル相場は織り込み始めた。

産油国もこれまではドル安→原油高という循環を前提にして原油の先行きをみてきたが、ここへきてその種の見方の基礎の変化を重視し始めた。

本日のアジアでの原油価格は3ヵ月ぶりの安値をつけた。中国の原油の輸入が減少したことを理由にあげている。

オリンピックまでは少々の不合理性にも、政府は目をつぶってきたが、先行きには常識を重視しなければならないようになってきた。

いま一つ先週来の注目点はユーロ・ドルが米ドルに対して軟化し始めたことである。ヨーロッパ経済に、予想以上の落ち込みがみられるようになってきたからである。

7月にはヘッジファンドなどが、ドル安を懸念しユーロ・ドルの買いポジションを外してきたが、その動きに為替相場は動き始めた。

昨年のサブプライム問題の発生から1年が経過した。

7月には米国がベアーマーケット入りしたが、ここへきて中間反騰を期待する向きが増えてきた。

中間反騰というのは大勢下落相場における、反騰である。短期には強気できる環境になってきた。