足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場は関門にきた

2008-06-10 16:57:59 | 株式

ブルンバーグによるとソニーとシャープの中国ビジネスに地震の影響が出てきたという。ソニーのデジタル・カメラの販売が計画を20%下回った。また液晶TVの販売も計画を下回った。

シャープにも同じような現象が出てきている。

先週末、中国人民銀行が預金準備率の大幅な引き上げを発表した。預金準備率が第1回目(615日)は16.5%から17%、第2回目(625日)は17%から17.5%にそれぞれ

引き上げられる。2段階に分ける。

中央銀行が地震で消費ムードが沈滞しているときに、金融の引締めに転じるのは。インフレ率が8%超になってきたからである。

上海株が下落した。

これまで欧米、東京市場は中国株の下落トレンドを傍目にみてきたが、ここへきて原油価格の上昇とともに、相場の大きな悪材料になってきた。

いまひとつは米国のサブプライム問題の影響が、一巡したとみていた投資銀行にも、蓄積していたマグマのように出てきた。

ベアースターンズが3月に破綻したときに、さまざまなウワサが出ていた投資銀行に、再び、問題の表面化のウワサが流れ始めた。

大手投資銀行の決算は5月末がゴールドマン・ザックス、モルガン・スタンレー、リーマン・ブラザーズ、6月末がメリルリンチ、シティ、JPモルガンである。

ウォール街は内外に難問を抱える。

日米とも相場はひとつの関門にきた。

今月24~25日の米連銀FOMCでのバーナンキ議長の行動が、相場のひとつのカギを握る。