“最悪事態は過ぎた”
こんな見方が出てくるようになったウォール街だ。
先週は週間でダウ平均+1.29%、S&P500は+1.15%、ナスダック+2.23%であった。
第1四半期の決算発表も峠を越えた。
今週からは2~4月決算の発表が早くも始まる。
注目されているのはディズニー、シスコ・システムズ、銀行のUBSなどの決算だ。
特にシスコ・システムズには景気の鈍化のなかでも世界的にIT投資の堅調で、シスコの決算にどのように現れてくるか。同社が先行きをどう読むか?
ハイテク・フアンの関心事である。
いまひとつはヨーロッパの大手銀行UBSのサブプライム問題の処理が、どの程度まで進んだか?
銀行株の決算は東京市場の金融株にも人気面では影響を与える。
欧米の中央銀行の資金供給で、金融市場には潤沢に流動性があり、それが株式市場にも還流を始めている。
“この瞬間を待っていた。買い人気はセクター間を循環的に移動し始めた”として、今年の下半期は昨年とは対照的に着実な反騰相場を期待する見方が、一部には強まってきている。
久しぶりのことである。
東京市場では第1四半期の決算発表が佳境を迎える。
特にこれからは新興市場の決算発表が加わる。
3月をスタート台に第1部市場は反騰局面にはいったが、出遅れたのは新興市場である。
決算発表をきっかけに人気化する銘柄が出てくるだろう。
個別の動きに注目していきたい。