先月、グーグルが画像のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)のベンチャー・ビジネスであるユーチューブ(YouTube)を16億5000万ドル(2000億円)で傘下に入れた。グーグルも自分で新分野を構築するのを放棄し、時間をおカネで買った。
ユーチューブの経営者のチャド・ハーレーは今週、「1年以内に携帯電話で、PCと同じように画像のSNSが利用できるサービスを始める」と発表した。
すでにPCを通じたユーチューブのビデオを、1日で世界中の人たちの1億人が見ている。そのダウンロードのスピードはすさまじい。
メデディア会社のバイアコムは「画像が盗まれている」とユーチューブに抗議しているが、そのような問題を無視して閲覧数は増える。コンテンツ企業が自己防衛するために追われている。
広告主も無視できなくなってきた。これまでのウエブ上での広告に大きな広がりがでてきた。
日本でもSNSの伸びは大きいが、今度は携帯電話と画像が主戦場になる。どのネット企業が飛び出すか?
「Web2.0」の世界での新材料の出現は、第1次のネット・ブーム時には比べ物にならない。投資家にはチャンスをつかむためには、時間との勝負になってきた。