足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

復活した光通信 株価は完全に織り込んでいない

2004-11-25 18:25:09 | 株式
昨日に発行した「トリトン通信」で光通信(9435)とクレイフィシュ(4747・マ)のことについて詳しく書いた。
光通信は1ヵ月前のレポートの「光通信の逆襲」から「光通信の復活」に格上げした。先のITバブルの清算を完全に終わり、2000年4月期の有利子負債の2308億円が、この9月末にはわずか26億円になった。大幅な純現金の超過で550億円もある。完全なる事実上の無借金会社だ。今期だけで310億円のキャシュフロー(現金)が積み上がる。今期はOA機器の営業利益が全体の50%を超え、携帯電話の27%を追い越す。そのほか保険の販売が軌道に乗り、10%近くになってきた。会社は今期の1株当たり利益を262円としているが、私の試算では330~350円になる。そして来期は400円を大きく越える。調べていると、この会社はIT技術を装備した日本の最強セールスマンの集団であることが分かる。OA機器(複写機、ファックス)はストックビジネスで、これから販売残が増えれば増えるほどストック利益が出る。シャープの生産分の60%を同社が扱う。3年で6倍にした。日本の歴史にないことだ。それに今期の下期はソフトバンクが買収した日本テレコムと、KDDIの固定電話の販売の特需としてはいる。光通信は蘇った。株価は来年の人気株になる。もちろん足元もおもしろい。それに完全子会社にしたクレーフィシュの利益が大幅な増額になった。これから同社が、光通信のIT関連の戦略的な存在になる。当面の新興市場の台風の目だ。詳しくは「トリトン通信」を参照。