足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

今月はIPO(新規公開)で大物が出る

2004-11-07 10:13:46 | 株式
新興市場が底入れした。今回の下げ相場で暴落したのはマザーズ市場である。7月1日の2749ポイントから、11月1日の1394.91ポイントまで約50%下げた。指数が半値になったので個々の銘柄では3分の1以下になった銘柄も出てきた。「もう新興市場への投資はこりごり」という向きも多い。そこへ今月はIPO(新規公開)銘柄が23社と公開社数では今年になって最多だ。8月までのIPO市場の過熱人気はすっかり冷えてしまい、初値がIPO価格を割り込む銘柄も多くなってきたし、初値がピークになって下げる銘柄も普通になってきた。
こんなときは「玉石混交」の公開株の中で「玉」が必ず出てくるはずである。
日本のIPO市場の沈静化とは対照的にウオール街では8月のグーグルの成功以来、IPO市場が活発になってきた。来年にかけてNY株の先行きについては強弱の見通しが対立している時だが、IPO市場は2000年以来の活況を呈するとみる向きが多い。時代の変化の激しい時だけに、4年間で新しいベンチャーが成長のチャンスをつかむ。公開後、2ヵ月余で2倍になったグーグルは1998年の設立で、検索エンジンのシエアーではトップにのし上がった。時価総額はヤフーを追い抜く勢いだ。インターネットの世界は相変わらず下克上の時代が続く
今月の日本のIPO銘柄にはエルピーダーメモリ(11月15日)、国際石油開発(11月17日)と大物が登場する。市場からの資金吸収はそれぞれ1000億円を超えるが、日本を代表する企業になる可能性は十分にある。いずれも機関投資家や外人投資家が注目している。
大型銘柄だけに小型株のようにIPO当日から大きくはね上がることはないだろう。そこが狙い目である。
11月9日、公開のGDH(3755・マ)はアニメの制作だが、ウオール街でも人気のある銘柄だ。