三浦綾子
星野富弘
対談『銀色のあしあと』
表紙絵は星野富弘の描かれた「タイザンボクの花」
三浦綾子(1922〜1999)
星野富弘(1964〜 )
1988年の対談集である。
二人の共通点はクリスチャンであること、文筆家でもあること。
三浦綾子さんが星野富弘さんの住まいを訪ねての対談である。
群馬県東(あずま)村の山村風景が写真で紹介されている。赤城山の麓、渡良瀬川沿いの山村はのどかである。
話題は、
自然は最高の教師
神さまの布石
貧しいものはさいわいです
人間はどこから
宝石が隠されている人
苦しみにあったことは
不自由から生まれた産物
あとがき(星野富弘)
となっている。
体育教師としての人生が、教師になってほどなく、指導中の怪我で闘病を余儀なくされた。その後、口で筆を操って、素晴らしい詩や絵を描いた星野富弘さんには、暗い影が全くない。
作家の三浦綾子の方も、長く病床にあった人である。
そして、お二人とも、キリストの教えと、良き伴侶(協力者)に恵まれ、小説や詩文、絵に打ち込まれた人生であった。