ぶらぶら人生

心の呟き

秋深む

2013-11-23 | 身辺雑記
 庭の秋が、深まってきた。
 落葉樹で、葉を留めているのは、山法師のみ。
 その葉も、色づき始めた。
 毎年、決して美しい紅葉とはならないまま、お正月に向かって落葉する。

 咲き続けるのは、ノボタンの花ばかり。
 万両は、赤色を増しつつ、ひそやかに実を垂れている。

 もう冬は遠くない。

        

                 
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医院の花

2013-11-21 | 身辺雑記
 昨日、定期検診を受けに T 医院に行った。
 血圧やや高し。寒くなったせいかもしれない。
 インフルエンザの予防接種も受ける。

 いつものごとく、院内に置かれた花を楽しむ。

          

   

   

   

 注射の後は、しばらく安静にしていなくてはならない。
 その間に、看護師さんのスケッチブックを見せていただいた。
 実物とはまた違った美しさに感心する。
 私には、絵を描く才がなく、うらやましい限り。

      

 今日は、歯科医院で、定期の検診を受けた。
 インプラントの調子もよく、全く異常なし。
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一日一笑

2013-11-19 | 身辺雑記
 「一日一善」ならぬ 「一日一笑」 
 「一日一善」は、実行不可能な気がするけれど、「一日一笑」なら、できそうだ。
 面白くない日は、下の写真を見ればいい。
 ひとりでに口角が上がるだろう。

 
            

 猫が笑っている。
 初めて見たとき、思わず私も笑ってしまった。
 この写真を見て、顔をしかめる人は多分ないだろう。

 先日、山口の本屋で、読んでみたいと思う4冊の本を求めて帰った。
 その中の1冊が、 『人生はニャンとかなる!』(2013年10月・文響社刊)であった。
 <明日に幸福を招く63の方法 水野敬也+長沼直樹>
 と添えてある。

 なかなか面白い。
 まずは猫の写真と表題を見て、大いに楽しんだ。
 写真の裏側には、有名人の逸話が載っており、さらに偉人達の名言が紹介してある。
「一日一笑」では、上の段に、
 〔トーマス・エジソン〕米国の実業家・発明家 | 1847-1931
 の、笑いに関する話が、書いてある。

 下の段の 偉人達の名言では、有名人3名の警句を紹介している。
   毎日の中で、一番むだに過ごされた日は、
      笑わなかった日である。
        シャンホール フランスの思想家 | 1740-1794
   笑いなき人生は物憂き空白である。 ウイリアム・M・サッカレー イギリスの小説家 | 1811-1863
   人間はこの世で苦しんでいるので、
      笑いを発明せざるを得なかった。 
   フリードリヒ・ニーチェ ドイツの哲学者 | 1884-1900

 この本は、一ページずつ外すことができるようになっている。
 私は、早速、「一日一笑」を、押しピンで壁に止めた。 
 

    

 

              

 今まで、気の重い日には、北村西望の彫刻「笑う少女」の写真を眺めることにしていた。
 そして、少女の笑みに向かうと、私にも笑みが戻るのだった。
 が、これからは、笑う猫の写真も眺めよう。
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続、やなせたかしさんの世界

2013-11-16 | 身辺雑記
 2冊注文したうちの、もう1冊が、 『やなせたかし 明日をひらく言葉』(2012年刊 PHP文庫)である。

      

 この本は、<PHP研究所 編>である。

   第1章 愛情と育ち方    ―ぼくはこんなふうに生きてきた……
   第2章 仕事と運不運    ―続けていれば、あるとき目の前の席が空く……
   第3章 希望とよろこび   ―幸福は日常の中にそっとかくれている……
   第4章 正義と善悪     ―アンパンマンは倒すより助けるヒーロー……
   第5章 子どもと個性    ―力が足りないなら、ゆっくり走ればいい……
   第6章 いのちと生き方   ―人生にムダはひとつもない……

 「やなせたかしの名言集」と言っていい。
 取り上げた名言の背景が、解説されている。

 その中のほんの一部を引用しておきたい。
 息苦しさの救いとなるような言葉ばかりだ。

   ごくありふれた日常のなかに
   さりげなく
   ひっそりと
   幸福はかくれています


   一寸先は闇でも、
   その一寸先には
   光がある。


   正義のための戦いなんてどこにもないのだ。
   正義はとても不安定なもので、
   ある日、突然逆転する。


   逆転しない正義とは
   献身と愛だ。

   それも決して大げさなことではなく、
   目の前で餓死しそうな人がいるとすれば、
   その人に一片のパンを与えること。

   子どもは
   いつも先生。

   もうなくなってしまった
   純粋な心を
   大人に教えてくれる。

   ぼくのように、
   あまり才能に恵まれていない者は
   ゆっくりと走ればいい。

   「あきらめるな!」と自分を叱咤しながら
   眼の前一メートルぐらいの地面だけ見て
   走り続けるというやり方です。

   八十を過ぎると人生のマニュアルがない。
   毎日が新鮮でびっくり仰天。
   見ること、聞くこと、やること、なすこと、
   すべてが
   未知の世界への冒険旅行だからおもしろい。

   人生の後半戦をいきいきと過ごす秘訣は
   「何でもいいから、熱中できるものを持つこと」
   私の場合はたまたま仕事でしたが、
   遊びでも何でもいいと思うんです。

   たとえ十種の病気もちでも
   運は天に任せて、
   できる限りおしゃれもして、
   この人生を楽しみたい。  
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やなせたかしさんの世界

2013-11-15 | 身辺雑記
 やなせたかしさんの本といえば、以前、 『アホラ詩集』 『たそがれ詩集』 『歯科詩集』の3詩集を求めて読んだ。
 以前のブログに、詩を引用し、感想も記して投稿した。

 その やなせたかし(1919~2013)さんが、10月13日、94歳で亡くなれた。
 逝去を悼みながら、詩以外の作品も読んでみたくなり、改めて、2冊の本をアマゾンに注文した。

 その1冊が、 『絶望の隣は 希望です』(2011年刊 小学館)である。
     ※ <本書は講話をもとに構成したものです。> との付記がある。

 
              

 実は、私にとって、「アンパンマン」や「やさしいライオン」などは、関心事の外にあった。
 今も、その世界に浸ってみたいとは思っていない。
 が、<やなせたかし>という人の、人物像には惹かれる面がある。
 詩集の面白さが、背景にあるのだろう。

 この本は、やなせさんの自伝的要素を持っている。
 生い立ちから、晩年にいたる生涯が、10章に分けて記されている。
 <はじめに>があり、

     1章 「奇跡の一本松」が教えてくれたこと

          この章の前に、次の絵が添えてある。

          
          

         やなせさんは、現地に赴いたり、《一本松の歌》をつくったりして、被災地の人を励まされた。
         地元の人たちが、失われた松原を惜しみつつ、一本松の穂木(枝の先端部)100本を台木に
         接ぎ木されたところ、4本に緑の新芽が出たという。
         地元の人は早速、やなせさんに、その苗木に名前をつけてほしいと依頼された。そ
         こで、やなせさんは、津波で失われた松原の、再生に繋がってほしいとの願い込め、
         長男ノビル、次男タエル、三男イノチ、四男ツナグと名づけられた。
         絵の中に、その4兄弟の姿がある。

     2章 父の病死、母の再婚
     3章  戦争で思い知った本当の正義
     4章 オンポロアパートで日は暮れて
     5章 どん底の僕を救った「アンパンマン」
     6章 天国の妻へ
     7章 やなせ流・長寿の秘訣
     8章 人生は”喜ばせごっこ”
     9章 絶望の隣は希望です!
     10章 明日を信じて
        おわりに

 という構成になっている。
 目次をたどるだけで、やなせたかしさんの人生が、ある程度は想像できる。

 特に、3章の正義についての考え方は、やなせさんの戦争体験が背景にあるので、強く肯かされた。

 やなせさんの写真は多い。
 その写真から、生涯健康な人生を歩んだ人のように思っていたが、60代からは、幾つもの大病を繰り返しておられる。
 生い立ちにも、寂寥の影がつきまとっている。
 ここに書かれていることは、すべては、体験の裏づけがあるだけに、言葉が重い。
 しかし、決して暗くはない。むしろ力強く明るい。

 何かにつけ、うなだれがちに生きている私なので、やなせさんの言葉から、ずいぶん力をもらった。
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崖の草刈り・庭の草取り

2013-11-13 | 身辺雑記
 昨朝、西の空に茜色の雲が浮かんでいた。

           

 庭には、雑草や枯れ草が好き勝手に地所を占め、崖には、立ち枯れの草が伸びている。
 業者に、草刈りや草取りを依頼したのは、10月の半ば過ぎだった。

 いつ、仕事に来てもらえるのだろう?
 私としては、早く来てほしい。
 しかし、自分の都合ばかりも言えない。
 たくさんの依頼がある様子だし、その上、最近は天候も不安定で、業者としても、計画を立てにくいのだろう。
 そんなことを思いながら、茜雲を眺めた後、秋さびた崖や地面を見渡した。

 
 私の願いが届いたかのように、10時過ぎ、業者から電話があった。
 今日、仕事をさせてもらってもいいか、と。
 ありがたい話だ。

 11時から4時半過ぎまで、3人の作業員が仕事をしてくださった。
 部屋にいても、どこからともなく、枯れ草の匂いがした。
 嗅覚は、まだ大丈夫!
   (嗅覚の衰えは、○○の病気と関係がある、とテレビの健康番組が報じていた。何病だったかしら?)

 仕事終了の寸前に、激しい雨となった。
 本当に気まぐれな天気である。
 雨は、すぐ上がったが、外は早くも日暮れ色になっていたので、仕事の結果を確かめることはしなかった。


 今朝、朝食などを済ませ、庭に出てみた。
 崖も庭も、雑物がなくなって、広くなった感じだ。

     

 溝の掃除も頼んでおいた。
 しかし、昨夜の風の仕業らしく、溝には早くも落ち葉が溜っていた。

                     

 少々がっかりである。
 まあ、仕方がない。風のいたずらなのだから…。
 当地は海に近いせいか、風が強い。
 まだまだ汚されるだろう。

 溝掃除は、特に苦手である。足場が悪く、慎重を要する仕事だから…。
 年の瀬の晴れ間を見て、掃除するしかない。 
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頭の老化防止

2013-11-12 | 身辺雑記
 私は最近、メモやメモ的な日記以外、文字を書くことがない。
 手紙や葉書など大方のことは、PC任せである。
 そんな生活をしていると、読めても書けない字が増えてくる。
 そこで、思い立ったのが、 『天声人語』を書き写す作業であった。

 普通のノートに書けばよいことなのだが、格好の、専用ノートの存在を知った。
 アマゾンに注文し、10冊求めた。
 継続を課す目的もあって。

 なかなかよくできたノートである。
 ただ書き写すだけでなく、頭を使うようにできている。
 しかし、ノートの使い方は自由であろう。

 私は、関心があって、気に入ったコラムのみを書き写すことにした。
 開始は、10月12日。
 今日は、11月12に日だから、書き始めから一か月が経ったことになる。
 その間、書き写したのは、21回分である。


         

      

 書き写し用の<原稿用紙(603字)>のほかに、

 ① <記事のタイトル(見出し)をつける>
 ② <辞書で調べた漢字やことばを書く>
 ③ <内容の要約や感想、意見を書く>

 以上三つの欄が、設けてある。

 それぞれの欄も、自由に使っている。
 ①は、必ず書くことにしている。
 ②では、登場人物について、調べたことを書いたり、漢字練習をしたり…。
 ③は、自由作文を楽しんでいる。

 筆記には、ボールペンを用いている。
 書くのは速いが筆圧が乏しく、デジカメに収めたところ、添付の写真通り、不鮮明である。

 そこで、10月27日(日)の記事について、書いたことを引き写しておく。

 ① 「知の巨人」中井文夫さんに学ぶこと
 ② 中井文夫(79歳) 精神科医・神戸大学名誉教授。統合失調症の治療や研究で名高い。際立った文筆家。
   ギリシャやフランスの詩を訳し、文学賞も受賞。(記事から引用したこと)
   一目置く(囲碁から生まれた言葉を書き出してみたい)
   推薦 推薦 (漢字練習)
 ③ 今日から読書週間。
   このコラムで、中井久夫さんのことを知った。この世には、すごい人がいるものだ。
   頭の構造が、どうなっているのだろう?
   アマゾンへ、中井文夫著の3冊を注文する。


 と、記している。

 注文した本は、すぐ届いた。(下の写真)

          『清陰星雨』 (みすず書房 2002年刊)
          『日時計の影』 (みすず書房 2008年刊)
          『私の日本語雑記』 (岩波書店 2010年刊
 

      


 上記の著書はいずれも、頭の冴えた状況で読むべき本である。
 幸い、短いエッセイなので、題名を見て、読みたいところから、読むことにしている。
 
 昨夜読んだ「ワープロ考」(『清陰星雨』中)に、次のような文章があった。

    最近になって、手書きは脳のあちこちをはげしく活性化するがワープロやパソコンは全くしな
   いという脳生理学者の報告がいくつかある。字を書く時の手と脳との対話は非常に広汎でめまぐ
   るしく、筆記機械では代替できない。


 確かにそうだと思う。
 ただ、機器に頼ることが習慣化すると、なかなかその利便さを捨てられない。
 まあ、天声人語を書き写すことで、脳の活性化を図ることにしようと思う。

 21回の記事を書き写す間に、やなせたかしさん(94歳)と天野祐吉さん(80歳)、島倉千代子さん(75歳)が亡くなられた。
 いずれも、天声人語に取り上げられている。
 それにつけたタイトルは、以下のとおりである・

 10月18日「故やなせたかしさんの生き方」「心の杖<一寸先は光>」 
 10月22日「天野祐吉さんの死を悼んで」 「<CM天気図>を読めなくなる寂しさ」
 11月9日 「島倉千代子さんの歌と人生」

 題名をつけるのは、やさしそうで難しい。
 上記のように、タイトルを二つ試みたりした。

 昨日は、「柿」の話だった。
 題名は、「柿――なるほど<国果>」とした。
 ③を書くに当たっては、なんだか心が弾んだ。
 次のように書いた。

  果物の中で何が一番好きかと問われたら、「柿」と答えるだろう。
  その柿が、今どきの若者世代には好まれないという。
  皮をむくのが面倒らしい。ミカンさえも。
  栗なら同感するけれど…。
  さすが名料理人・辻嘉一さんは、味の達人である。
  柿を「国果」と言っておられた由。
  晩秋の景のすばらしさは、紅葉だけではない。柿もまたよし!
  しかし、「木守り柿」の風情も、暖簾のように軒に吊るされた干し柿も、身近ではなくなった。
  そんなところにも、時の移ろいを感じ、寂しい限りだ。


 柿についてなら、いくらでも書けそうな気がする。
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四苦八苦しながら

2013-11-11 | 身辺雑記
 年賀欠礼の葉書が届く季節になった。
 今までは、よほど親しい人でない限り、お悔やみの葉書を出すこともせず、失礼してきた。
 が、今年は、返信をしたためることにした。
 お悔やみの気持ちを届け、併せて近況を知らせるために。
 
 「お元気ですか」などと、一筆添えてある葉書に返事を出さないのは、失礼な気がする。
 それに、再来年の賀状を必ず届けられるという保証もないし…。

 ウインドウズXPで、葉書を書くことには慣れているけれど、今日は、新機種<8>の「筆王」を使って書くことを試みた。
 「筆王」を使うのも初めてのことだし、四苦八苦した。、
 写真の挿入や、文字の大きさ・色文字への変更といった単純な作業さえ、なかなか思うようにゆかないのだ。
 しかし、XPでの経験は、かなり役立った。

 とにかく、2枚の葉書を完成した。
 せっかく書き終えたので、勇を鼓して、今夕、投函しておこうと、外に出てみたが空が暗い。
 その上、寒風が肌を刺した。
 怖気づいて、明日に延ばすことにした。

 北海道だけでなく、北日本・北陸にも、今日は雪が降ったという。
 駆け足で、冬がやってきた。
 当地も、山陰らしい冬雲となった。

      
            東の空                        西の空
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つかの間の晴れ間に

2013-11-10 | 身辺雑記
 昨夜の予報によると、お天気が崩れるとのことだった。
 天気図を見ると、全国的に等圧線が込み合っていた。
 特に、北海道や北の地方では、昨日来、強風被害が出たり、強い雨が降ったりしているようだ。

 (フィリピンでは、台風30号が大被害をもたらした様子。
  今年は特に、国内外の自然災害が多かった。
  それに伴う、人々の悲しみの量も、計り知れない。)

 朝、思いのほか戸外が明るいので、庭に出た。
 空には、ひと時の晴れ間が広がっていた。

 (間もなく雨雲が覆い、強弱の変化はありながら、雨が降ったり止んだりして、室内にいると、終日、黄昏の中に座っている感じとなったのだが…。)

 薄色の空を眺め、家の周りを一巡した。
 藪柑子の実が、赤く色づき、葉陰に潜んでいるのを見つけ、季節の移ろいに気づいて喜ぶ。
 万両の実は、まだ緑色で、ほのかに紅を乗せているだけであった。

         

         

 ノボタンは、長く咲き続けてくれる。
 まだ蕾もあり、寒風の中、しばらく花が楽しめそうだ。
 裏庭の躑躅も、狂い咲きを続けている。
 完全に、季節を間違えたらしい。

   

 ナルコランの葉が、黄葉している。
 崖の草刈りや、草取りを業者に依頼したのは、10月末のことだったが、仕事が忙しいらしく、まだ来てもらえない。
 そのせいで、処分されるはずのものが、まだ命を保っている。
 槿の木の、根元近くで、枝分かれした一枝が、完全に折れているのに気づいた。
 虫が入ったのだろうか? それとも寿命なのか?

 庭の植物にも、栄枯盛衰がある、
 命あるものの宿命かと、無残な姿に足をとどめた。

   

 変化を楽しんでいるのは、高砂百合の実だ。
 緑色をしていた実は枯れ色に熟し、口を開けている。そうして、実をこぼすのだろう。
 来年、庭に、たくさんの花を咲かせてくれると嬉しいのだが…。

         
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青い風景

2013-11-07 | 散歩道
 何がそうさせたのか?
 
 昨日、さあ、散歩に出かけてこようと、何のためらいもなく、デジカメと携帯を小さなバッグに入れた。
 10時10分前、家着のまま、帽子だけかぶって、海を目指した。

 青い空と海!
 すべてが青に染まっていた。
 まさに青い風景。

 ふと、過日、<天声人語>で知った、吉野弘の詩「争う」の一節を思い出した。

         青空を仰いでごらん。
         青が争っている。
         あのひしめきが
         静かさというもの。


 「青」+「争」=「静」

 誰に会うこともなく、青い風景の中をひとり散歩した。
 もったいないような時間であった。

           

           

           

           

 以上は、土田海岸の風景である。

 以下は、道中で出会った風景。
 うち、上4枚は、空の青をバックにした眺め。

  
           柿の実                     ピラカンサの赤い実

  
          海岸近くの柿の実                  ススキ

  
          トベラの実                    トベラの実が弾けて

                    
                  海辺でよく見かける木の実(マサキ?)

  
           野の黄菊                     野の白菊

         
                   
                       
                       オーシャンブルー


 かつて、同級生夫妻の住居だった家が、今は空き家となっている。
 その家の周囲に、オーシャンブルーの花だけは咲き続けていた。
 家前には、行儀よく並んで咲く花もあった。
 夫妻は生存しておられるはずだが、事情があって住処を変えられた。
 かつて植えられた花のみ咲き残っているのが、もの悲しく…。

 実に久しぶりに、海へ向かって歩いた。
 かつての散歩コースの一部を歩いた。
 風景はいつも、どこかで変化している。
 <桑田変じて滄海となる>ほどの変わりようではないけれど。
 サクランボのなる木は5、6本はあったはずだが、伐採された。
 桜の木の向こうにあった古い家屋は、前回通った時に、すでに壊されていたが、土地の再利用が計画されているのか、砂利が敷かれていた。
 私が勝手に<トランペットの丘>と名づけていた海の見える丘に、エンジェルトランペットの名残は全くない。
 丘の片隅に、仕事小屋が建てられていた。
 Mさん宅の、よく吠えるチビ(犬)もいなくなっていた。犬小屋らしいものも片付けられていた。
 命あるものには、必ず終焉があると、当たり前のことを考えながら、空虚な庭先を眺める。

 沖のかなたの高島は、いくらかかすんではいたけれど、白い灯台ははっきり見えた。
 白い釣り船の数隻も、点描のように、海上に浮かんでいた。
 昨日の海は、至極穏やかで、平和そのものであった。
 
 海辺からの帰り道は、かなりの急坂なので、少々息がはずんだ。
 それでも、予想よりはるかに楽な、1時間の散歩であった。
 Yさんにいただき、昨夕飲んだ<水素水>のお蔭?
 それは、定かではないけれど……。

 午後は曇り日となった。
 午後出かけたのでは、<青い風景>には出会えなかった。
 ぶらぶら過ごすことの多い午前中に、ふと思い立って出かけた結果が、幸運な散歩となった。         
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