マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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椎木町の苗代に米御供

2016年11月18日 09時05分56秒 | 大和郡山市へ
連休が始まる日に苗代を作ると聞いていた。

連休の初日は4月29日もあるが、ここでは5月の連休といえば3日から5日のことだ。

そう、聞いていたから立ち寄った3日。

明日香に出向く前に通りかかった朝10時ころ。

一カ所は水を張っていたが人影はなかった。

時間帯からいえば遅いほうなのでたぶんに今日ではないだろうと判断した。

向かい側は、といえば畑地を耕した状態のままである。

苗代の場はできあがっていない。

もしかとすれば連休明けの土曜、日曜辺りに換えたのではと思って後にした。

気になってはいるものの毎日はその状況を確認する時間もとれない。

この日は近くまで来た。

今国府町にあるソフトバンクのお店に、である。

おかしな症状は発生したので店員さんに診てもらった。

原因は不明だがSIMカードの経年劣化と判断されて新品に交換してくださった。

そこでふと思いだした苗代状況。

その場はここより1kmもない近距離。

車を走らせた。

苗代はあった。

白い幌を被せているからすぐ判る。

イロバナを立てていた。

じっと水面に目を落とす。

大きなフキの葉を広げている。



そこにあったのは数十粒の稲籾だ。

昨年に拝見したときとまったく同じ場所の同じ祭り方であるが、向かい側は3日に拝見したときと同様で進展していない。

一旦、自宅に戻ってカメラを持ち込む。

心躍る苗代のイロバナに米御供の様相である。

何枚かの写真を撮らせてもらって辺りを見渡す。

遠目であるが、南の農小屋に婦人の姿があった。

度々お世話になっているMさんの奥さんだ。

久しぶりというか、昨年の9月27日以来である。

その日は西椎木の弁天さんの祭りだった。

あれから半年以上も会っていなかった。

そんな話しをしていたらご主人が畑から戻ってきた。

午後の3時、昼寝の時間やと云っていたが、移った苗代の場を案内してくださる。

M家の苗代はここに移った。

これまでしていた場から移転したこの場は水の心配もいらない。

以前の場は長年に亘って苗代田にしてきたが水どころかいろんな面で気を遣わなければならんかった。

場を移した処には簡易的な農小屋もある。

荒起こし、代掻きもした大型のガソリンエンジン耕運機もあれば、手動型のデイーゼルエンジン搭載の耕運機もある。

Mさんが云うには5月3日の朝からモミオトシをした苗箱を下ろしたそうだ。

90枚の苗箱を2列。

合計で180枚になる。

品種は県推奨のヒノヒカリ。



午後3時、4時ぐらいに春日大社で買ってきた松苗を立てた。

イロバナを添えて御供を置く。

御供は洗い米に塩。

弁当などに入れる小分けのカップに入れて供える。

風で飛ばされないように苗代の泥田に埋めていた。



どこにあるのかさっぱり見えなかったが、やってきたMさんがここやと手を添えてくれた。

(H28. 5. 7 EOS40D撮影)


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