マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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七条西町1丁目の地蔵尊

2016年09月18日 09時32分19秒 | 奈良市へ
行きつけの歯医者さんは奈良市六条町にある。

リハビリを兼ねて自宅から徒歩で向かう。

歯医者さんは実に8カ月ぶり。

毎月一回は歯の掃除をしてもらっていたから入院した病院の歯科医師は「綺麗にしてはるね」と云っていた。

入院したのは7月初め。

その月の月末辺りに掃除治療をする予定だった。

急な入院に電話をしたのはかーさんだ。

歯科医院長はそれを聞いて慌てて電話。

心臓病を患った院長も気にかけてくださった。

その歯科医に向かう道は新興住宅街を利用する。

ゆっくり歩くリハビリ徒歩では20分もかかる。

その道中に地蔵尊がある。

いつもなら車で通る。

停めることもないからじっくり拝見したこともない地蔵尊は住宅街の一角にある。

背後に見える大池は奥甚池だ。

謂れがあるような池の名だ。

池の奥では工事車両が動き回る。

県立病院の新築工事である。

次第に全容が見えつつある。



それはともかく、やや小型(10cm)の青銅製の鰐口を吊るしている地蔵尊に名があるのか・・。

青銅製の鰐口は古いように思えた。

裏側(刻印はなし)を拝見したかったが、捲るわけにはいかないので諦めた。



地蔵尊は地蔵堂の内部に安置している。

石造りの地蔵尊もなんとなく古いように思える梵字がある。

判読はできない。

この地蔵堂の左側外にあるものが吊るしてあった。



近づいて拝見したら、それは穴を開けた二つの小石に藁草鞋であった。

藁草鞋は一対でなく片足だけだ。

足痛封じの願掛けではないだろうか。

穴を開けた小石もまじないの一種。

耳を患った人が耳病平癒を願って吊るした。

同一人物であるのかどうか、判らないが、これもまた願掛けである。

発掘調査報告に奈良市七条西町所在の奈良時代祭祀遺跡の一ノ谷遺跡があるらしいが、場所は判らない。

地蔵尊も含めて聞取りをしたいと思うが、ここら辺りには旧村の家は見当たらない。

地蔵尊には真新しいお花を飾っていた。

信仰する人はこの近くだと思うが、アテはない。

(H28. 2. 5 SB932SH撮影)