マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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残り一か月の猶予期間を待たずにペースメーカー宣告

2016年09月11日 21時20分29秒 | むびょうそくさい
利尿剤を増やして体調に変化が見られるか。

一週間後の診察結果は右へ行くか左へ行くかの選択になるであろう。

そう思っていた。

利尿剤の増強、それを服用したのは2月3日からだった。

その日の体重は前日と同様の71.0kgだ。

4日は70.4kg。

5日は70.2kg。

6日は69.2kg。

7日は68.6kg。

8日は68.0kg。

診察日の本日は67.2kgだ。

日々を送るにつれて減少状態を身体で感じる。

利尿剤のラシックスは0.5増やして2錠にした。

朝に昼に各1錠ずつ服用する。

もう一つは血圧を下げて、なおかつ尿量を増やす25mgのアルダクトンAを昼に1錠服用する。

一週間前までの利尿剤はラシックス1.5錠を朝に一回飲んでいた。

これだけでは効き目がなく、起床直後に測る体重は70.6kg辺りを前後していた。

身体の重みを感じるし、足取りは重たい。

心臓辺りに押さえつけられるような圧迫感があり、深呼吸をすることができないうっ血状態だ。

お腹は張ってキンキンの膨満状態。

お腹を押さえても跳ね返される。

膨満状態では食事をしたくもない。

食欲がわかないのだ。膝から下、足の甲まで浮腫みがある。

悲鳴を上げているように見える履いた靴下の痕。

指で押せば穴ぼこ。凹んだままである。

そのような状態では心臓リハビリのロードワークに負担がある。

ペダルもそうだが、整備体操、ストレッチも力を入れることができなかった。

こうした状態は体内の水ぶくれ。

それを吐きだす利尿剤の効果もあって体重は日々減少した。

その身体で自宅付近を歩くリハビリ運動。

ちょっとした坂では足もあがらない。

のろのろ歩きで一周1.5kmが30分間。

それがなんとなんとで、25分に短縮された。

歩行リハビリは身体的に無理すれば心臓に影響を与える。

負担もかけたくないからのろのろ歩く。

これぐらいが限度だと思って歩行していた。

この日の診察は午前10時半からの採血から始まる。

バス、電車を乗り継いで行こうと思っていたときのことだ。

一旦は止みかけた雨が再び降りだした。

しかも、強い風に煽られて横殴りの雨になった。

乗り換えの際には倒されるのでは・・と思って、急遽決断。

車で行くことにした。運転は止められていたが、私の判断で行くことにした。

脈拍は40拍前後。

運転中にめまいを起こす可能性もあって運転を停止していたのだが、退院後の日常では目まいを発症したことはない。

うっ血状態、浮腫みも症状が見られない。

極めて身体が軽い状態に頭もすっきり感。

万が一、あったとしても我が一人。

そろそろ運転で病院を目指す。

次男が見つけた平日月曜から金曜までの期間が無料の駐車場に着いたのは10時15分ころだった。

同駐車場から徒歩5分ほどで着く外来棟。

ここにも駐車場があるが、朝から昼頃までは満車になる。

外来棟の駐車場を利用する車は道路に待ち行列。

おそらく10分はかかるであろう。

機械受付を済ませて正式な受付をする。

そして、4階の総合受付に移動する。

いつもの通りの血液検査であるが、この日は数分待ち。

いつもなら30分間も待たなければならないが、この日はひっそり状態。

拍子抜けになる。

受け取った採血番号は436。

採血実行中の番号は427だから、待ち行列がいかに少ないかよく判る。

次は心電図検査。この日の診察にレントゲン撮影はない。

溜まった水を検査することもないと判断されたと思う。

その場を介護士さんが、通りがかった。

顔馴染みの介護士さんは僧帽弁成形手術の際に入院した棟の受け持ちだった。

前年の8月15日に退院してからだから、半年ぶりだ。

なんとなく「痩せたんちゃう」と云えば「そうではなく肥えたんですよ」と返す。

そんなことはない、やはり痩せて見えると念押しすれば笑顔になって「痩せたことにしておく」と云いながら患者さんを乗せた車イスを押していった。

心電図検査は待つ時間、検査時間ともそれほど時間をとらない。

レントゲン撮影もそうだが、患者数が少ないのである。

これらを終わって循環器内科の受付。

いつものように診察前の血圧・脈拍測定。

この日は145-78に40拍だった。

血圧を下げる薬を飲んでいるが、一向に効き目が現われない。

内科診察を受ける患者さんは多い。

多いし、時間がかかる。

3診あっても待ち時間はいつも長時間。

予約した時間は12時だったが、結局は30分オーバーの12時半だった。

診察室の前室でしばらく待つ。

診察は主治医のY医師。

心電図の結果でいえばよろしくない、である。

脈拍数は現状維持。

しかも、脈の間隔がときおり広がることもある。

しかも、司令塔が電気信号を発信していないというのだ。

このまま放置しておけば、致命的な状況に陥る。

前年の夏に僧帽弁形成手術をした際に心臓の司令塔なる部分が停止したのだ。

その際に別の司令塔ができた。

それが不整脈を司令するようになった。

その後の12月、電極カテーテルアブレーション処置にて心房粗動を除去した。

ずっと休んでいた自然体の司令塔が動きだしたが、数日だけだった。

投与していたアンカロンの残留が司令塔の動きを邪魔している。

残留期間は3カ月間。

その間に少しでも脈拍が上がればと思っていたが、2カ月間も経過したが代わり映えしない身体。

医師がいうには司令塔は休みすぎたのか、仕事を放棄したのであると診断された。

心不全は手術以前からあったと云われていた。

手術によって不整脈が発症した。

元々の心臓は、本人が意識しない心不全・不整脈状態であったのかもしれない。

これを治すにはどうするか。

服用する薬はない。

薬剤では電気信号を発信する司令塔に回復は見込めない、ということで、埋込型の心臓ペースメーカーの処置しかないのである。

この件は、何度も聞かされていた。

当病院でなく、おふくろが入院した12月に再会したS医師もそう云っていた。

Y医師は云った。

アブレーション処置をしたK医師とも相談した結果が埋込型の心臓ペースメーカーの処置である。

しかしだ。

Y医師ら他の医師も云われていた3カ月間。

残留効能が消えるかどうかはもう1カ月待って欲しいと願った。

向こう一か月間の猶予期間をもらった。

その間はどうするか、である。

ここ数日間はうっ血症状も、膨満も、浮腫みもほとんどなく、身体的には身体が軽い。

しんどさもなく圧迫感もない。

内痔の出血も停まってヘモグロビン値も12になった。

そのことで腰のだるさも消えて足取りが軽くなったのだ。

今回の血液検査においてもBNPの値が大幅に改善している。

前回は496.1だったが、約半分の253.1になっていた。

BNPは脳性ナトリウム利尿ペプチドの略。

心臓の負荷が増えるとか、心筋肥大が起こるとBNPの血液濃度が増加する。

値が高いほど心臓が良くないというわけだ。

数値が半滅したということは負荷も半滅で身体的負担が少なくなったということだ。

もうしばらくすれば・・・そう思いたいから猶予期間をもらったが、どうなるのか・・・誰しも判らない。

次回の診察は1カ月後の3月8日。

その日に審判(神判)が下される

それまでの期間で注意しなくてはならないものが利尿剤だ。

効き目が濃すぎてしまえば脱水症状を起こす。

それを避けるには体重の増減である。

もしも、66kgを切ることになれば昼に服用するラシックスとアルダクトンAは停止する。

停止してから66kg以上になれば、良しだ。

だが、1kgも2kgも増えることになると判断した場合は復活する。

その都度、医師を仰ぐことなく、身体的状況を一番判っている本人が自己自身の判断で投与を操作してくださいと伝えたY医師は翌月の3月末をもって退職される。

所見など親身になって対応してくださった医師は主治医でなくなる。

次の診察後には別の医師に継がれることであろう。

ちなみにY医師は勉学のためだと思う大学病院に戻ると話していた。

こうして、一か月間の猶予期間宣告を受けた診察を終えて予約していた心臓リハビリ施設に向かう。

いつもの通りに血圧、脈拍を測って問診票に記入する。

次の予約は1週間後に2週間後も、である。

つい先ほどに受診した脈拍・信号を発する司令塔の心電図を看た医師は云う。

これまで養生してきたリハビリは、運動負荷をかけることによって、仕事は復活だと勘違いしてでもいいから司令塔の信号を発するかもしれないというのだ。

息苦しさなどから解放された現状でなにをすべきか。

体力的に負荷をかけることによって心電図に良い傾向がでるかもしれないので、Gリハビリ療法士と相談の上、実行してほしいと伝えられていた。

その件を伝えるまでに私の顔を見たGリハビリ療法士は、顔も体調も元気なときだったころに戻っている、というのだ。

見た目でも判る体調具合の変化。

そりゃそうだ。

前回はうっ血症状に膨満状態。

息苦しさもあって整理運動もできなかった。

自転車エルゴメーターのペダル漕ぎのワークは20に抑えていた。

それが限界だった。

そのときとは格段の差がある体調・・ではなく、体力状況はすこぶる元気だ。

体内に膨れ上がっていた「水」も排水されて、体重は軽くなったことも伝える。

今回はワークを40に上げて負荷をつくる。

そうすれば心臓が驚いて司令塔が発する信号が出るかもしれない。

負荷をあげることで脈拍も上昇する。

そうするようにお願いした。

相談でもない、お願いは了承されて整理運動に入る。

事前に計測した血圧は156-78で脈拍は40拍。

整備体操は力を入れてやってみる。

遅れもなくすんなりとできる。

次はストレッチ運動だ。

ぐーんと伸びるゴムパッチン、ではなくゴム製のストレッチ運動用具だ。

今回の道具は一番キツイものを遣おうと云われて手渡された。

たしかに、伸び率は険しく反発力も高い道具は、よほどの力を入れない限り、伸びないのだ。

体力増強に相応しい道具である。

整備体操時の脈拍は45拍。

ストレッチ運動の場合は49拍にも上昇した。

これらの運動をした次はいつもの自転車エルゴメーターのペダル漕ぎに移る。

最初はグー、ではなくワークは10。

カラカラの回転に踏み込む力は要らない。

これをワーク30に上げてもらった。

がつんとくるのは切り替えたときだけ。

ワークが上がってもラクラクのペダル漕ぎだ。

これまでペダルの回転数は指導もあって50前後に落としていた。

前年の9月ころは60前後にしていた回転数は身体に負担をかけるということで落としたのだ。

今回のリハビリ目的は逆に負担をかけるということだ。

回転数も上げる必要性がでてきた。

そう思って、足取り軽く55回転数でペダル漕ぎをした。

特にしんどさもなく感覚的指標は「ラク」を指さす。

敢えていうなら「ラクラク」である。

心臓リハビリ運動ではいつもK循環器医師がついている。

携帯型心電図や酸素吸入機で計測されるデータを看ている。

運動する患者さんの状態を看ているのだ。

K医師は僧帽弁うっ血症状で入院したときのもう一人の主治医。

入院棟の患者も看ているが、普段は心臓リハビリ室におられる。

運動する度に体力状態などを伺ってくれるありがたい医師が云った。

運動をすればP波が正常に出現している。

司令塔は役割を果たしていた。

仕事を忘れていた司令塔は運動負荷をかけることによって、思いだしたかのように働いていた。

午前中に検査した心電図結果によれば、P波は出ていない。

出ていないというよりも、後ろのQRS波とT波の後から出ていたというのだ。

つまり、電気信号を発してはいるものの、遅れて出ているのであった。

明らかに負荷のかかっていない午前中の検査時と心臓リハビリ運動状態では、司令塔のP波の出具合が違うのだ。

見込みは、まだあった。

結論を決めつけるのはまだ早い。

負荷運動を続けるということだ。ワーク30に回転数を59にしたペダル漕ぎは50脈拍。

さらに負荷を上げたワーク40に回転数が59の場合では脈拍は52~54拍に上昇する。

このときの血圧は151-52。

感覚的負担感は「ややラク」だ。

血圧計は何度か勝手に動く。

136-50もあるということは一時的、或はそのときの状態によって変動していることが判った。

呼吸はまったくしんどさを感じないリハビリ運動は来週も挑戦する。

それまでの自宅リハビリはどうするか。

歩行リハビリに力をかける。とぼとぼ歩くのではなく、力いっぱい踏み込んで速度を早くする。

距離を伸ばす。できれば自転車で走ってみたい、と思った。

こうして終えたこの日の診察、リハビリは気持ち的にも光明を見出したかのように思えた。

すべてを終えて会計処理。

整理番号は1567番。

プレートに表示される会計済みの番号は1470番。

20分はかかるだろうと思って、病院1階の売店に行く。

時間帯は昼時間をとうに過ぎた午後2時40分。

少しばっかりの副食をと思って品定め。

弁当を食べるには重た過ぎる。

軽食で良いのだ。

そう思って決めた惣菜パン。

山崎製パンの「大きいオムソバ」だ。袋を見れば電子レンジでチンしたほうが良いかもと思って店内のレンジで20秒チン。

ちょっと物足りないと思ってさらに10秒チン。

袋は熱でパンパンに膨れていた。

ロビーに空いているソファがあった。

その場で食べる熱々のオムソバパンは持つことさえしにくい。

袋を空けておちょぼ口でつっつくようにパンを齧る。

がっつりは食べられない熱々。

ふーふー冷ましながら食べた。

オムソバのソバはソースこってりの焼きそば。

旨いと思ったが、「オム」は味のしない「オム」。

お腹が減っていたので、気にすることなく完食した。

それから会計の待ち行列についた。

順番が廻ってやっと終えた時間は午後3時15分だった。

翌日10日の午後4時ころだ。

前日に診察されたY医師より電話があった。

診察後ももう一人の医師と相談したようだ。

その結果は重要なことを伝える。

心電図を再検証した結果ではQRS波の間隔が広がっている。

それは異常な不整脈。

電極カテーテルアブレーション処置をして2カ月間の心電図状態を検証した結果である。

どうやら別の不整脈が発生しているのだ。

それによって心室細動が発症。

小刻みな脈があるようだ。

その状態であれば、いつか突然に心臓が痙攣して停止すると云う。

つまり、この状態で次の診察をまっておれば、万が一の手遅れになることが予想されるというのだ。

電話口から伝える心室細動による心臓停止だ。

予断は許されない状態である。

心室細動になれば、心室のポンプ機能が失われて血液を送りだせない。

結果として血圧がゼロになり、脳はうっ血状態。

意識は消失。その状態で心室細動が続けば死に至る。

心室細動は自然に治まることはないのだ。

しかしだ。前日の心臓リハビリ中に看ていたK医師は心電図、並びに負荷運動することによる脈拍上昇に、Y医師が云うような問題の指摘はなかった。

Y医師はいう。

入院中もP波は出たり、出なかったり、だ。

計測する状態によって変化が見られる。

早急にK医師とも相談して、埋込型心臓ペースメーカーの対応有無、並びに有りであれば手段・日程について選択を協議する。

本日か、明日にでも連絡したいと云った。

その晩から寝床は寝室に二つが並んだ。

夜中に突然の痙攣があるかもしれない。

そう思ったかーさんも不安に陥る。

これまで何十年間も別々の部屋で寝ていた。

心の安心さがなければ悔いが残る。

そう思って寝床が並んだのだ。

(H28. 2. 9 SB932SH撮影)