すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

リニア談合で自主申告

2017年12月19日 | 日記
 『夢の超特急』という言葉がある。東海道新幹線のことで、最高時速は210㎞くらいだったが、この言葉の持つ力は実に大きい。戦後20年に満たない状況下で建設された新幹線は、確実にスピードを増し、現在に至っては東北新幹線の『はやぶさ』が320㎞/時になっている。

 そこにリニア新幹線が建設されようとしている。時速はなんと600㎞/時ときた。工事は徐々に発注され2027年開業予定だそうです。営業運転時速がいくらになるかは不明だが、リニアは『夢の超特急』から何と表現されるのだろうか。

 リニア新幹線の談合疑惑で、東京地検特捜部が捜査していると報じられた。国が3兆円を融資し総額9兆円もの巨大プロジェクトにメスが入り、新聞紙上などで連日のようにニュースになっていました。

 リニアは地下の深いところにあるため、非常時にトンネルから地上に至る非常口を設置する為の大きな穴を建設します。名古屋市内の『名城非常口新設工事』が大林組に落札されたことが捜査の発端なのかな???

 入札形式は『公募競争見積方式』という聞いたことがないものでした。発注先の「JR東海が参加企業から工法や受注額などの提案を受けて総合評価し、評価の高い順から具体的な契約金額などを個別に協議していた」と報道にありました。

 また「JR東海が算出した工事費の見積価格は九十数億円で、『鹿島建設』(東京)が約100億円を提示したのに対し、大林組は参加企業で唯一、見積価格内に収まる約90億円を示した」という。

 JR東海の見積額は公表していないが、95%に収まったようです。落札率が95%で注目が集まったと思ったら、発注先のJR東海社員から情報が漏えいされているようだとも報道にあった。

 しかし、今日の報道では「独占禁止法違反の談合が認定されれば、公正取引委員会から数十億円の課徴金が科される可能性があるため、同社は、課徴金が減額される同法の課徴金減免(リーニエンシー)制度に基づき、公取委に違反を自主申告したとみられる」とあります。

 岩沼市は今年上期の入札、35件の平均落札率は98%。課徴金ねぇ~

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