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監査は独立した機関で

2017年09月14日 | 日記
 本日の岩沼市議会は9月議会における補正予算審議後、平成28年度の決算審査に入りました。決算審査については会計管理者による報告と監査委員の報告があった。

 昨日まで行われた一般質問などで、平成28年度末における財政調整基金(貯金)残高は56億円に達していました。しかし、執行部の説明では内30億円は震災復興がらみのお金であり実質的残高は20億円しかないと説明があった。

 明日から決算審査に入る前に総括質疑があり、私は監査委員が議会に提出した「監査意見書」に財政調整基金の記入の仕方が問題ではなかったのかと聞いた。28年度末時点の記載が間違ってはいませんが、2/3が使えない予算を明記している。

 監査委員に聞こうとしたら、監査委員ではなく執行部の総務部長がしゃしゃり出てきた。監査は独立した機関なのだと思っていたが、執行部が絡んでいることに驚いたものです。しかも質問を理解してない有様での答弁でした。

 この総務部長は以前にも、建設する構造物の維持費を答弁しないばかりか「我々は一生懸命やっている」と開き直った部長です。(議会舐めてるの、って感じです)

 そこで「監査」について少々説明します。監査は民間会社なら監査役と呼ばれ、自治体(役所)なら監査委員と呼ばれています。岩沼市のホームページに≪監査委員の設置定数と任期≫で次のように記載されていました。

 【監査委員は、地方公共団体が必ず設置しなければならない機関の一つで、長から独立したいわゆる行政委員会としての性格を有しています。(以下省略)】

 民間会社における監査役の役割は、【企業経営の健全性や適正性を担保する役割】などとあり、役所とは役割が違っているような気はするが、適切な会計処理が行われてるか報告する義務が共にあります。

 監査委員が出席し報告している状況に、監査局長も在席していました。監査委員や監査局長の代わりに訳の分からない説明をする総務部長が、どこの自治体にいるでしょうか。

 私が質問した主旨は、基金の種類が15項目ありその中の震災関連基金(100億円超)と別個にできなかったのか、ということと。56億円のうち30億円も使えないのであれば「むすび」の欄に文章を一言入れておくべきではないか。

 これになぜ総務部長が答弁するのですか、意味がわかりません。総務部長が書いた「監査意見書」なのか、と思いたくなる。そうでなければ総務部長が監査を仕切っていたとしか考えられない。

 岩沼市の監査は独立した機関でありたいと願っています。

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