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亘理町震災で官製談合

2016年10月21日 | 日記
 お隣亘理町では官製談合の疑いがあるとして、町職員1名と民間業者2名が逮捕されたと昨日報道がありました。今日の新聞にも三面記事に大きく連載されています。3人は逮捕容疑の入札やり直しを認めたということだが、単に入札やり直しだけで県警が捜査しているのだろうか。

 そこで亘理町の最近の入札結果を見ることにした。新聞記事にあった昨年11月13日付の入札結果で逮捕された八木工務店は、共同企業体で受注した工事が2件ありました。第1工区から第3工区の3件の内、2件受注していました。

 第1工区は2億1400万円で落札率が99.14%、第2工区は2億4000万円で落札率が97.24%です。どちらの工事が入札のやり直しなのか、このデータからではわかりません。しかし1回目の入札で、2億円の工事落札率は99%と高い。

 今年度の入札では全てに当てはまるものではないが、震災復興関連工事の落札率は軒並み高い。問題の八木工務店は、落札率が98~99%と高く推移しています。しかし、その一方で町が発注する事業などに関しては、落札率が下がっている傾向にある。

 亘理町は平成26年度からの入札結果を公表しています。それ以前は公表していませんから、データとしてわかるのは3年分になります。官製談合とされた今回の事件で、まちが発注した土木工事は、町内業者だけが受注しているように感じます。

 条件付き一般競争入札公告に『亘理町 復旧・復興建設工事共同企業体入札参加資格者名簿(登録部門:土木一式工事)に登載されている者であること』とあります。この条項があるから町内業者などへ、入札の参加を絞ってしまい、他の業者は参加できなくなる。

 また、入札公告には『本競争の参加希望者は、次に従い、申請書及び資料を提出し、亘理町長から競争参加資格の有無について確認を受けなければならない。なお、申請書及び資料を下記の期日以内に提出しない者は、本競争に参加することができない』と記載されている。これがあるから談合の温床になっていると思える。

 今年3月に国土交通省は『東日本高速道路株式会社が発注する東日本大震災に係る舗装災害復旧工事の入札談合に係る刑事告発に対する指名停止措置等について』で道路工事会社10社を指名停止にしました。幾ら震災といえども談合は、犯罪です。

 税金で成り立っている震災事業の落札率が99%って、どうなのか。
コメント (4)
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