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請願権を冒涜する審議

2016年03月01日 | 日記
 本日、岩沼市議会に出された請願審査『インターネットによる議会映像の配信についての請願』を、議会広報特別委員会が審議した。≪提出された請願内容は別紙の通り≫

 宮城県内の市では岩沼市議会だけが、議会のネット中継をしていません。市議会を傍聴したくも時間的制約や、議会まで足を運ぶのがおっくうになる方もいます。『開かれた議会』を提唱する議会に、議会中継はふさわしく欠かせないものです。

 『いわぬま議会ウォッチングの会』なる団体が請願を出そうとしたので、私たち『いわぬまアシスト』はこの請願に賛同し署名しました。しかし、今日の審議で特別委員会はこの請願を否決しました。

 請願審査の内容に驚くべき経緯がありましたので紹介します。まず、質疑の方法が問題でした。請願審査は請願者を議会に呼び直接質疑する方法と、紹介議員が説明する方法があります。

 今回は請願の署名した植田美枝子議員が、議会広報特別委員会の委員であったため植田議員から説明を求めることになった。昨年12月の選挙で初当選した新米ホヤホヤの、植田議員を審査対象にしたのです。質疑内容は驚くべきことでした。

 岩沼市議会は議会広報特別委員会でネット中継をやることに議論していたはずなのに、なぜ、この請願に署名したのか。という質疑でした。議員が請願にサインすることは立派な議員活動です。その活動を否定することは、愚かな発言と思いませんか。

 請願は憲法16条(請願権)で保障されています。【何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない】

 岩沼市議会は市民が請願することに「議員はなぜサインしたのだ」と問うことになります。それが理由で請願は否決されたようなものです。市民の請願権を冒涜するような審議ではなかったか。

 審査内容は議員になりたてホヤホヤ新米女性議員をつるしあげていた。8人中7人が寄ってたかって、わけのわからぬ審議は許しがたい。と言うか、16人の一般市民傍聴者は、どのように聞いていたのだろうか。岩沼市議会の末路を聞いていたのではなかったか。

 またひどい質疑は佐藤淳一委員長が「議員は予算や人員を考えていくのが議員だ」軽々しく請願にサインすることがあまりにも勝手すぎる内容だ、と決めつけていたような質疑内容でした。

 議員は予算がいくらかかるか心配するより、何をするかではないか。
コメント (5)
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