その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

いいお盆だなっすぅ…

2024-08-14 06:57:36 | 巡礼

「カノコガ」の第2世代が現れた^^;

 我が親父は、ひと言も言わなかったけれど、我が家の墓石には「昭和35年9月建立」と刻んであるから、『おやじぃ』が生まれた年に建てられ、今は亡き米沢の叔父貴にもお金を出させたようである。地元「高畠石」が素材の墓石は、年とともに風化していくに違いない。長女『有季菜先生』が、お隣の御影石の墓石と比べて「家のお墓はぼろっちい。」と子どもの頃につぶやいたとか?我が母は、それを聞いて、私もお金を出すから建て直そうと言ったことがある。「墓石なんざぁ、今生きている人間の見栄の塊でしかないから直す必要はない。死んでから親孝行されるより、生きている内に親孝行してやる。」などと生意気なことを言った思い出がある。
 そうそう『おやじぃ』が子どもの頃は、一部「土葬」も残っていたようであり、その時の記憶では「高畠石」の墓石と『土饅頭』が3個ほどあった記憶である。後に、納骨場所を作り、周囲を石組みで固め、『土饅頭』の下の骨など風化してしまって無くなっているから、土を集めて納骨場所に納めたと聞いている。生きとし生けるもの全て、最後は土に還っていくものなはずですが、納骨場所を造ったお陰で、祖母も親父もお袋の骨も未だに風化せずに残っておりますよ。そこから先は、それぞれの人の「死生観」や「宗教観」であろうから、コメントはいたしますまい(笑)


ちょっと欲張り過ぎましたなぁ…

 さて、盆と正月くらいは『ごっつぉ(御馳走)』を食べて、ご先祖さまとの『供食』にあずかる訳でありますが、仏壇のお膳も供物も減ったところを見たことがないから、ご先祖さまは、よほど小食なのか、粗食すぎて手をつけないのかも知れない^^; 病気も飢えもない世界に暮らしていらっしゃるようだから、あえてこの世で『ごっつぉ』を食べる必要がないのかも知れない。
 はてさて、「ご先祖さまが居たから今の私があることに感謝し、手を合わせる。」そんなことを言っていた我が親父であるけれど、『おやじぃ』は盆正月にお彼岸程度しか仏壇に手を合わせることなど無くなってしまいましたよ。ご近所の先輩である『クワちゃん』が他界し4年…先祖代々の墓石は、すでに撤去(墓仕舞い)されている。娘ふたりを嫁に出し、生前の彼の遺言だったらしい。「そうなのよ親父!今じゃ~、ご先祖さまが居たから今があるんじゃなくて、今生きている子、孫が居るからお墓を護ってもらっているのよ…少しは『おやじぃ』に感謝しなさい。」などと、もう既に不遜な言葉を吐いている。これからは、後継者も途絶えて、墓仕舞いを考えて行かなければならない時代…「いいお盆だなっすぅ~。」どんなに生活に困窮しても、天気が良くても悪くても、お盆だけは、そんな挨拶を交わしている。お盆に高笑いしているのは、和尚さんでありますが、お寺さんもよくよく考えないと「いいお盆だなっすぅ~。」なんて言っていられなくなるんじゃないかなぁ(笑)


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