その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

我、無骨者ゆえ…

2020-11-06 08:01:09 | 転職

姿形は歪でも、味はまろやか…

今年も在所名物の「ラ・フランス」を少しばかり送りました。銀座千疋屋さんなら、6個 8,200円の代物でありますよ。しかし、農家の庭先価格は半値以下…年によっては「小玉で申し訳ない。」と送料の方が高くなるという珍現象の時もありましたけれどね^^; 二女『も~ちゃん』に5㎏ひと箱、恩師にひと箱、親類縁者へと毎年送って来ましたが、毎年箱数が減っていく。送り先が他界してしまったり、連れ合いを亡くして量を捌き切れなくなったりしましてね…二女『も~ちゃん』でさえ「職場まで5㎏の箱を運ぶの大変なんだから…。」と言う始末。お世話になっている職場の方々へという親心(思い)も重いらしい。ならばと、今年は職場へ直送でありますよ^^;
田舎者とはこういうことを言うのかも知れない。相手を勝手に思いやり、美味しいものを届けてやりたいなどと思っても、通勤時に5㎏ひと箱背負わされたら叶わんよねぇ…ましてや、皮を剥いて食べる果物は敬遠される世の中のようでありますから。昨年から、叔父たちには半量詰めにして、土地の食材を別に詰めて送るようにしております。これまた子どもたちが家から離れ、お裾分けするにも苦労するからでありまして、まぁ、叔父貴たちが子どもの頃に食べた田舎の味を送る方が結構高くついたりするのでありますよ^^;


11月1日より鴨猟解禁…しかし鴨肉は?

「無骨者」とは洗練されていない、無作法な者を言うらしい。やはり、食材には「この節、この時。」という頃合いがある。小箱に詰め替えてお送りすれば、それはそれなりに喜ばれるのだろうけれど、元々の買値が安いから、量こそ誠意と勘違いして送ってしまう。ホワイトコーンやキュウリ1本にしても、甘くて瑞々しい物を食べていただきたいと思うのだけれど、結局送料が高く付いてしまう。「はい!コレっ!」なんてね、もぎ立てのヤツを食べていただければ最高なんでしょうけれど。今年は7月と9月に土日を挟んで四連休がありました。キュウリを吟味して箱詰めして…ふと考えた。休日は市場が開いていないから、連休明けのセリに掛けられて、仲買さんから小売店に渡されて、消費者の手に渡るころには最低5日経過しているじゃないか…新鮮な野菜をなんて言ってみたところで、それだけ日数が経過したキュウリを提供しているのでありますよ。(ならば、出荷しなければ良いではないか!生活掛かってますのでねぇ…。)
無骨者の誠意…「このキュウリ、最近になく美味しくいただきました。」と直売所のお客さんに褒められて、その気になって喜んでおりますが、平日の出荷でも翌日のセリに掛かって、早くても2日めの夕方のキュウリを手にしている勘定になる…「流通に革命を!」なんて叫んでみてもねぇ。友人『ノロ社長』は物品を搬送しながらつぶやいている。「最近の高速道路はトラックばかりだ!」なんてね。ひと昔前なら、高速代金を会社が渋って、一般道を走らされていたのだから…。「無骨者」が「愚直」に生きて支えて来た日本。さて、この先どうなるのやら?

コメント
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