バルタン星人のハサミの手のような花芽が割れて、庭のサンシュユの花が咲こうとしております。まだ、枯れ枝のようなその木の枝先にも、ハナカミキリの一種と思われる甲虫が息を潜めております。うっかりしていると見過ごしてしまうようなところで、彼らはしっかり生活の根拠地を確保しているようであります。
夕方、集落(隣組)の配布物を配っておりますと、とあるお宅の庭木にスズメが3羽…ほぼペアリングが完了しているようなのでありますが、1羽(♂)が横恋慕しようとしているような…『夢屋国王』は、耳が良くないので聞き分けるまでに至らないのでありますが、この時期、スズメも♂♀間で短いさえずりで交信していることだけは確かなようであります。♂の「チィッチィッ」という問い掛けに対して、お相手の♀も「チィッチィッ」と短く応えていることまでは、何となく分かるのであります。こんな時は「ドラえもん」の「翻訳コンニャク」でもあれば助かるのでありますが、「愛してるよぉ~!」「私も~!」などとベタな会話が翻訳されたら、バカバカしくってやってられない。「人(スズメ)の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死じまえ」であります^^;
♂♀の営みといえば、今を盛りに咲いているふきのとうの花茎は、雌雄異花…雄花と雌花があるということを、この歳になって初めて知りました。ふきのとうの花も最後は、タンポポのように綿毛をつけた種を飛ばすので、綿毛の素になる細長い繊維状の束がまとまっている画像のような株が雌花であります。
一個々々、小さな花のように見える雄しべが出ている株が雄花ということになります。花が開く前に摘み取って食べてしまうので、雄花や雌花があるなどということは興味の対象外でありましたよ^^;
食い気だけで、農園のふきのとうを見ておりますと、藪の中からけたたましいさえずりが聞こえて来ました。スズメの三角関係が、抜き差しならぬ状況になったのでありましょうか?藪の中から出てきたのは、シジュウカラでありました。久し振りに見たような気がします。『夢屋王国』には、彼らに巣を提供できるような木々が無いので定住場所にはなりませんが、こうした珍客は大歓迎であります。「証拠の画像は?」と問わないでください。蝶さえも撮るのにひと苦労する、のろまな『夢屋国王』に枝先を飛び回るシジュウカラを撮影できる訳ないじゃないですか^^;