その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋工房(園遊会)

2012-04-16 23:31:01 | 夢屋工房

まだ肌寒い陽気ではありますが、生産組織と集落の用水通し(清掃)が行われました。山形県内でも清掃作業を延期している市町村もあるとか…放射能の影響を過敏に反応しての結果でありますが、少々苦々しい気分になってしまいます。毎年、半日がかりの作業となっていたのでありますが、今年は防火貯水槽が有蓋式に改良されたこともあり、それぞれ1時間程度の作業で終了することが出来ました。
生産組織の清掃作業が終えるとどこからとなくひと言。「段々、人が減って行くねぇ…。」集まった作業員は概ね50歳代、70歳代が3名ほどでしょうか。水田経営を続けて来たものの、ひとり欠けふたり欠け、次第に組織が先細りになって行くのであります。『夢屋国王』の場合は、調整水田を今年から作付けするという条件で、この水路清掃に初参戦なのでありますが、増える人数など期待できず減って行く人数が毎年増えて行くのであります。農林水産省のお役人さんに問いたい…規模の大小に係わらず、日本の農地は百姓たちの「結(ゆい)」の精神で護られて来た部分を、あなた方はどう考えるのか?大規模化による生産効率の向上は、日本農業が生き残るためにも必要な施策なのではあるけれども、小規模な農家もまた、広大な農地を継ぎ合わせる要として生きているのである。大規模化一辺倒で、日本の農業を語って良いのかと…。

見てくれは宜しくないが、今夜は、夢屋農園の春の恵みを堪能する『園遊会』を開催することとなりました。ふきのとうの天ぷらと白菜の花茎のからし醤油和え、あさりバター?まだ、山菜類は早い時期でありますが、春の恵みに舌鼓を打つ幸せ…^^;
今夜は、スポ少の練習帰りの『ケンタ』を『第2サティアン』に招き入れて、夢屋農園の今年の目標を講釈する。『ケンタ』は、『夢屋国王』が死んだ時の葬儀委員長として、今から任命している集落の若衆であるが、『第2サティアン』の写経の一部を見て、いたく感心している。
「夢屋さん!何か宗教でも始めるんですか?」(ケンタ)
「ふむふむ。浅はか真理教でも始めようかと思う。その時は、俺が教祖で、ノロ君とケンタは大幹部として引き立ててやろう。」(夢屋)
「捕まる時は、サティアンの床下に隠れているんですか?」(ケンタ)
「バカヤロウ!捕まる時は、幹部が責任を取れ!」(夢屋)
春の園遊会は、何やら怪しげな宗教団体結成の会になってしまったようであります。平穏無事に、『夢屋王国』の春の夜は更けていくのであります。

コメント
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