使い分ける

あなたは使い分けをしますか？
例えば、身内と他人の前では
全く違う態度と発言をする。
或いは、目上と目下の人とでは
人格まで変える位の変貌を行う。

気の弱い人には高圧的に接し
気の強い人の前では同調する。
保身術の為に異なる態度を取る。
友人とビジネスの場では明らかに
言葉遣いも対応の仕方も別人になる。
それらは、よく見かける光景だ。

しかし、ごくごく親しい人間の
間でさえも、本当の自分の姿を
決して見せない相手は巧妙だ。
そして、大部分の人は本人の
素の状態を知る事なく終わる。

何かその人と接点のある出来事や
巻き込まれるような事態がなければ
さほど被害に遭う事もないが・・・

頻繁に接点を持つ環境にあれば
悲惨であり、人生の大部分を
ストレスに晒される状況になる。
巧妙な相手は、自分の正体を
滅多に知られないようにするから。

つまり、人の評価が本来の自分と
全く異なった状態に塗り替える。
ごく少数の人間だけが知っている。
或いは、たった１人しか知らない。
その状態で、誰が、巧妙な相手の
本当の姿を信用するだろうか？

今では、防犯カメラや録音という
ものが、簡単にあちこちで出来る
状態になっているが、家庭や職場
自分が行動するすべての場所を
２４時間証拠になるものを捉える
態勢で普通の人は生活していない。

使い分ける相手とは不愉快に
ならない状態を保つように
自分が絶えず、距離や状況を
常に考えておくべきだろう。
備えあれば憂いなしというが・・・