依存症 & 自立

あなたは依存症と聞いて
何を思い浮かべるだろうか？
意志の弱い人、何かに寄りかかり
自分１人では、うまく出来ない。
それ無しでは生きていけない。
自分を厳しい状況に置けない。

甘えが主流の生活状態にある。
ラク、簡単、楽しいに流される。
兎に角、だらしない印象を持つ。
どうして、依存しているのか？
表に見えるものは、その現象だけ。
しかし、その原因は隠れている。

依存症の対義語は自立である。
自分の力で生きていく。それは
精神的にも経済的にも誰かに
頼らずに生活して生きる事を指す。
それが社会人になれば、ごくごく
当たり前の事なのに、出来ない。

だから、依存症という言葉が
更に拡大されて使われている。
単に、お酒やギャンブル、買物の
依存症という行動だけではなく
生活全般に対しても使われる。

何故、依存症になるのかと言えば
それは、個々の生活の中で個人が
陥っている原因が異なるけれど・・・
基本的には、はけ口を求めている。
現実逃避の世界を求めている状態。

頭が空っぽになって、余計な事を
考えずに過ごす為に、依存する。
不安や不満から脱出する状態を
普通の生活の中で見いだせない。
異常行動であっても、それを
自分の中で止める事が出来ない。

そこまで、精神的に壊れてしまう。
追い詰められて、緩和できない。
自分で自分をコントロールする
術を持っておらず、限界を超えて
暴走しても、自分では止められない。

１度でも厳しい環境で生活すれば
少々の事は我慢でき、耐えられる。
そういうものがないまま、成長
してしまうと、我慢ができない
レベルが非常に低く設定される。

憶測を信じる人

自分が直接、目撃したり
体験したことであれば、
どんな風に起こったのか？
それを語るにはふさわしい。

しかし、世の中は憶測が溢れている。
実際に取材や経験していないのに
さも、それが事実だというように
語り出して自己陶酔の世界に入る。
たぶん、自分が何でも知っている。
人から賞賛されたい病に違いない。

ネットや雑誌の口コミを信じる。
それも、意図的に作られている
という部分に目を向けずに信じて
悲惨な目に遭ったという人は
簡単に憶測を信じる現象だから。

自分が信用している人物が言った。
その分野の事を、よく知っている
人が発言したからと言って簡単に
信用していいものだろうか？

自分がその事について少なからず
知識を持っているのであれば
そこから考えて結論を出す事も
可能だけど、全く知らない事を
鵜呑みするのは、性格だろう。

人を疑わない。何でもその通りだ
と信じてしまう。疑問を感じない。
それは、その人の性質だから。
１度痛い目に遭って目が覚める
かもしれないし、一生そのまま
生きていくかもしれない。

情報過多の世の中では、簡単に
その情報に振り回される傾向が
高くなっており、出所が不明で
自分が被害を被ったとしても
責任を取ってくれる所がない。
そういう事態が起こってくる。

憶測を信じて騙されるのは
本人自身の問題でもある。
その内容が深刻であれば、あるほど
被害者意識は強くなっていく。
同じ状態に晒されていても
誰もが同じように被害に遭わない。

その差は、どこにあるのか？
本人自身の力量に関係している。
根本的な知識が欠けているのか？
全く疑わない、鵜呑みするのか？
自分勝手な解釈をしてしまうのか？

皆と一緒がいいのか？

あなたは皆と一緒だと嬉しい？
仲間外れにならずに安心する？
お揃いでテンションが上がる？
皆が持っていたら、自分も欲しい？

画一的な物は、ありふれている。
平凡で無難だから、いいのか？
周囲と合わせる事が必要な時も
あるけれど、本当に自分がそれを
望んでいるのか考えた事がある？

皆が全て一緒という現象は、
ある意味で気持ち悪いと思う。
住んでいる家の外観も間取りも
全く同じで部屋の家具も同じ。
それが、嬉しいと単純に思える？

小さな双子でもないのに全く
同じ洋服を着て一緒に行動する。
それが学校や会社の制服、ジャージ
であれば１人だけ違う事は許されない
けれども、私服のプライベートは？

誰かの真似をする現象は多い。
それをしたら自分も、そんな風に
見えると思うのだろうか？
それとも、その人に近づいた
という勘違いと幻想の世界に浸る？

外見の顔や体形が皆違うように
同じ髪型や洋服を着たとしても
誰もが素晴らしい洗練された
似合う状態にはならないのだ。
それを店員の過剰な誉め言葉に
乗っかって、悦に入るのはダメ！

自分にとって公平で辛口な批評を
してくれる人を持つべきだろう。
客観的に自分を見る事ができない
場合は、嫉妬やおべんちゃらを
言う相手ではなく、第三者の感覚で
言ってくれる貴重な人を持つ。

自分の考えや拘り、好みがあれば
皆と一緒というのは、どうしても
好まない方向に含まれている。
大量生産の品は嫌いというタイプだ。

自分というものが心地よいと
思える状態を追求すれば、
それが満たされる形で生活する。
平凡で無難が１番自分に、しっくり
くるのであれば、それでいいし。

隠し事をして信用する？

あなたは隠し事をするだろうか？
今まで生きていて、１度も隠し事を
した事がない人は居ないだろう。
隠し事の種類が問題であったり
その相手だから、そうせざるを
得ない時も当然、起こってくる。

それを知った時に怒り出すだろう。
知られた時に、制裁が加えられる。
このまま進めば、よくない状態が
想定されると分かってしまう。
つまり、人は先が見える時に
回避する為に隠し事をするわけだ。

隠し事の発覚が起これば、想定した
事態が、だいたい起こり、当人に
とっては無駄なエネルギーを費やす。
隠し事は個人的な事柄から会社という
組織ぐるみの大々的なものまで
多岐にわたるけれど・・・

いずれも、発覚しなければ最初から
何もなかった事にできるものだ。
頻繁に隠し事をする相手に対して
あなたは信用できるだろうか？
それが家族の間柄であったとしても
度重なれば不信感を持つだろう。

現代社会では良心の呵責という
言葉は死語に近いと思う。
何故なら、犯罪や隠蔽工作も
良心の呵責があれば自分自身の
体調や精神的な圧力によって
異変が起こりスッキリしない。

それが長期化すれば、周囲にも
分かるような状態になり
ストレス過多から言動も変わる。
それが、多くの人は平然と暮らし
大して苦痛や苦悩を感じない。

だから、発覚しても、まるで
自分の中では他人事のような
感じて自責の念は芽生えない。
運が悪かったという考え方で
簡単に均衡を保ってしまう。

言葉で反省めいた謝罪をしても
それは心から、そう思っている
訳でもなく、頭を下げたから
と言って、深い謝罪の念を持って
いるものでもない。ただ外見だけ
そうするポーズを示す行為だから。

気を付けて暮らす

気を付けて暮らすという言葉を
誰かに言ったり、相手に使われたり
した事が、あなたはあるだろうか？

日頃、何気ない言葉を使うけれど
相手の為に、或いは、自分が
言われて気持ちが落ち着いたり
心が穏やかになったりするのは
言葉の持つ不思議な力だろう。

そして、それを発する人物に対して
信頼や安心感があればこそ、そういう
気持ちになっていくものだから。

世の中は進歩して便利で簡単
楽な事柄が良いという風潮が
ここ数年の間、溢れている。
丁寧に暮らす事が抜け落ちた時代は
本来の大切な事を軽視していく。

時間に追われて、すべき事が山積み
そういう日常生活を送っていると
身体だけではなく、いつの間にか
心も疲れており、そこに入り込む
相手への想いが感じられる言葉は
素晴らしいけれど、単に口先だけ。

そんな場合は、相手の本心や本音を
耳にすると興醒めしてしまう。
気持ちのキレイな人は、わざわざ
相手を陥れるような発言はしない。

単なる儀礼的なお世辞は、見苦しい
人間の代表のような気がする。
見え透いた嘘と同じように、発する
言葉には薄っぺらさしか感じられない。

心がすさんでいれば、人に対して
心配りや親切な行為をする気持ちが
最初から失われている状態だろう。
相手を思いやる気持ちを育む事
それは勉強以上に大切である。

段々と汚い世の中に、まみれて
心が汚れていく人間を見ると
この人も影響を受けてしまう。
悲しい気持ちになってくる。

日々の生活が殺伐としていれば
いるほど、誰かに、何かに、自分が
いつの間にか、影響を受けて落下
していくようになっている。