吉田一氣の熊本霊ライン 神霊界の世界とその源流

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久隈守景作の『夕顔棚納涼図屏風』にみる瓢箪開運 No238

2011-03-06 13:19:46 | 日記
日本画の題材に開運図というものがある。
開運となる吉祥題は南天木であったり
赤富士、松、梅、鶴、亀に虎、茄子、五鯉躍、九頭馬などや
七福神、五岳、四神や昇り龍などが有名である。
前回『開運ひょうたんを育てる』で瓢箪の開運効果について述べたが
久隈守景作の『夕顔棚納涼図屏風』を紹介したい。
この絵は国宝であり東京国立博物館の館蔵品なのでご存知の方も多いかと思う。
クリックして拡大
なぜ夕顔が瓢箪なのかという疑問が湧くが
江戸時代以前は夕顔とは瓢箪のことだったらしい。

さて国宝のこの図の家族の表情に感化された人間は多い。
そこには江戸の裕福ではない家族の一場面が描写されている。
ゴザに質素な服にあばら家という有様だ。
にも関わらず庶民生活の中での満ち足りた幸せを感じさせる不思議な
何かがその空間にはある。
最初それはこの家族の父親のひょうひょうとした表情かと考えた。

しかしそれは丸々とした瓢箪がいくつも実り月と共に
家族を静かに守る様に安心感があることに気付いた。
よくよく考えるとこれこそが瓢箪の開運力の表われといってもいい。
瓢箪の開運力の源泉は水と月にあるようである。

この作品が開運図となるかならないかの紙一重は
夕顔棚の左から二番目の瓢箪ひとつに掛かっている。
これが冬瓜であれば開運図たり得ないからである。
作者の久隈守景がこの絵の他の瓢箪部分は
くびれのあるかないか分からない描き方をしているが
このひとつだけを瓢箪として描いたので全体が瓢箪として輝いている。
冬瓜はクビレが無い

開運図の効果のなんたるものかを知りたい方は
この図を研究なされると宜しいかと思う。
ただの図にそんな力があるとは信じられないという方であっても
この絵が数千万円でも買えない国宝であることはあっさり受け入れる。
そこに考え方の妙がある。
たかだか紙の一枚の絵の目に見える金勘定は納得出来ても
見えない霊的な力の源泉は信じることが難しい。

この絵はその壁を越えさせることが出来るちょっとばかり不思議な名画である。
開運の源泉は幸せの源流を知ることから始まる。

嘘だと思われない方はこの絵を印刷して飾ってみられると
宜しいかと思う。

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6 コメント

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遍く照らす月 (すずたま)
2017-10-15 18:19:56
記事『新海誠の映画「君の名は。」・・・』に個人的体験話を記させていただき、続けてその直後のエピソードも残させていただきましたが、そのとき「月と水」というタイトルから書きこみ始めながら、頭にあったのはこの絵でした。
この絵に水は特に描かれませんが、まるまる太った瓢箪が水を象徴するとともに、空気全体にしっとりと優しい水の気が漂っています。これは数々の日本画にも顕われる日本の国土に独特な繊細な気であり、日本人の性質に影響を与えるなにか特別なものであるように感じます。
この絵で月はどんな世界の片隅の貧しい者をも隅々まで「遍く照らす」存在です。

と書きつつ、今ふと私が非常に好きな別の絵を思い出しました。仏教絵画に属するらしく趣はかなり違いますが、やはり月と水です。
国宝『那智瀧図』
https://intojapanwaraku.com/jp/art/20170221/9061
ここにも遍く照らす月があります。私がずっとこだわってきた月神です。
そして二つの絵画から漂ってくるものに、曇無竭菩薩の「曇」の字をも、ふと思いました。
9219
返信する
今「曇」の字がとても気になっているので… (すずたま)
2017-10-15 21:25:49
父親のひょうひょうとした表情、と書かれていますが、ひょうひょうとは「飄々」と書きますね。
父親の飄々と瓢箪もどこかで響き合い、この絵に温かい味わいと面白みを醸しているようです。
この記事のテーマは瓢箪の開運力ですし、那智瀧図を持ち出すのはちょっと別の方向の話になりますね。
というか、相当別の方向性をもつ絵なのに、なぜか思い出したのも意味があろうと、勝手に思っています。(ここにコメントするときは、予定してないことを書いてしまうことが多いです。)
那智滝の近くに行くと物凄い轟音です。落差をもって水が岩にぶつかって生じる「轟き」「水しぶきと泡」。
これも「曇」に関係あるのだろうか?
何故『夕顔棚納涼図屏風』にも「曇」を感じたのだろう?
「曇」の激しさ厳しさの裏には無限の優しさと慈しみの貌がある、ということ?
7404
返信する
瓢箪 (すずたま)
2017-10-17 04:00:56
自分が書いていることに何か足りないことは自覚しているのですが、はがゆいです。
ここでは月と瓢箪がテーマで、私はこだわりの月に傾きがちで、瓢箪が足りないみたい。
瓢箪、匏、壺、子宮、子宮の中の羊水、羊水に育まれる生命、少彦名神・・・
生命誕生に月は大きく作用する。
匏公が腰に水を入れた瓢箪をぶら下げて飄々と現れるイメージ・・・倭国の思想の根幹に潜む瓢箪~水と月の思想?
(藤原氏はそれを隠し封印した)
6670
返信する
5弁の花は瓢箪の花? (すずたま)
2017-10-17 06:00:47
瓢箪の花
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/006/910/48/N000/000/000/118414982322916111139.JPG

加賀の白山比咩神社の神紋は「三子持亀甲瓜花(みつこもちきっこううりのはな)」。
http://hayama55.blog.so-net.ne.jp/upload/detail/m_E799BDE5B1B1E381B2E38281E7A59EE7A4BE20(14)E5BEA1E7B48BE4B889E5AD90E68C81E4BA80E794B2E7939CE88AB1-a41fc.JPG.html

この紋の解釈に、「瓜の花を三つの亀甲紋が囲っている。その意味は火(五)と水(六)の融和」というものがあります。
三つの亀甲紋は7・5・3の封印であるという説もあることは以前書きました。
融和(くくり)か、封印か?
どちらにしても、5弁の花は瓜ではなく瓢箪の花ではないでしょうか?
5109
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やっぱり気になって (すずたま)
2017-10-17 09:39:52
瓜科の花をざっとみたところ、冬瓜、まくわ瓜、白瓜、キュウリ…ほとんど花びらの先端が尖っており、瓢箪と、他にはかぼちゃが白山比咩神社の神紋の花びらの形に似ていて、ヘチマは中間くらい。どうでもいいのかなあ?
5245
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飯山白山神社 (はいせ)
2020-11-23 21:38:50
本日11/23は新嘗祭ということで、飯山白山神社へ神恩感謝と国防祈願のお参りに行ってきました。
Wikipediaより新嘗祭https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%98%97%E7%A5%AD
道臣命が出てきますね。

今回気になったのは3点。
・飯山白山神社に向かう途中、千頭(せんず)というバス停があるのですが、これが牛頭に見えて仕方なかったです。
・飯山白山神社は飯山観音寺の裏山を登っていきます。飯山観音寺に茄子のお守りがあり、これが瓢箪型で、茄子が吉祥とされたのは茄子≒瓢箪と思われたからなのか・・・と感じました。少名彦神の気配を感じた気がしたのです。七夕馬をマコモでなく茄子や胡瓜で作る地域もあるのだとか。まさかここで少名彦神のことを考えるとは思っていませんでした。茄子の花は5弁の星型ですね。
・頂上の飯山白山神社の泉は水枯れしていました。ただ、泉を護る樹は瑞々しい感じだったので、湧き上がってこれないだけかもしれません。以前お参りした時はこの泉の由来の看板があったと記憶していますが、今は看板はなくなっていました。
下山時に2匹の野生の猿が登山道に出て来ました。この2匹が登山道を先導して、私が立ち止まると振り向いては「付いて来い」と言うように見つめられたのには驚きました。猿に仲間だと思われたのでしょうか・・・。個人事象は他にもありましたが、神恩感謝・国防祈願は何とかやり遂げホッとしました。
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