2016.2.2 「情報化社会に文化としての工芸を目指す」埼玉県東秩父村「和紙の里」 建築とまちづくり誌2003年4月号
古い話だが、2003年4月号の建築とまちづくり誌に投稿した文を再掲する。建築とまちづくり誌は新建築家技術者集団の機関誌で、マイナーな組織だが、全国に支部があり、建築家技術者を取り巻く課題の解決に向けて積極的な活動を展開していた。
入会後、埼玉支部を立ち上げ、支部代表幹事を務めた・・いまはすべての組織から引退している・・。そのころに執筆を依頼された。いま読むと、書き出しが回りくどく、なかなか論点に迫っていかない冗長さを感じるが、そのころの日本の抱える課題と各地で芽生えている新たな取り組みをえがきだしていると思い、再録した。
25年ほど前のことになり、そのころの歴史を理解する一助になろうし、現代にも共通する課題でもある。
あらすじは、1 真実は情報化されない
2 地域に根ざした価値作りの必要
3 工芸は自然と身体の接点にある
4 埼玉では・・埼玉県東秩父村の「和紙の里」・・である。
その少し前、埼玉県が進めていた美しい村づくり事業の成果と課題のとりまとめを依頼され、その一環で東秩父村を訪ねて「和紙の里」の取り組みを知り、それを「情報化社会に文化としての工芸を目指す」としてまとめた記憶がある。
まとめとして、・・子どもの目に映る大人の働く意気込みは・・価値のある生産を目指すものである限り、将来の大きな発展を約束しよう・・情報化することに価値があるのではなく、価値を情報として発信することに意味がある・・と書いた。意気込みすぎたところもあるが、いまも通じると思う。詳しくはホームページを参照されたい。
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