9/28は、JR九州ウオーキングで千早駅~人工島を歩きました。この歩いたコースは、松本清張の「点と線」に出てくる香椎浜です。
松本清張の「点と線」は、昭和32年に発表されました。この本のあらすじは、
料亭「小雪」の女中2人と、東京駅の13番線プラットフォームで見送られていた機械工具商会を経営する安田辰郎。この3人は、向かいの15番線プラットフォームに、同じく「小雪」で働くお時が男性と夜行特急列車「あさかぜ」に乗り込むところを見つける。だが数日後、お時とその男・佐山は、香椎の海岸で情死体となって発見された。
一見ありふれた情死に見えたが、博多のベテラン刑事・鳥飼重太郎は、佐山が持っていた車内食堂の伝票から事件の裏の真相を探るため、一人、捜査をすることにする。
一方、佐山は現在社会をにぎわしている××省の汚職事件の関係者であった。この事件を追っていた本庁の刑事・三原紀一は、心中事件を追って九州へ向かい、鳥飼と出会う。
捜査の結果、二人は、東京駅で13番線プラットフォームから15番線プラットフォームが見えるのは、1日の中でわずか4分間しかないことを突き止め、安田を容疑者として追及しようとする。だが、安田には完璧なアリバイがあった。
今まで映画やドラマ(最近では、ビートたけし主演のドラマが有名です)で放映され、時刻表のトリックに夢中になっていました。
この事件の舞台「香椎」は、次のように書かれています。
鹿児島本線で門司方面から行くと、博多につく三つ手前に香椎という小さな駅がある。この駅をおりて山の方に行くと、もとの官幣大社香椎宮、海の方に行くと博多湾を見わたす海岸に出る。
前面には「海の中道」が帯のように伸びて、その端に志賀島の山が海に浮び、その左の方には残の島がかすむ眺望のきれいなところである。この海岸を香椎潟といった。
昔の「橿日の浦」である。太宰帥であった大伴旅人はここに遊んで、「いざ児ども香椎の潟に白妙の袖さへぬれて朝菜摘みてむ」(万葉集巻六)と詠んだ。……
彼らは、二十日の夜九時二十四分香椎駅着の上りで博多から来たのだ。すると博多駅は九時十分ごろに乗車したことになる。ここまでは十五分ぐらいで着くはずだからだ。
佐山が女からの電話をうけて宿をとび出したのが、午後八時すぎとみて、博多駅から汽車に来るまでの約「時間、二人はどこで会い、何をしていたのだろう?この調査はたいへん困難で、
おそらく絶望である。広い博多の街では、空漠として当りようもない。・・・・・・
現在では、博多から香椎までには、旧国鉄操車場跡地に「千早」という駅が出来、犯行現場には、この千早駅の方が近くなっています。
またこの一帯は、開発が進み、福岡・東区を代表する住宅地になっています。
死体発見場所になった「香椎浜」は、あれから埋め立てられ、人工島などもできました。小説には、香椎浜から海ノ中道、能古島が見えると書いてますが、今はマンションが立ち並んでいます。
河口では、水上スキーを楽しむ若者がいました。
本日のGPSです。
清張の作品で他に福岡を舞台にした作品は「時間の習俗」があります。これは、門司の和希刈神事を題材にしています。
私も清張ファンで大体読んでいます。本棚にも清張があるのですが、もう字が小さいため読みづらくなってきました。(泣)
初期の作品には、福岡・北九州地域が何度も描かれています。清張ファンとしては以前から訪れたいと願っていました。清張記念館にもぜひ・・・。
書棚の”断捨離”を敢行しましたが、清張コーナーだけは残しています。
「邪馬台国」も書かれていました。
一時は、私も邪馬台国→宇佐と思ったほどです。
清張さんの作品は、映画にもなりましたね。
私が20代のころ、「砂の器」が公開になりました。
3回ぐらい見ました。いい作品でした。
今週も「しまなみ海道3]DM」参加します。
8つの橋を歩いて渡ってきます。潮のにおいを嗅いできます。
私の家の本棚で「点と線」を見つけ読もうとしましたが、昔の本って字が小さいのですね。その点電子書籍はいいでしょうね。
今でも、推理小説大好きです。
以前、出雲に旅行に行ったとき、「砂の器」に出てくる奥出雲近くを通りました。何か懐かしい感じがしました。
そうですね、映画やドラマの撮影場所を訪ねるのも面白いですね。平戸は、高倉健さんの「あなたへ」のロケ地でした。
この時間、どこどこ駅の近くに、特急○○が走っている、
などと想像するだけでも旅に行った感じがしていました。
この点と線、今では、寝台特急もありませんが、面白いですよ。
初めて読んだ作品が『点と線』
多分、ほぼ全館読みました。
但し、日本史探訪以外ですが。
何度読んでも面白くて、今はほかの作家の作品を読んでいますが、改めて全集を読みたいと思うほど面白いですよね。
おはようございますたい。
先週は自分のブログを書くのがやっと、後の時間は9月決算のメーカーさんの竣工検査、基礎検査で振り回されました。
10月に入ってやっと一息、昨日は母を連れておくればせの墓参りに行ってきました。
「 点と線 」 少し前電子書籍で読み直したところです。
歴史の舞台、小説の舞台は良いですね。
なんだか歩いていて時間の深みを感じます。
海、ずいぶん見ていないな~。
自転車に乗っていた頃羽田に行って以来だからそうとう見ていません。
潮の香りが懐かしいです。
磐梯吾妻スカイラインの浄土平も映画の舞台となり、撮影されたところ、そんなことを想いながら先日散策したものでした。
千早は初めて歩きました
点と線のタイトルは知ってますが
読んだことないです
ブログ読んでビックリ
そんなことを考えずに歩きました
当日は歩いた後に嬉しいことがありました
読んでいるうち、自然と本の中に自分が入っていくような気がしていました。
最近は、西村京太郎、内田康夫なども読みましたが、やはり、清張に比べると迫力が欠けます。清張さんは、小倉の生まれで、小倉城近くに清張記念館もあります。
「点と線」高校生の頃読みました。あれから清張ファンになりました。門司ですと「時間の習俗」ですね。あのトリックも感心しました。
点と線は、映画にもなりましたし、最近ではテレビドラマでビートたけしが演じました。
そうですね。清張がこの作品を書いたころに比べればこのあたりも大分変わりましたね。
GPSの画像を見ると都市高速の海側は、海岸線だったのですが、埋め立てられ人工島までできてしまいました。
当時の小説の内容をたどりながらのイベントは何だかうきうきしてきます。
松本清張が、今の千早辺りを見たらびっくりするでしょうね
点と線もトリックを考え直さないといけなくなるかもです(笑)
私も点と線は読みましたよ
でも、よっくんさんのブログを読むまで、
この辺りがその舞台だったとは思い出せませんでした