心が揺れました...
3年振りに出逢った彼女の声は
心の中でずっと想い続けていた
魂を揺さぶる素敵な声でした
こんばんはZUYAさんです
Aretha Franklin...彼女の最高傑作と言われる1972年のアルバム「Amazing Grace(至上の愛 ~チャーチ・コンサート~)」。そのレコーディング風景は当時撮影されていたのですが、諸事情により長年お蔵入りとなっていました。そのプロジェクトが彼女の亡くなった2018年に再始動し先ずはアメリカで公開され、日本では今年ようやく観られるようになりました
映画「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」、とっても素晴らしい映画でした
「クィーン・オヴ・ソウル」の異名を持つ彼女。しかし彼女の音楽の根幹には、高名な牧師であった父C.L.Franklinから多大な影響を受けたゴスペルが身体の隅まで染み込んでいます
ZUYAさんは特定の宗教を信じてはいませんが、人間の生みだした“文化”として各宗教に興味を持ち自分なりに長年研究しています
幼い頃から教会で懸命にゴスペルを歌っていたアレサですが、最初の子を12歳で産み、次男を14歳で産むと言うなかなかのお姉ちゃん。Columbia時代はそれなりの歌手だったのですが、レコード会社側が観る目が無かったのでしょうね。Jerry WexlerのいたAtlanticに移籍するやいなや才能が爆発...いや、大爆発ですね
次々とヒット・シングル、ヒット・アルバムをぶっぱなして行きます。良い歌なら書き手が白人だろうが、イギリスの小僧達だろうと何でも歌いこなすアレサ。でも彼女の根底にあるのはいつでもGOSPELだったのです
アルバム「Amazing Grace」の制作(レコーディング)は、Los Angelsのパプティスト教会で2夜に渡って録音されました。ZUYAさんの好きなギタリスト、Cornel Dupree等がバックの演奏を務めていますが、これはかなり難しかったと思いますよ。何処までがアドリブなのかわからないくらいの歌や曲の構成、更にそこに聖歌隊が加わり...
コンサートは先ずSouthern California Community Choirが「On Our Way」を歌い始めます。もうこの時点で映画を観に来ているのか、コンサートを観に来ているのかわからなくなりました。そう教会でゴスペルを聴いている感じがしました。これが教会音楽の魅力なのでしょう。瞑想している時に身体が浮遊する感覚ですね
James Clevelandがアレサを紹介した時点で、ZUYAさんはもう、
涙腺崩壊...
コロナ禍で劇場内がガラガラで良かったです(笑)。ゴスペルと言うジャンルは(ZUYAさんもソウル・ミュージシャンを通じて知っているだけですが)リズムとかメロディとかではないのですよね。いきなり心にズドーンと来るのです。逆に何にも感じなければ、おそらく縁はないのでしょう。そう言う類の音楽だと思います。ぶっちゃけ、ジーザスのために歌った曲ばかりですがね(←当たり前だ、教会音楽なんだから)
目の前に募金箱があればチャリ~ンですね
余談ですが、The Rolling Stonesがアルバム「Exile on Main St.(邦題=メインストリートのならず者)」のレコーディングのために、この時期にLos Angelsに滞在していて、その内Mick JaggerとChirie Wattsがこのアレサのレコーディングを観に来ていましたね(映画の中でちょくちょく映っています)
遠く離れたアフリカから家畜以下の扱いで船(奴隷船)に積み込まれて、言葉も文化も全く異なる土地で人間として扱われない生活を余儀なくされた黒人奴隷たち。更には自分たちの信じる宗教を禁じられて、強要されたキリスト教。その中から生まれた黒人教会、そして黒人霊歌、そしてゴスペル、そしてブルース、そしてジャズ、そしてソウル、etc...
さて最後になりましたが、ZUYAさんも緊急事態宣言を発して「禁酒」することにしました。焼酎を好きなロックで飲んだりせず薄めて飲んだりしていましたが、治療に全力投球することにしました。しばらくお酒の話題はないかもしれませんが、他にもネタは一杯ありますから、こりずにまた覗いてやってくださいまし~
Have A Good Night,Folks!
観て頂いて、映画が気に入っていただけたら良いなぁ