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No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

さようなら、これまでありがとう〜So Long Goo Blog

2025-05-18 | 街:秋田


(はてなブログに移転します)
新ブログ:No Room For Squares! 
               https://new6x6-2008.hatenablog.com/

2008年に開設した当ブログ。都合17年もの間、GooBlogでお世話になった。廃止の11月を前に当ブログは「はてなブログ」に移転します。GooBlogに対しては、良い感情だけでなく、悪しき感情もある。それもこれも17年間で生まれた愛着ゆえのことだと思う。今更何を言っても始まらないので、ただ万感の想いと共にGooBlogに別れを告げたい。

少しだけ振り返りたい。ブログを開設した2008年はどんな年だったのだろうか。北京オリンピックが開催され、米国ではオバマ大統領が就任した年だった。国内では麻生太郎氏が内閣総理大臣に就任し、東証株価(日経平均)はバブル崩壊後の最安値7162円となった。僕個人でいえば、転職で秋田県に移住したのは2006年、2008年初頭に完成した新居に入居した。つまりはブログの17年間は、ほぼ僕の秋田県移住後の足跡でもある。2010年、2011年と連続して飼っている猫が亡くなった。あの喪失感もフログが埋めてくれた。ブログ上では当初は写真ブログの同好の士と、その後は幅広い分野の方と交流することができた。秋田県には仕事を通じて付き合いのある方は多いが、個人的な友人はいないので、どれだけ励まされたことだろう。飽きもせずに毎週毎週写真を撮りに出かけたことは、ブログの存在が大きな原動力だった。また忘れようのないことは、写真の師匠である上原稔さんと知り合うことが出来たことだ(師匠はGooBlogではなかったけど)。上原さんは2020年にお亡くなりになったが、その金言ともいえるコメントは当ブログに残されている。たとえ僕のブログが消えても、世の中が困ることなんてないだろう。でも僕個人にとっては、そういった全てが詰まった大切な記録である。幸いなことに、その記録は新ブログに継承される。

GooBlogを通じて交流したブロガーの皆さんと別れることは、とても寂しい。一人でも多くの方と新ブログでも交流できたら嬉しいと思う。多くのユーザーさんが「はてな」に移転しているようで心強い。みなさん、はてなブログで会いましょう!

追伸:さようならといいつつ、事務的な連絡も含め、何度か更新すると思います。その後、有料の課金を停止するので、閲覧がどんな状態になるか分かりません。

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夜の川反(番外編)~ジャズ喫茶ロンドでの時間

2025-05-16 | 街:秋田






番外編が残っていた。久しぶりに夜の秋田川反で一人しっぽりと呑んだ。まず渋い郷土料理店で「きりたんぽ鍋」を楽しんだ。きっと日本酒が最高に合うことは分かってはいた。でも日本酒にすれば間違いなく飲み過ぎる。そこはビール2本で我慢した。便宜的に1合と解釈しよう(もう少し多かったけど)。この日はトータル3合相当で抑えようと思っていた。日本酒に手を出すとプラス2合はいき、早くも上限値に達してしまう。僕にしては大人の判断をした。

そして一度態勢を立て直すべく、僕はジャズ喫茶ロンドに行った。ジャズを聴きながら酒を飲むと、これまた量が増えてしまう。でもこの店にはどう考えてもアルコールが似合う。しかし・・・。迷った末にまたしても僕は大人の判断をする。何とアイスコーヒーを注文したのである。この場は酔い覚ましとしよう。誰かは分からないが、スコット・ハミルトン的な太いテナーサックスの音楽が掛かる。嗚呼、良い。これにはバーボンだなと思いつつ、アイスコーヒーをストローで啜る。前向きに解釈すれば、随分とセーブしたのだから次の店で沢山飲めることになる。でもセーブすることばかり考えている自分が情けなくなってきた。呑むべき場面で我慢している。何だか白けて呑む気分ではなくなった。そうしてロンドを出た僕は、次の店に行くことではなく、マチアルキニストになって歩き廻ることを選択したのだった(掲載済み)。二軒目として、この店構えの店に入り、ここで酒を飲まないであれば、もう酒場放浪人ではない。そう思った夜だった。

そんな夜もたまには良い。

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田村麻呂の夢、アテルイの夢

2025-05-15 | 街:秋田



秋田県大仙市にある払田柵。柵というのは城柵のことであり、7世紀から11世紀頃に大和朝廷が築いた拠点のことをいう。広義でいえば「城」に当たるが、戦国時代の城とは趣が異なる。いわゆる役所的な施設であり、行政、軍事、更には官舎が一体化したものであったらしい。現在の感覚でいえば、県庁と警察本部と公営住宅を兼ねていた感じだろうか。この払田柵は明治になってから発見された。木製の柱などが田んぼの中から発見され、住民はそれを燃料(薪)にしたり、加工して下駄を作って販売していたそうだ。これってもしかすると歴史的なものじゃね?という意見が出て、発掘調査がされることになった。ただし資料文献では、この地にこのような柵があることを示すものは存在しないという。結構な巨大施設なので、歴史のミステリーでもある。戦後から本格的な発掘調査が行われ、1980年代には時代鑑定も行なわれ、使われた木材は延暦20年(801)ころに伐採されたものと判明した。

801年・・・。あの坂上田村麻呂が征夷大将軍に任命されたのが、延暦17年(西暦797年、以下西暦にて)である。第一回目の蝦夷討伐に出征したのは西暦801年。第二回目、つまりアテルイを降伏させたのが西暦802年である。まさにその最中に伐採した木材で建てられた柵なのである。ほぼ100%間違いなく、ここは田村麻呂の陣地だったのである。もしかすると一回目の征伐に敗れ撤退するときに、次に備えて建築を命じたものかもしれない。もう興奮してムズムズしてくる。写真は再現された城門である。ここから田村麻呂が馬に乗って入城(入柵)したに違いない。そして写真にも写る背後の山麓では、アテルイが朝廷軍の様子を伺っていたのである。・・・・。そんな歴史的な地ではあるものの、ここに観光客が訪れることは極めて稀である。僕が来たのは3〜4度目だけど、いつもいつも独りである。目を閉じて遠い昔に想いを馳せれば、田村麻呂が懐に忍ばせた香木の香りが漂ってくる。そして風に乗ってアテルイの汗臭い体臭が鼻に届く。・・・気がした。

 X-T5 /  XF16-80mmF4 R OIS WR
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緑の街に雨が降る

2025-05-14 | 街:秋田









秋田県で雨降りの日を最も楽しめる場所の一つが角館だと思う。5月の角館といえば、桜の季節が終わり観光客が少ない季節である。でも新緑が雨に濡れる光景はとても美しく、密かなるベストシーズンだと思っている。本当はもう少し後(5月中旬以降)の方が良いのだが、雨が降った土曜日に我慢できず出かけてきた。この光景は昨年も撮影した。昨年は「クラシックネガ」という描写(フィルムシミュレーション)を使い、敢えて緑をくすんだ感じにした今回は「ベルビアモード」で正統的な緑にした。個人的にはクラシックネガの描写の方が好きで、しっくり来る。でも一般的には今回の鮮やかな描写が好まれるだろう。


X-T5 /  XF16-80mmF4 R OIS WR ,  XF56mm F1.2R WR



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夜の川反(終)〜夜のマチアルキニスト

2025-05-13 | 街:秋田











以前は夜の川反を歩くことが楽しくて、それこそ隅から隅まで歩いたものだ。最近はそもそも夜の川反に行かないし、行ったとしてもあまり歩かない。この日も久しぶりの夜の繁華街なのに、それほど気分が盛り上がらない。呑みたいという欲求も途中で尻すぼみになった。こんな夜は無理せず歩くことにしよう。僕はそもそも酒場放浪人ではなく、マチアルキニストなのだから。そうして夜は更けていき、僕の時間は終わりを告げたのだった。

X-T5 / XF23mm F2R WR

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