No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

11月の銀次郎〜②思索の刻

2021-11-30 | 
昨日の記事に頂いたコメントで、身体と心が順応していない初冬(晩秋)が真冬よりも寒いと感じる方が他にもいることが分かり、なんだか安心した。初冬でも真冬でも同じように寒がる家の猫の写真を今回も掲載する。家の猫、銀次郎の写真は7割方モノクロで撮っている。バランスが悪いので、たまにはカラーで撮るよう心掛けている。さて、寒がりの銀次郎君はストーブが点くと、その前を離れない。家のメインストーブは、ペレットストーブ(木質ペレット)である。炎を見ると心理的にも暖かく感じるが、実際のところは薪ストーブの暖房能力の足下にも及ばない。投入されたペレットの粒が弾け、ストーブ内で火の粉が舞う。その玉ボケをバックに思索に耽ける猫。ただ寝ているだけとは僕の口からは言えない。


X-PRO3 / XF35mm F1.4R
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11月の銀次郎〜①静かな時間の下で

2021-11-29 | 
秋田県において、体感的に一番寒い月は「11月」だと思う。現時点で気温は、平均を取れば摂氏4〜7度くらいだろうか。当然、真冬の方が遥かに気温は低くなる。だが同時に暖房が強化されるし、着る服もそれに合ったものになる。気持ちの上でも寒さに対する覚悟が出来上がる。そうなれば意外と平気なものである。今の中途半端な季節の方が寒く感じる。この季節は最も静かで、また物哀しい季節でもある。猫も家のなかで、静かな時間を過ごす。ただ「おやつ」を要求しているだけの我が家の猫。無駄に格好つけているように見えるのも、季節の為せる技である。


LEICA M10 MONOCHROME / SUMMILUX M50mm ASPH


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世にも奇妙なカラー&モノクロ

2021-11-28 | 街:岩手







くどいのでタイトルには付けなかったが、「岩手北部を旅する」の番外編、そして本当の最後の記事である。今回は我ながら、極めて奇妙な記事である。まず建物から説明する。これは岩手県の「旧・大野村」で見つけた食堂である。今は食堂としてのみ営業しているが、以前は2階部分に劇場(映画館が主)が併設されていた。店主曰く、劇場の営業を辞めてから20年近く経つらしい。僕が訪問したのは朝の9時30分前、朝食は済ませていたし、昼食には早すぎる。次の機会に改め、その際は劇場部分の撮影をお願いし、また食堂でご飯も食べたいと思う。本当に珍しい食堂で、地方の町村部における昭和エンターテインメントを垣間見たと思う。

次の奇妙な話。この建物を見たとき、「流石にこれはカラーで撮らなきゃ」と思った。そのとき僕が持っていたカメラは「モノクロ専用カメラ」だった。駐車場に停めたクルマまで戻ればカラー撮影できるデジカメがある(普通はどんなカメラでもできるけど)。でもカメラを取りに戻るには少し遠すぎた。そんなわけで、今回の写真はモノクロで撮影した画像を、Photoshopで事後的にカラーに変換したものだ。それ故、変な色なのだ。カラーで撮った写真をモノクロに変換する人は多い。その逆は稀有な話だ。戦前などのモノクロ写真をカラー化するケースはあるが、今の時代に何をやっているのか、笑えて来た。

※お分かりかと思いますが、下段の2枚がオリジナル。上段2枚は下段の写真を人工的に着色したもので、本当のカラー写真ではありません。AI技術が使われているそうです。今後、精度がもっと上がっていくと思います。

LEICA M10 MONOCHROME / APO-LANTHAR 35mm F2 VM

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岩手北部を旅する(終)〜天台寺、瀬戸内寂聴のお寺

2021-11-27 | 街:岩手








岩手北部の旅、最後の地は旧・浄法寺町(現・二戸市)である。浄法寺町は、しっとりとした雰囲気の町で、何度か写真撮影をしたことがある。以前の町役場(現在は二戸市役所の総合支所)の2階に「瀬戸内寂聴記念館」が併設されている。役所内なのに、土日祝日もオープンしており、尚且つ無料で見学することができる。浄法寺町には天台寺という古くから続くお寺がある。そのお寺の住職を一時期、瀬戸内寂聴氏が務めたので(その後、名誉住職)、縁が深い町なのである。天台寺は一時期は廃寺寸前の状態となったが、現在では復興を遂げている。瀬戸内寂聴氏は、その復興に大変な尽力をされたそうだ。最近まで天台寺では、定期的に氏の青空説法が行われ、その際は大変多くの人で賑わっていたという。その天台寺は、町の中心から離れた山の上にある。一度行ってみたいと思っていたのである。ちなみに僕は瀬戸内寂聴氏については、殆ど何も知らないし、氏の小説や書籍も読んだことはない。何故か分からないが、それは今ではないと思っている。でも天台寺に行くのは今だ、そう思った。不思議なものである、

さて、天台寺の話に戻る。天台寺の駐車場は細い山道を、かなり登った先にある。正直、道を間違えたのか不安になるレベルだった。普通の乗用車で問題なく行くことは出来るが、途中離合が困難な箇所もある。聞けば、下の参道から徒歩で階段を登って登ることもできるらしい。こんな不便なところに何百人の人が集まり、説法が繰り広げられたと思うと、不思議な気分になる。瀬戸内寂聴氏は、この11月9日にお亡くなりなられた。もうここで、青空説法を聴くことはできない。その様子を想像してみたが、あまりに静かなお寺であり、イメージすることは出来なかった。その不思議な感覚を持ち帰り、旅は終わった。


LEICA M10 MONOCHROME  / SUMMICRON M35mm ASPH
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岩手北部を旅する〜④旅は佳境、クラシックネガの町

2021-11-26 | 街:岩手








(本当は昨日の記事の前に、今回の記事を掲載する予定だったので、順序がずれてしまいました。今日の記事の番外編が昨日のものです)

さて、「岩手北部を旅する」シリーズも終盤となった。初日は、九戸村、旧・山形村(この2つは今回は掲載しない)を経て、久慈市に入り、洋野町(旧・種市町)に宿を取った。二日目は洋野町の旧・大野村に立ち寄った。とにかく洋野町の二つの町(村)が、望外に良かった。ここから無理をすれば、再び久慈市に戻り南下していくことも出来る。そうすれば、未踏の町の幾つかに立ち寄ることも出来る。でもそれは次の機会にした。大野村から更に内陸部に向かえば、僕の大好きな「一戸町」がある。そこに少しだけも立ち寄りたかったからだ。

一戸町だけど、歩き出せば「キリ」がない。更に二戸市にも行きたくなり北上する危険性もある。やむなく時間を区切って短時間だけ散策することにした。ここはモノクロではなく、「クラシックネガ」で撮るべき場所だ。それだけの為に、図ったように富士フィルムのカメラをクルマに積んでいた。意味不明の写真も沢山あるが、その筋の人が見たらすぐに分かる。嗚呼、一戸町。これ以上の説明は控えよう。次回、最終回。最後の場所へ行きます。


X-PRO3 / XF16-80mmF4 R OIS WR



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