昨日は雨の中秩父へ向かったが先ずは見物客の少なさにビックリだ
そりゃあそうだろう、雨の日に花火を見に行くチャレンジャーは稀といえば稀であろう。
50年住んでいる地元の人に聞いたのだが秩父夜祭ので天候不順は今回を含め2回だけらしい。しかも12年前の時は“みぞれ”だったらしい。
しかし来た以上は可能な限り楽しまなければ。
先ずは傘を差し多くの出店を眺めながら秩父神社へ。楽しみにしていた郷土芸能の屋台歌舞伎も見ている人達が傘をさしているから実に見にくい。
秩父神社境内で行われた屋台歌舞伎
数日前から天気予報を見ていたが“曇り時々雨”ぐらいのつもりでいたが、いやいや完璧な雨である。まったく時間を潰すのに一苦労だ。そんなZUYAとはうって変わり我が嫁はいかにも田舎の町にありそうな“衣類スーパー”へ行ったりすっかり楽しみだしている。ZUYAの嫁ではもったいない位の対応力だ
今回は必ず行きたかった酒蔵の武甲酒造に行き春に秩父に訪れた時に気に入った『 武甲正宗 』を購入。このときもZUYAが瓶のサイズを躊躇していたら嫁は迷わず『 一升瓶だ! 』と。天晴れである
さて本当なら紅葉を見たりして夕方までばっちり時間を潰せるはずであったが思ったより時間が進まない。何とか少しでも祭りの雰囲気に浸りたいと思い、秩父へ来る特急列車の車内でお弁当を食べたにも関わらず嫁と食べ歩きを始めた(笑)
すいとん、手焼き煎餅、味噌おでん、おしるこ...止まらない。しかも美味い
さすがに雨の中での散策は疲れて何処か店で休憩でもと思うが、皆考えることは同じでファミレス等は満員の上に待ち客の行列が…
ZUYAと嫁はなるべく駅から離れた地元の人達しか行きそうにない店を探しようやく腰を下ろした。そこはワンダフルな居酒屋であった
秩父の“マルジュン”か?(笑)
居酒屋“けいちゃん”。疲れ果てたZUYAと嫁は迷わず中へ入ると小さめのカウンターに小さめの座敷。メニューが書かれたボードには『 当店は“酒場”です。お食事メニューは一切ありません。 』と。最高である
瓶ビールと枝豆、もつ煮を頼み一息つくと同じカウンターに座っていた2人のおじさん達と(おそらくけいちゃんであろう)ママさんはとてもいい感じの人たちで雨の祭りを楽しみ始めていたとはいえ少しがっかりしていたZUYAと嫁は明るくなってきた。そこで夜祭の日に雨になったのは50年間で2度だけだと知り、また山車の巡行も6台中一台が取りやめることになったことも知った(実際はさらにもう一台取りやめになり4台になった。)。
さらにその取りやめになった山車の担ぎ手のおじさん2人組が店に入ってきて自棄酒に(笑)。どうやら秩父の山車や屋台はヒノキ等で作られていて重要文化財に指定されているものが多く雨で腐敗させるわけにはいかないそうで苦渋の取りやめであったそうな。約1時間半程いろいろな話を聞かせてもらい身も心も温まったZUYAと嫁は再び雨の中へ。
山車の巡行と花火の打ち上げが夜19時ごろ始まった。昔ZUYAが来た時は巡行する道は見物客ですし詰め状態であったがやはり今回はかなり客が少ない。一花火に関しては一般的に普通の雨ぐらいだと打ち上げ等には支障がないらしいのだが今回は盆地と言う地形柄雲がかなり残ってしまい。上半分が隠れたり真ん中が隠れたりたりとなかなか上手く見えない。なぜかZUYAはアダルトビデオで“ボカシ”が入ってるみたいだと思い嫁に伝えたが呆れられたのは言うまでもないだろう
20時を過ぎると雨がぼちぼち止み始め花火もかなり綺麗に見えるように。22時近くにはもうすっかり雲も切れ立派な花火が次々と。フィナーレは西武秩父駅の裏手に入りかなり素晴らしく見ることが出来た
22時38分、一ヶ月前に朝5時から池袋駅に並んで買った切符で特急列車に乗り無事帰路に着いた。電車が動き出すやいなやZUYAも嫁も寝てしまい起きたら池袋到着のアナウンスであった。
また来年も行くぞ~
秩父観光協会提供の写真を載せておきます。