goo blog サービス終了のお知らせ 

鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI開催

2016年04月28日 | Weblog
「スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI」開催のお知らせ
2016年04月28日(木)

鹿島アントラーズが2015Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝チームとして参加する「スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ 王者決定戦」が、8月10 日(水)に茨城県立カシマサッカースタジアムで開催することとなりましたのでお知らせいたします。

■大会名称:
スルガ銀行チャンピオンシップ 2016 IBARAKI
Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ 王者決定戦

■主催:
公益財団法人 日本サッカー協会(JFA)
南米サッカー連盟(CONMEBOL)
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)

■対戦カード:
鹿島アントラーズ(日本/2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 優勝チーム)
vs
インデペンディエンテ・サンタフェ(コロンビア/コパ・スダメリカーナ2015 優勝チーム)

■開催日時:
2016年8月10日(水) キックオフ時間未定

■試合会場:
茨城県立カシマサッカースタジアム

■チケット販売:
詳細が決まり次第、お知らせいたします。



チンチロリン


予てから報じられておったスルガ銀行チャンピオンシップの開催が公式発表となった。
これは気持ちが高ぶる。
この国際大会を制することで、選手は更にレベルアップしよう。
南米クラブの強豪と本気で戦えるチャンスはそう多くない。
スタジアムの雰囲気は最高となる。
真夏のカシマスタジアムにて歓喜の渦を巻き起こそうではないか。
楽しみである。


チンチロリン

GWはカイオが“ゲスト”に夢を届ける

2016年04月28日 | Weblog
カイオが彼女とディズニーでラブラブデート! GWはカイオが“ゲスト”に夢を届ける
2016年04月28日(木) 14時27分配信


photo/インスタグラムより引用

ディズニーデート後は絶好調!?

今季は鹿島アントラーズで3シーズン目を迎え、既に3得点を記録するなど好調のカイオだが、ガールフレンドとの仲も絶好調のようだ。
2011年、千葉国際高等学校に留学したカイオは同校を卒業後、2013年から鹿島でプレイ。1年目にベストヤングプレイヤー賞を受賞すると、翌年からは7番を背負い、鹿島の攻撃に欠かせないキーマンとなっている。
また同選手は自身のインスタグラムアカウントで彼女との2ショット写真を頻繁に公開。22回目の誕生日を迎えた4月19日には彼女やチームメイトのFWジネイなどが出席した誕生日パーティーの様子を投稿し、彼女のインスタグラムアカウントではラブラブ写真も公開している。
さらに26日には2人でディズニーシーデート。鹿嶋から東京ディズニーリゾートまでは高速バスが出ており、カイオは昨年の9月にもディズニーデートを楽しんでいる。また昨年のディズニーデート後は、8試合で5得点と絶好調でシーズンを終えた。
24日に開催された柏レイソル戦では本来のパフォーマンスを発揮できず、鹿島を勝利に導くことができなかったカイオだが、夢の国では彼女と幸せな時間を過ごして力を蓄えた。これから始まるゴールデンウィークの連戦では、スタジアムに訪れた鹿島サポーターへ夢を届けることができるだろうか。


photo/インスタグラムより引用


photo/インスタグラムより引用



チンチロリン


カイオのディズニーシーデートについて伝えるthe WORLD誌である。
選手のプライベートについて大きく報じるのは下世話なところも感じるが、カイオ本人が公表しておる以上騒がれるのも仕方のないところ。
恋人との時間を大切にし、気持ちを高めて戦うことも必要と言えよう。
GWの過密連戦をカイオの活躍にて勝利を積み重ねたいところ。
期待しておる。


チンチロリン

流通経済大学・小池裕太くん、ボランチにて起用

2016年04月28日 | Weblog
【RKU】 2年小池裕太 達成してみせる舞台の違う二つで求められる期待 【流通経済大学】
2016/04/28 12:01配信
Tomoko Iimori




サッカー選手において、負けず嫌いというスキルは必要不可欠なものといって良いであろう。
負けても悔しさを強く感じることがない選手も中にはいるというが、そういった選手たちの今後は先が見えているであろう。
負けたくないと漲る闘志。
悔しく歯を食いしばる気持ち。
勝たなくてはならないという使命感。
それらは戦う立場として必ず必要となるものだ。
流通経済大学サッカー部は幾度となくプロ選手を輩出し、たくさんの大学タイトルを得て、天皇杯ではJクラブにも勝利するような名門大学サッカー部である。
在籍する選手は1学年約60名から成る約240名。
強豪校に集まる良質な選手たちによる過酷な競争が存在するチームの中で限られたトップチームの中で、ピッチに立っている現在2年生。
昨年新人賞を獲得した流経大の若武者は、今季から鹿島アントラーズの特別強化指定選手にも登録された。
誰にも負けたくない―。
その強い信念が漲っている。
小池裕太。19歳。
彼のfootballに迫る―。

●プロになれなかった経験を経ての「今」

サッカーをいつ頃から始めたかという質問に対し、同時にインタビューをした他の選手たちの4歳というスタートを聞いて、
「4歳…なら俺は3歳。俺が一番」と冗談であってもサッカーをはじめた時期に対し負けず嫌いを発揮する。
自分が誰よりも一番サッカーをやってきたんだ。
そう前面に出したい彼は、幼少期にサッカーを始めた。
保育園の日常の日程が終わってからボールを蹴る。まだ少年とも言えないくらいに幼い頃から、ボールを蹴る楽しさを覚えた。
本格的にサッカーをやり始めたのは小学生に入ってからだという。
トップ下を任されていたという小池のその姿が浮かぶように、トップ下の選手であったであろうプレーが現在の左サイドバックのポジションでも感じることができる。
テクニックがあり、多彩なキックの選択がある姿は、トップ下での経験を感じさせる選手だ。
現在の左サイドバックのポジションには高校2年生頃から与えられた。
アルビレックス新潟ユースで、その才能が開花した。
アルビレックス新潟ユースの最高傑作とも呼ばれる選手の一人であった彼は、高校2年生でトップ登録となり、二種登録扱いになった。
当時からトップの練習やキャンプなどに参加し、その存在は全国的に知られる存在となり注目を集めた。
早くから抜き出たその才能を前にトップ登録は間違いないであろうと周囲は期待したが、高校3年の夏。
トップのキャンプ中に突然告げられた「抜けろ」という宣告。
その一言で、自分がトップ昇格することはもうないのだと悟った。
プロへ行くという揺るぎない目標を達成するため、他のJクラブに練習生として参加するも、正式なオファーは届かなかった。
ユース時代を小池は「やんちゃだった」「ガキだった」と振り返る。
監督に言われたことに対し、文句とも取れる言葉で言い返すこともあった。
どこか慣れが出てしまい、なぁなぁになってしまうことでプレーに波が生まれてしまうこともあった。
納得がいかないときには練習を途中で切り上げ帰ってしまうことさえあった。
そうした態度や姿が絶対になりたいと目指していたプロに繋がらなかった原因のひとつであると自分で今、振り返ることができている。
ユースを経てプロへ行く。その強く抱いていた目標はあと一歩のところで叶わなかった―。
掴みたかった目標を自らが遠ざけてしまい、原因を作ってしまったのかもしれない。
プロになるということは、技術や質だけが求められているのではなく、人間として必要なことがあると知った。
プロサッカー選手になるために必要なのは、技術や質だけではなかった。
プロへの道が閉ざされ、大学進学を模索する中で、流経大コーチである大平コーチから長く熱心な誘いを受けていた小池は流経大への進学を決める。
プロ選手を多く輩出している大学であり、環境も整っている流経大は魅力的だった。
入学が決まったタイミングで、インカレの決勝を見に行った。
その年、流経大が唯一手にしていなかったタイトル、インタレのタイトルを獲得した試合だった。
小池の流経大でのスタートは、先輩たちのインカレ優勝の瞬間からとなった。
プロになりたかった。なれると思っていた。
しかし、プロサッカー選手になることはできなかった。
でも絶対に、諦めない。
その想いを持って、流通経済大学の門をくぐった。

●どこが舞台となってもすべてを獲りに行くという強い「信念」



入学後、小池はJFLに参戦している流経大ドラゴンズ龍ヶ崎を舞台に戦った。
JFL6節にはスタメンに名を連ね、ゴールを決めた。
左サイドバックで出場した小池の初出場、初ゴール。
この試合が行われた6日後、トップチームの関東大学リーグに起用され、トップ昇格を果たした。
左足から繰り出される正確なキックと得意とする縦への仕掛けによって自らの特徴を魅せ、競争激しい流経大のトップチームでスタメンの座を得た。
その活躍が認められる形で2015シーズンの新人賞を獲得。
1年目にして、大学屈指の選手として名を挙げた。
大学に入った当初は、スピードの違いに少し慣れるまでに時間を要したと話す。
それでも「違い」を自分に吸収するまでに1.2試合の時間しかかけなかった。
すぐに適応することができること。それが自身の持つ能力でもあり、Jのトップチームに参加した経験があるだけにその部分が重要だと感じている。
「人数も多くて良い選手がたくさんいるからこそ、すぐに抜かされるという危機感を持つようになった」
ユース時代はトップと二種登録もされたことで、どこか自分のポジションが揺るがされることはないという中でプレーしてきた。
しかし、流経大は違う。
おそらくユースの頃のように慣れを見せたり、態度を悪くするようなことがあると、すぐに外される。
どんなにチームにとって戦力であっても、確実に外される。
能力のある選手であっても中野監督は問答無用に「適さない」が見えると起用しない。
そういった先輩たちの姿も空気も感じているからこそ、自分の高校時代を振り返り「ガキだった」と振り返ることができるほどに、忍耐を覚え、チームにおいて自分は自分だけではないという自覚を持った。
中野監督はプロを多く輩出してきた自らの手腕と指導においても、
「うちはプロ養成所ではない」と話す。
プロになる選手を育てることが第一ではなく、人間形成の部分に重点を置いている。
流経大の選手たちは自分たちが自身を見つめたときに「成長として感じる部分は人間としての成長」と多くの選手が口にするほど、その変化が大きく現れることが特徴だ。
まだ19歳の小池裕太が、地に足を付けそれまでの自分を振り返ることができていること。
それが「流経大らしい」変化なのだ。
それでも大人になりきったわけではない。
大人になりすぎてしまうと、選手としての魅力が半減してしまうこともある。
小池は良い意味でまだまだ「やんちゃ」さが残る選手であり、人間である。
そのやんちゃさがあるからこそ、どこへ行っても気持ちで空気で負けること、動じることはないであろう。
絶対に誰にも負けない―。
その漲った信念を持っていることが、インタビュー中にも充分に伝わってくる。
今季リーグ開幕前、鹿島アントラーズのキャンプに参加した。
大学1年生時の活躍が認められ、左サイドバックの選手として参加した小池は、紅白戦や練習試合を含め今季の土台を創り上げる一員としてプレーした。
その印象を「一人一人の質が全然違うと感じるほどに高いと感じた。それによって出しやすかったり受けやすかったりを実感した」という。
大学との違いを感じる中で「スピードは大学もある。スピードの部分では大学でも充分速い中でやっているのでやれると感じた」と話す。
「練習中の雰囲気も良く、優しくしてもらったこともあって伸び伸びとプレーすることができた」と話すが、特別指定選手となった今、プロへの練習へ行く「大学からのお客」として終わるつもりはない。
当然やるからにはポジションを奪う気持ちで、真っ向からチャレンジする。
今後、流経大での練習と試合での競争ある戦いをしながら、鹿島アントラーズの練習にも参加することとなる。
現在はまだ練習合流には至ってないが、授業の編成などを経て今後鹿島アントラーズの練習と流経大の練習とのバランスを取って、スケジュールをこなすことになる。
そのどちらにも、高いモチベーションで挑む。



大学での今季、自身の目標を
「アシスト王」と、強く言い切った。
そして力強く放った。
「自信がある」と―。
現在、流経大ではボランチで試合に出場している。
その理由について、自身では「守備強化」を挙げる。
中野監督ははじめから答えを選手にすべて与えない。
こういう理由でボランチにした、こういうプレーを求めているなんて言葉を並べることはない。
必ず選手に考える機会を与えるために、答えをはじめから与えることはしないのだ。
ボランチへのコンバートについて小池は
「自分は守備ができないと感じている。だからこそボランチで守備を強化することと、自分の好きであり特徴であるキックによってサイドへ振ったりといった展開能力も求められていると感じている」
「どこへでも常に顔を出せる選手になりたい。おそらくそれも求められていることだ」と話す。
中野監督が大学サッカーについてお話をしてくれた時、
「関東の大学サッカーはボランチの位置に強いプレッシャーがかかる。プロ以上にボランチに厳しいプレッシャーが来る」と話されていたことが、この小池のコンバートに繋がった。
Jクラブとの練習試合ではボランチに強いプレッシャーが来ることは少ない。
ボランチの位置にプレッシャーがないことで前を向いて自由にプレーできることになり、Jクラブ相手に手ごたえを感じることで自信を持ってしまうと中野監督は言う。
しかし実際は、大学リーグで強いプレッシャーが来ることでその手ごたえは全然通用しないという現実に当たるという。
小池にボランチというポジションを与えたということは、強いプレッシャーの中でも結果の出せる選手、守備面で課題があるからこそ厳しいプレッシャーの中で育てる中野監督の育成がそこにあるのではないであろうか。
それを言葉では説明されてはいない。
考える機会を与えられた小池は練習、そして試合を通してそのメッセージをキャッチしている。
「与えられたポジションはどこでもこなす。必ず結果を出したい」
そう、強く語った。
スピードに乗っても正確なキックを供給することができる。
身体は身長を数字で見ると小さいと感じるかもしれないが、数字以上の威圧感を感じる強さを持つ。
縦への仕掛けに思わず立ち上がってしまいそうになるほどのキレと鋭さを感じ、衝撃を覚える。
全身に鳥肌が立つ―。観ていてそんな感覚を久々に覚えるほどの選手である。
「やんちゃだ」と感じるかもしれない。
でも彼の良い意味での生意気さは、厳しい中でサッカーをする上で確実に必要なものであり、
プロの中でも動じることのない「信念」となる。
プロだから。
大学生だから。
そんな違いや分け方はナンセンスだ。そう彼は全身で言っている。
俺は、どこでもやってやる―。
その漲った信念は、今後自信を生み、悔しみを生み、前へ進み、立ち上がる すべての糧となるであろう。
大人になりすぎなくていい。
表に出るほどの負けん気は、鋭い武器となるであろう。

小池裕太。
流通経済大学サッカー部、そして鹿島アントラーズで戦う。
どちらも全力で、自分がそして周囲が求めるすべてを 獲りに行く。



◇小池裕太◇
1996.11.6生 DF
170㎝ 64㎏
アルビレックス新潟ユース
2013年アルビレックス新潟トップ登録
2015年度デンソーカップチャレンジ全日本選抜
2016年鹿島アントラーズ特別指定選手



チンチロリン


流通経済大学の小池裕太くんについて記すCHANT誌のIimori女史である。
小池くんの負けず嫌いな部分、性格についてよく伝わってくる。
新潟ユース最高傑作と評され、高校2年にて2種登録された逸材が、何故トップ昇格を逃したかについても明らかになった。
ユース時代は、少々やんちゃで青臭かった模様。
トップ昇格を逃し、流通経済大学にて経験を積んだ小池くんは人間的成長を遂げたと受け取れる。
人間挫折することも必要と言えよう。
また、左SBとして鹿島の強化指定となった小池くんであるが、今季、流通経済大学ではボランチとして起用されておるとのこと。
これは良い経験となる。
鹿島に於いて、ボランチがSBを経験することも、SBがボランチにてプレイするのもよく見られる光景と言えよう。
かつてはジョルジーニョが世界最高のSBとして鹿島に入団しておきながらも。ボランチとしてMVPを獲得しておる。
岳もSBでのプレイを魅せた。
最近では三竿が左SBとして出場しておる。
また、シャルケの篤人は、いずれボランチでプレイしてみたいと興味を隠さぬ。
小池くんもプレイの幅を広げ、鹿島にて躍動してくれるであろう。
楽しみにしておる。


チンチロリン

鹿島の『バンディエラ』

2016年04月28日 | Weblog
Jで輝く『バンディエラ』。中村憲剛や中村俊輔、小笠原満男らが生み出す美徳と別格のスリリング
加部 究
016年04月28日


多摩川クラシコでの川崎の4点目に「バンディエラ」の真髄を見る。

 イタリア語で「旗頭」を意味するバンディエラ。長年ひと筋で尽くし続け、チームの顔と言える選手だが、24年目を迎えたJリーグでもそうした選手が確かな存在感を見せている。日本では代表クラスの海外移籍が常態化した今日で、改めてクローズアップされるバンディエラの凄みとは――。

――◆――◆――

 多摩川クラシコのアディショナルタイムは5分と告げられていた。1点を追いかけるFC東京が攻撃に出る。しかし自陣浅めの位置でボールを奪った川崎は、谷口彰悟が躊躇なく右サイドに流れていた中村憲剛につないだ。前がかりのFC東京の守備陣は、明らかに混乱していた。同数の人数を揃えていてもマークを掴めていない。中村憲は視線を上げボールを運び始める。1メートル斜め後方からは米本拓司が追走していた。中村憲35歳、米本とは、ちょうど10歳の年齢差がある。米本が全力で追いかけていれば、少なくとも攻撃を遅らせることはできたはずだ。だがドリブルを続ける中村憲との距離は縮まらない。もうこの瞬間に勝負は決着していた。

 おそらく米本は、中村憲がコーナーフラッグへ運び時間稼ぎに出ると想定したに違いない。川崎はアウェーでリードをしていた。逃げ切ればいい。しかし中村憲は、それを逆手に取った。ドリブルの方向を変え内へ切り込むと、ペナルティエリアへと侵入していく。ゴール前の味方はマークを外していた。フリーの中村憲が、この位置から味方に合わせ損ねるはずがなかった。ピンポイントでエウシーニョの頭に届けて4点目。FC東京の息の根を止めた。

「あの駆け引き、技術。さすがのプレーでしたね」
 川崎の風間八宏監督も手放しだった。

 活発な点の取り合いとなった試合だが、振り返れば両者の明暗を分けたのは、こうして支柱的存在の有無だったのかもしれない。川崎の流れが淀む時は、パスの長さ、テンポに変化が乏しくなる。そんな時には、決まって中村憲が真っ先に閉塞状況を察知し、リズムを変えて試合を動かそうとする。だから全体が中村憲を見つけてボールを集めようとする。そしてそれはもう10年間以上も変わらない。

 つまりバンディエラとは、そんな存在だ。サポーターはチームの旗を掲げて声を上げる。選手たちも旗を見上げて戦場に向かう。すべての視線を集めて牽引していくのだ。

決して11分の1ではない影響力を持つからこそ生まれる別格のスリリング。


その影響力は決して11分の1ではないからこそ、敵味方を引き込む圧倒的にスリリングな場面を生み出す。「バンディエラ」とはそうした存在だろう。(C) SOCCER DIGEST

 フランチェスコ・トッティは、16歳からバンディエラを約束され、ベンチで待機する時間が増えた39歳の今でも視線をクギ付けにしている。リバプールにスティーブン・ジェラードが現われなければ、欧州チャンピオンズ・リーグ決勝で3点差を引っくり返す奇跡の逆転劇を導く者はいなかった。

 この時代に、生涯同じユニフォームを着続けるバンディエラを探すのは難しい。今後Jリーグでも、生え抜きで引退するまで同じチームで中心的にプレーを続ける選手が出て来る可能性は少ないだろう。

 だが現状では、広義でのバンディエラたちが確かにリーグを活気づけている。国内ではそれぞれ横浜や鹿島一筋の中村俊輔や小笠原満男がチームの顔となっているし、早いタイミングでG大阪のユニフォームを着た遠藤保仁も、今ではバンディエラと呼ぶに相応しい存在だ。

 彼らが備えているのは年輪や経歴に裏打ちされた深遠な読み、オンオフを問わずチームを統括する能力、それに自信と相応のプライドだ。ベンチからもスタンドからも、そしてピッチ上でも全幅の信頼を集め、自発的に重責を担う。決して11分の1ではない影響力を自覚しながら決断しアクションを起こしていくから、別格にスリリングなのだ。

 21世紀初頭に、若き中村俊と小笠原は激しい攻防を繰り広げた。やがてふたりとも日の丸をつけ、欧州でのプレーも経験した。特に中村俊は、スコットランドで伝説を作り再び横浜のユニフォームを着るのだが、Jでも優勝を逃すと号泣するほど真摯に戦い抜いた。それは日本人ならではの美徳であり、理想的なサイクルができつつある。一方で育成上手の鹿島の演出が心憎い。次期バンディエラ候補の柴崎岳は、間近で真髄を学び続けているのだ。

文:加部 究(スポーツライター)



チンチロリン


バンディエラについて記すサッカーライターの加部氏である。
鹿島の「バンディエラ」は満男と綴る。
鹿島のキャプテンである満男が背負うものは、チームの中でも一際重い。
その重責を担って勝利に導くからこその「バンディエラ」としても輝くと言って良かろう。
満男の背中から薫陶を受けた岳が次なる世代を引き継ぎつつある。
その様を「育成上手の演出」と加部氏は言う。
ジーコから始まった鹿島の伝統を受け伝えていく者は全て「バンディエラ」の資格を持とう。
鹿島の伝統を「バンディエラ」として引き継いでいく者たちを、ずっとずっと見守りたい。
楽しみである。


チンチロリン

U-19日本代表候補 練習試合 ジュビロ磐田戦

2016年04月28日 | Weblog
U-19日本代表候補 トレーニングキャンプ 練習試合 マッチレポート vs.ジュビロ磐田
2016年04月28日



練習試合 vs ジュビロ磐田
2016年4月27日(水) キックオフ時間 14:00 試合時間 90分(45分×2)
ヤマハ大久保グラウンド(静岡県/磐田市)
ジュビロ磐田 1-0(前半1-0、後半0-0)U-19日本代表候補
27分 失点(PK)(ジュビロ磐田)
スターティングメンバー
GK:廣末陸
DF:藤谷壮、野田裕喜、町田浩樹、舩木翔
MF:岩崎悠人、市丸瑞希、冨安健洋、伊藤涼太郎
FW:堂安律、小川航基
2本目
GK:小島亨介
DF:岩田智輝、大南拓磨、森下怜哉、杉岡大暉
MF:佐藤亮、坂井大将、久保田和音、木彰人
FW:垣田裕暉、森晃太
3本目
GK:大迫敬介
交代
30分 廣末陸 → 小島亨介
60分 小島亨介 → 大迫敬介



監督・選手コメント
内山篤 監督
4月上旬に大阪で行われたトレーニングキャンプに続き、今回のキャンプも選手たちは積極的にプレーし、良い活動になりました。今日の練習試合でも良いプレーが多く見られましたし、同時に課題も確認することができました。課題は、せっかく味方から奪ったボールをフリーの状態でコントロールミスやパスミスから簡単に奪われ、そのままシュートまで打たれてしまう場面が目立ったことです。相手のレベルが高くなれば、こうしたミスを見逃さずに攻め込まれ、失点を許してしまいます。普段のトレーニングから常に試合を意識したプレーを心掛けてもらえるようにしていきたいと思います。

小島亨介 選手(早稲田大学)
今回のキャンプでは、攻撃面、守備面で連携やコミュニケーションに少し成果が見られたと感じています。今日の試合では、ゴール前までの連携は良い部分が見られましたが、最後のゴール前の質のところで得点できていないという課題が残りました。守備面では人数がいても守りきれず、もったいない失点があったので、まだまだ攻守にわたっての勝負強さが足りないと実感しました。今回のキャンプで出た個々の課題を修正して、チーム力を向上できるように取り組んでいきたいと思います。

佐藤亮 選手(明治大学)
今回、追加招集で呼んでいただいたことに感謝しています。ジュビロ磐田との試合では、自分のストロングポイントを発揮出来たように感じました。しかし細かい部分の修正も多く見つかったので、今後のトレーニングで向き合ってやっていきたいと思います。次のキャンプにも呼んでいただけるよう、今から意識していきたいです。

市丸瑞希 選手(ガンバ大阪)
とても充実した活動になったと思います。試合には負けましたが、チームでも個人でも課題が出てきたので収穫はあったと思います。チームに戻って個人のレベルをもっと上げていかないとチーム力も上がらないので、日々の練習を意識高くやっていきたいと思います。

岩崎悠人 選手(京都橘高校)
個人としてもチームとしても課題の多いキャンプとなりました。今日のジュビロ磐田との試合では、トレーニングの成果を出す良い機会でしたが、内容・結果ともに納得のいかないかたちで終えることになりました。自分の課題を早く改善するために、チームに帰ってしっかり自分と向き合い、世界で戦うための準備をしていきたいです。また代表活動に参加できるよう頑張ります。




スケジュール
4月25日(月) PM トレーニング
4月26日(火) AM/PM トレーニング
4月27日(水) 0-1 練習試合 vs ジュビロ磐田(ヤマハ大久保グラウンド)
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。



チンチロリン


ジュビロとの練習試合を行ったU-19日本代表候補である。
町田は1本目、和音と垣田は2本目に出場しておる。
鹿島が狙う岩崎悠人くんは町田と共に1本目に出場しておる。
結果はPKによる失点を守り切られ、0-1の敗戦を喫しておる。
岩崎悠人くんが言うように課題の多い試合だった様子。
各自強化に努め、レベルアップが必要であろう。
町田、和音、垣田は、鹿島にて練習に励み、更なる成長を遂げるのだ。
期待しておる。


チンチロリン

オリヴェイラ監督、スポルチを指揮

2016年04月28日 | Weblog
ブラジルのスポルチ、最近の指揮官はやたら日本と縁がある


2016/04/28 06:00
Written by 編集部H



ブラジルのスポルチは26日、新たな指揮官にオズワルド・オリヴェイラ氏を招へいしたことを発表した。

ペルナンブッコ州の強豪スポルチは、2014年からエドゥアルド・バチスタ氏が率いていたが、同氏は昨年9月、リオの名門フルミネンセに引き抜かれる形で退任。後任に招かれたのは現役時代にジーコ、トニーニョ・セレーゾ、ソクラテスと「黄金のカルテット」を形成した元ブラジル代表MFファルカン氏だった。

しかしファルカン氏は、今月行われたコパ・ド・ノルデスチ(北東カップ)の準決勝でカンピネンセに不覚を取り解任。このほど、オズワルド・オリヴェイラ氏が招へいされる運びとなった。

Jリーグのファンの方であればピンとくる名前であろう。

最初に名前の出たバチスタ氏は、現在ヴィッセル神戸を指揮するネルシーニョ監督の息子で、ネルシーニョ監督が名古屋グランパスを率いた2003~2005年と、柏レイソル時代に父親の下でコーチを務めた経験を持っている。

また、ファルカン氏は1994年にわずか5か月間だが日本代表の監督を務め、オリヴェイラ氏は鹿島アントラーズを5シーズン率い、2007年からJ1で3連覇の偉業を成し遂げたことで記憶に新しい。

つまり、3人連続で日本に所縁のある指揮官になったというわけだ。



チンチロリン


スポルチの指揮を執ることとなったオリヴェイラ監督である。
これは嬉しい報。
どのようなチームを作り上げるのであろうか。
是非とも南米大陸を制覇して欲しいところ。
鹿島もいずれアジアを制すべく勝利を積み重ねて行く。
CWCの対戦を夢見たい。
楽しみにしたい。


チンチロリン

聖真の活躍に期待

2016年04月27日 | Weblog
午前練習


ミーティング後、ファンクショナルトレーニングや攻守のトレーニング、紅白戦を行いました。



チンチロリン


聖真のシュートシーンである。
聖真らしいテクニカルで巧いシュートであることが覗える。
ナビスコ杯の名古屋戦よりレギュラーポジションに据えられ、FWとして活躍しておる。
次節・大宮戦ではゴールという結果にこだわってくれるであろう。
この写真のような巧いシュートだけでなく泥臭くとも得点という形を残すのだ。
聖真の躍動を楽しみにしておる。


チンチロリン

U-19日本代表候補・久保田和音コメント

2016年04月27日 | Weblog
U-19日本代表候補 静岡でのトレーニングキャンプ2日目
2016年04月27日

静岡でのトレーニングキャンプ2日目は午前午後と2部練習を行い、攻守においてチーム戦術を確認しました。ゲーム形式のトレーニングでは内山監督がプレーを止めてコーチングをすることもありましたが、選手間でもコミュニケーションを積極的に取りながら、ポジショニングやパスを出すタイミングなどの要求や確認をし、良い雰囲気の中でトレーニングが進みました。そしてウォーミングアップ時には小粥コンディショニングコーチの指導の元、体幹を鍛えたりランニングフォームを整え、選手がより良いパフォーマンスでプレーできるよう入念にチェックしました。ゴールキーパー陣は午前午後ともにフィールドプレーヤーよりも30分以上早くから始動。常に試合を意識したプレーを心がけることを前提に、とてもハードにトレーニングしました。
27日(水)はジュビロ磐田との練習試合。現時点でのチームとしての課題と成果を確認します。

選手コメント
藤谷壮 選手(ヴィッセル神戸)
今日の午後の練習では、守備の確認を重点的に行いました。その中で、相手選手をマーキングする時の受け渡しのタイミングや、アプローチのスピードをあげ、間合を少しでもつめるなどという意識を持って練習に取り組みました。全体で守備をするという意識の共有を深めることができたと思います。明日の試合では今日の練習の意識を持って取り組みたいと思います。

久保田和音 選手(鹿島アントラーズ)
今回のキャンプでは、チームとして最終予選に向けて細かい所までこだわってやっていくことと、個人としてこのチームで生き残るためにもトレーニングから守備の寄せであったり、中盤の選手としてゲームをコントロールすることを意識してプレーしました。トレーニングでは午前は攻撃、午後は守備のトレーニングを主に行い、明日の試合に向けて良いイメージをチームとして持つことがてきました。明日の試合では内容と結果にしっかりとこだわり、チームとしても個人としてもこの3日間のキャンプを良い形で終えれるようにしたいです。


大南拓磨 選手(ジュビロ磐田)
今回の代表候補合宿に選ばれ大変嬉しく思います。3日間という短い期間の合宿ですがチームの雰囲気も良くとても充実しています。個人的に細かいポジショニングの修正などたくさん課題がありますが、少しずつ成長しているのを実感しています。明日はジュビロ磐田との試合です。結果はもちろんのこと1つ1つの質にもこだわって内容の良いものにし、しっかりと自分をアピールできるように頑張ります。

スケジュール
4月25日(月) PM トレーニング
4月26日(火) AM/PM トレーニング
4月27日(水) 14:00 練習試合 vs ジュビロ磐田(ヤマハ大久保グラウンド)
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。



チンチロリン


コメントしたU-19日本代表候補の久保田和音である。
「個人としてこのチームで生き残るためにも」とこの代表での立ち位置に危機感を抱いておる様子。
テクニックやポジショニング、戦術眼は良いものを持っておる。
体格を補う+αなのではなかろうか。
練習とトレーニングマッチにてそれをアピールし、良さを出して欲しい。
和音の輝きを期待しておる。


チンチロリン

スペシャルな才能を持つのは金崎だけではない。柴崎こそ、そう言われる立場に戻らなければならない

2016年04月26日 | Weblog
【鹿島】調子を落としても“外せない”柴崎岳に要求されるスペシャルな働き
田中 滋
2016年04月26日


パスを回してリズムを作るだけなら、多くの選手がこなしている。


広島戦では、相手の度肝を抜く豪快なヘディングシュートを決めた柴崎。10番には試合を決める仕事が求められている。写真:徳原隆元

 一瞬、誰がゴールを決めたのか分からなかった。ふわりと浮いたパスに呼応して思い切り高く舞い上がった選手が、大きく頭を振ってヘディングシュートを飛ばす。確か、髪の色が漆黒の細身の選手が決めたように見えたが、まるでヘディングを得意とするストライカーのようなイメージは別人を想起させる。

 しかし、土居聖真に抱きつかれているのは確かにその人。広島を突き放す会心の一撃は、冷静沈着、つねにポーカーフェイスを崩さない柴崎岳による渾身のヘディングシュートだった。

 試合が終われば、そこにいるのはいつもの柴崎。
「カイオが良い仕掛けからクロスを上げてくると思った。意識したのは相手の前に入ることとしっかりと飛び込むこと。すべてがマッチして生まれたゴールだと思います。どんなボールが来るかなと思いましたけど、それが足であれヘディングであれ、すべて準備していました」

 淡々と、よどむことなく自身のプレーを振り返る。自分の感覚を言葉にするだけの選手も多いなか、柴崎はつねに客観性を保つ。その時自分がどう思い、なぜその結果に結びついたのかを、正確に言葉にした。

 とはいえ、そのJ1第1ステージ6節・広島戦のゴール以降、柴崎が鹿島の得点に絡んだプレーはない。リーグ戦8試合を終えた時点で1ゴール・1アシストという数字は、ゴールにつながるプレーの増加を目標に掲げてプレーする選手にとっては物足りないものだろう。

 しかし、シーズン序盤の低調ぶりからは抜け出しつつある。記録として数字には残っていないが、ラストパスの回数、ペナルティエリア内に侵入する速さ、プレーの躍動感は目に見えて向上してきた。

 ただし、それだけならリーグにたくさんいる“いい選手”のひとりに過ぎない。パスを回して攻撃のリズムを作るだけの役目なら、多くの選手がこなしている。

 求められるのはプレーの凄み、試合を決定づける圧倒的なプレーだ。そして、それは高望みでもなんでもない。つい1年前の柴崎は、実際にそうしたパフォーマンスを見せており、それこそが本来の姿のはずだからだ。

石井監督がどんな状態でも柴崎を起用し続ける理由とは。


攻守両面で貢献度の高い働きを見せる柴崎に、指揮官も大きな信頼を寄せる。しかし、本来の凄みのあるプレーを見せてこそ、その価値はより高まるはずだ。写真:徳原隆元

 鹿島の石井正忠監督は、ここまでリーグ戦全試合で柴崎をフル出場させてきた。どんなに調子を落としているように見えてもメンバーから外すことなく、攻撃の中心に据えてきたのだ。監督が柴崎を評価するポイントはふたつある。

「まわりの選手とうまく連係して守備ができる」という守備時のポジショニング、と「最後の最後までああやって前線まで攻撃の選手として上がっていける運動量とアグレッシブさ」だという。

 鹿島は8節で柏に敗れ、今季の公式戦で4度目の敗戦を喫した。そのうち3度は金崎夢生を欠いたなかでの戦いだったことから、“金崎頼み”の印象は強まるばかりだ。

 しかし、スペシャルな才能を持つのは金崎だけではない。柴崎こそ、そう言われる立場に戻らなければならない。

取材・文:田中 滋(フリーライター)



チンチロリン


岳についてサッカーダイジェストに寄稿した田中滋氏である。
今季、未だ1G1Aと結果こそ出しておらぬが、鹿島における存在感の重要性について説いておる。
石井監督は、「まわりの選手とうまく連係して守備ができる」と「最後の最後までああやって前線まで攻撃の選手として上がっていける運動量とアグレッシブさ」の二点について語っておるとのこと。
守備と運動量を評価するからこそのボランチ起用とも受け取れる。
岳の才能・特性を考えれば、もっと前目、攻撃に多く絡むポジションに適用したいところ。
しかしながら、指揮官はボランチ起用へのこだわりを見せておる。
それもこのコメントから理解できよう。
スペシャルなボランチとしてタイトルのために躍動するのだ。
岳の活躍を期待しておる。


チンチロリン

植田、今の世界が当たり前じゃないっていうのは、すごく感じました

2016年04月26日 | Weblog
熊本入りした植田直通の涙と行動力。
小笠原「何でもする」に背中を押され。

posted2016/04/26 11:20


リオ五輪代表でも不動のセンターバック。その真っ直ぐな性格と強靭な肉体は熊本で培ったものだ。

text by
松本宣昭
Yoshiaki Matsumoto

PROFILE
photograph by
Kashima Antlers


 これは4月4日、つまり熊本地震が発生する10日前に鹿島アントラーズの植田直通が語った言葉である。1994年生まれのアスリートを特集する取材の一環で、「今までの人生で最も印象に残っているニュースは?」と尋ねた。数秒の熟考後、彼はこう答えた。

「やっぱり、東日本大震災ですね。あのとき、僕はまだ高校生(大津高校1年)で、熊本にいました。九州は全く揺れなくて、大地震が起きたことを知ったのは夜、学校から寮に帰って、食堂でテレビを見たときでした。津波でたくさんの家が流されている映像を見て、ものすごい衝撃を受けて。これが本当に日本なのかと思ったことを、鮮明に覚えています。当時、被災地のために何かできないかという気持ちがあって、でも、まだ高校生である自分には、何もすることができなくて。それがすごく歯がゆかったんです。

 高校を卒業して、被災地クラブのひとつである鹿島に加入しました。ここには、未だに震災によってぐにゃぐにゃになった道路があります。鹿島では、先輩の(小笠原)満男さんたちが軸となって『東北人魂を持つJ選手の会』として復興支援活動を行なっています。その姿を間近に見ていると、これは東北の人たちだけの問題じゃないと感じるんです。僕は九州人ですけど、同じ日本国民として何かできることはないか、何かしたいといつも考えています。

 これまでのシーズンオフは、年代別代表の大会や合宿が入ってしまい、なかなか支援活動に参加できませんでした。でも、来年のオフはリオ五輪も終わっていますし、何らかの形で活動に参加できると思っています」

小笠原からかけられた「何でもする」。

 このインタビューから10日後、植田は鹿島の選手寮のテレビで、自身が生まれ育った土地が激しい揺れに襲われる光景を目撃することになる。

 4月14日、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5、最大震度7の地震が発生した。植田の故郷である熊本県宇土市も、震度5強の揺れに見舞われ、宇土市役所は半壊状態となった。植田はすぐに家族に連絡し、無事であること、避難を始めたことを知った。翌日、小笠原からは「手伝えることがあれば、何でもする。何でも言ってくれ」と言葉をもらった。

「戦士の顔」を崩さない植田が、カメラの前で泣いた。

 熊本地震発生から2日後、ピッチ上では鋭い眼光で相手FWを威嚇し「戦士の顔」を崩さない植田が、テレビカメラの前で泣いていた。湘南ベルマーレ戦で3-0の完封勝利に貢献し、試合後のヒーローインタビューで「熊本出身の植田選手にとって、今日は特別な想いでのプレーだったと思います。胸の内を聞かせてください」と問われたときだった。右手で目頭を押さえ、約30秒の沈黙の後、「僕には、それ(サッカーで勇気づけること)しかないんで。頑張ります」とだけ声を振り絞り、カメラの前を去った。

 高校時代の話をするときには、無意識に熊本訛りが出る男だ。苦しむ故郷のために、サッカー以外の面でも「何かをしたい」と思っていたのは間違いない。プロサッカー選手となった植田は、「何もできなかった」高校時代とは違い、すぐに行動に移した。

 湘南戦の翌日、午前練習後にクラブの強化部に「熊本に行きたい」と直訴し、安全第一を条件に許可をもらった。オフだった翌日を含めて、1泊2日の強行日程だった。

 植田の気持ちを汲み取った小笠原、選手会長の西大伍、若手の久保田和音、鈴木優磨、垣田裕暉も同行した。熊本空港は閉鎖されていたため、成田空港から福岡空港へ飛び、福岡空港からはレンタカー3台に飲料水など支援物資を詰め込んで、陸路で熊本入り。母校の大津高に隣接する大津中など、避難所を回って物資を渡した。

植田「今の世界が当たり前じゃない」

 熊本から鹿島に戻った植田は、被災地を直接見て感じたことを、こう語っている。

「今の世界が当たり前じゃないっていうのは、すごく感じました。今こうやって鹿島のチームメイトたちと試合をやって、練習をやれているのが、当たり前じゃないというのもすごく感じたので、今できることを精一杯やっていくことを強く思いました。

 まだ僕が行ったときは、地震発生からあまり時間が経っていなくて、被災地も慌しい状況の中で、避難所で寝る人もいれば、車で寝ている人もたくさんいて、収拾がついていない状況でした。物資が回ってないところもあって。今は物資も届き始めている状況ですけど、それを配る人がいないというか、ボランティアの人たちの人数も足りていないという話も聞きました。そういうところは僕にも何かできることがないかと思って、少しでも協力できるように、これからもやっていきたいと思います。

 地元の熊本で被災している人がたくさんいて、テレビを観る状況ではないかもしれないけど、僕たち鹿島の結果というのはいつか届くと思っています。その結果を知って、“熊本出身の植田”が少しでも頑張っているということを伝えられればいいなと、僕自身思っているので、これからもしっかりと勝ちを積み上げて、良い結果を報告していきたいです」

敗戦に見せた、誰よりも悔しそうな顔。

 1人のプロ選手として、まずやるべきはサッカーで結果を残すこと。被災地支援活動をすることで本業が疎かになったら、誰も喜ばない。それは、植田本人が強く認識している。だからこそ、熊本から戻って最初の試合となった4月24日の柏レイソル戦で0-2で敗れたとき、誰よりも悔しそうな顔をしていたのが彼だった。勝てば首位浮上の可能性もあった一戦での、痛恨の完封負け。ただし、首位・浦和レッズとは勝ち点3差の3位。直接対決もまだ残されている。

 次こそ、良い報告を――。試合後、無言のまま取材エリアを過ぎ去り、駐車場へと向かう熊本男児の背中からは、自分自身へのふがいなさと、次戦への闘志が溢れ出ていた。



チンチロリン


植田について記すNumber紙の松本氏である。
被災に関すること、そしてサッカーに向かう姿勢が伝わってくる。
熊本を背負って戦う植田を応援していく。
勝利を掴むその力をこれからも発揮し続けてくれ。
頼もしい男の活躍を後押ししたい。


チンチロリン

仙台・野沢、13年連続ゴール記録達成

2016年04月26日 | Weblog
仙台MF野沢、カズに並ぶ13年連続J1弾

J1連続シーズン得点記録

 仙台MF野沢が史上9人目の13年連続ゴールを達成した。24日の神戸戦で今季初ゴール。鹿島時代の04年にJ1初得点をマークしてから無得点だった年はなく、J1の連続シーズン得点記録でFWカズらと並び歴代6位タイに進出した。ここまで大きなケガもなく、常にJ1の第一線で活躍してきたことを示す証しだ。

 本職は攻撃的MFも、今季はFWで起用されている。登録はMFのままながらFWでの先発は今季2試合目だった。鹿島時代の07~09年にはリーグ3連覇に貢献した天才肌のパサーだが、ストライカーとしての能力も高く、FWでの出場が多かった05年には自己最多の10ゴールをマーク。FWにコンバートされたことで、今後さらにゴール数を伸ばしそうな気配が漂う。J1通算369試合67得点。34歳のベテランが11年ぶりに最前線に立ち、点取り屋としての能力を発揮しようとしている。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)



チンチロリン


J1連続ゴール記録を13年に延ばした仙台の野沢である。
これは誇らしい記録と言えよう。
初ゴールは2004年2ndステージセレッソ戦であろうか。
先制するも3失点を喫したこの試合、後半途中からピッチに立ち、ウッチーのアーリー気味のクロスに右足のダイレクトボレーで蹴り込んだ。
この同点弾でスタジアムは歓喜に沸いたものである。
この後、深井の逆転弾が決まりチームは勝利を掴んだ。
ここから早13年が経つというのか。
毎年のようにゴールを決めている野沢という選手の素晴らしさを改めて感じる。
これからもゴールを決め続けていって欲しい。
楽しみにしておる。


チンチロリン

勝つために何が必要か、それは教えられるものではない

2016年04月26日 | Weblog
勝つために何が必要か 中田浩二
2016/4/26付日本経済新聞 朝刊

 昨季途中に就任した鹿島アントラーズの石井正忠監督は選手の自主性を重んじる。すべてを受け入れるわけではないが、選手の意見を求め、力をうまく引き出す。それが昨季のナビスコカップ制覇につながった。

 鹿島というチームは伝統的に難しいことをしない。基本的には手数を掛けず、シンプルに攻める。全員の守備の意識が高く、中盤でガッと相手を囲い込んでボールを奪ったら、2本、3本のパスでゴールに結びつける。勝つには何が必要かを第一に考え、勝利に直結することを追求する。

 今季は8節を終え、5勝1分け2敗の3位。攻守の切り替えの速いサッカーができている。そのチームを支えているのが金崎夢生であるのは間違いない。前線で体を張ってファイトし、常にゴールを目指す。点を取るだけでなく献身的に守備もする。

 実は昨季、鹿島入りするまで、これほどいい選手だとは思っていなかった。名古屋ではプレーが淡泊な印象だった。海外で経験を積んで変わったのだろう。いまはDFを背負ってから安易にパスを下げず、何とかして前を向こうとする。DFが最も嫌がるタイプのFWだ。

 周りに激しく要求を出すが、わがままを言っているわけではない。ゴールのために何が必要かを訴えている。

 0―2で敗れた24日の柏戦はきれいに崩そうとし過ぎて、強引さを欠いた。それは出場停止だった金崎の不在と無関係ではないだろう。金崎が持つあの泥臭さをチーム全体で表現してほしい。

 柴崎岳も金崎のようにプレーで、ぐいぐいチームを引っ張ってもらいたい。バランスを保つために自分を抑えているように映る。思い返すと現役時代の僕もそうだった。柴崎は長い距離を走れるし、シュート力もある。黒子役は37歳の小笠原満男に任せ、前線にもっと絡んでほしい。

 柴崎に限らず、昌子源も植田直通も土居聖真ももっとできるはず。柴崎、昌子は昨季のナビスコカップ優勝で手応えを感じただろうが、あのタイトルは奮戦した満男のおかげで手にできたものだ。

 満男や僕の世代もそうだったが、最初は先輩に引っ張られてタイトルを取る。次は自分たちが中心となって取ってみせると頑張る。1度タイトルを取ると、2度、3度と優勝の歓喜を味わいたくなる。

 今季はいいスタートを切り優勝を狙える位置にいる。しかし、優勝するにはまだプラスアルファが必要だ。

 勝つために何が必要か。それは教えられるものではない。僕自身、言葉で教わったことはない。ふだんの練習や試合で先輩のプレーを見ながら自分で感じ取り、身につけるものだ。柴崎たちが満男や曽ケ端準の背中を見て学び、大事なものを身につけてプレーし、また次の世代に継承しなければならない。

(サッカー元日本代表)



チンチロリン


2016年シーズン1stステージ第8節を終えての鹿島について語る中田浩二である。
攻守の切り替えが速いサッカーが出来ており、その中心は夢生であると述べる。
夢生とと同様に岳や植田、源に聖真にもグイグイと引っ張ってもらいたいとも言う。
テレビ放送の解説時の聞き心地の良いコメントではなく、はっきり言い切るところが気持ち良い。
中田浩二の言うとおり、昨年のナビスコ杯優勝で自分たちの力を感じたとは思う。
しかしながら、奮起したベテラン・満男の力が大きかった。
今季は若手から一皮剥けるであろう選手の自覚が必要と言えよう。
まだまだ満男に頼るところは大きい。
とはいえ、岳も植田も源も聖真も、チームの主軸として牽引すべき立場である。
自主性を重んじる石井監督の下、更に躍動するのだ。
今季のタイトルを、そしてこの伝統の継承を期待しておる。


チンチロリン

ユースとの練習試合実施

2016年04月25日 | Weblog
練習試合


ユースと練習試合を行い、鈴木選手の4ゴールやジネイ選手、中村選手、杉本選手、金崎選手、オウンゴールで9-0と勝ちました。



チンチロリン


ユースとの練習試合に出場した夢生である。
さすがに日本を代表するセンターFWとしては、風格を現した様子。
また、優磨が4ゴール、ジネイ、アツ、太郎にも得点が生まれたとのこと。
優磨は昨日の試合にてA契約となり、名実ともにプロ選手となった。
後輩に対して祝砲を上げた結果である。
ジネイの調子も上がってきた模様。
5月の過密日程では、復活してくれるのではなかろうか。
また、太郎も結果を出しておる。
練習にて好調がアピールされ、柏戦ではベンチ入りとなった。
3年目の今季はモチベーションも高かろう。出場機会が巡ってきた際には、大いなる活躍を期待したい。
楽しみである。


チンチロリン

植田、なんやこれ、楽しすぎや

2016年04月25日 | Weblog
U-23日本代表守備の要・植田直通選手が空中戦で圧倒的な存在感を見せられる理由とは
Posted on 2016.01.19

「心の底からヘディングが楽しくてしかたがなかった」

 土肥洋一(現東京ヴェルディGKコーチ)、巻誠一郎(現ロアッソ熊本)というワールドカップ日本代表選手を輩出している大津は熊本県内はもちろん、県外からも優秀な選手が入ってくるチーム。部員数は100人をゆうに超え、能力別チーム編成を取っている。

「トップチームは別格扱い。青いバスで帰ってきて、1年生はみんな『すげえ』と興奮している。特別な存在だったのは間違いないです」と植田も憧れの眼差しで見つめていた。田舎出身の自分がそこに入れる保証はない。本人も大きな期待は抱いていなかったが、1年の高校総体県大会では早くもメンバー入り。3年生にも負けない身体能力を平岡監督も買ったのだ。

 しかし、大津は県大会準決勝・熊本学園大付属戦にPK戦で敗れ、全国切符を逃してしまう。この直後、植田は平岡監督に直々に呼ばれ、人生を変える一言を告げられる。

「お前、今日からセンターバックをやれ」

 指揮官の中では彼をDFとして育てる構想は入学前からあったという。

「入学前の中3の春休みにサニックスカップに連れて行き、U-18日本代表がアディダスの青いウエアを着てきたのを見せて、『直通、お前はあのウエアを着るんだぞ』と言ったことがありました。本人はピンとこなかったようだけど、その時からDFにしたいという考えはありました。入学当初はFWがメインでしたけど、トップチームでは5月頃からDFで鍛え始めましたし、時々指導に来てくれた帝京の恩師・古沼(貞雄)先生にもその方向で行く相談はしていました。私の中では迷いはなかったし、日本サッカーの将来を考えてもプラスになると思いました」(平岡監督)

 運命の日以降、植田は巻誠一郎が愛用したというヘディング用ボールでの練習を毎日何百回も繰り返し、頭でのクリアのスキルを磨いた。最初の公式戦だった九州プリンスリーグ・大分トリニータU-18戦でその成果を出そうと思いきりトライしてみたところ、それまでに感じたことのない快感を覚えた。

「相手がゴールキックを蹴ってきて、センターバックの自分がいつも練習していたようにバーンと弾き返した時、なぜか自分の気持ちが最高潮に達したんです。『なんやこれ、楽しすぎやろ』って。心の底からヘディングが楽しくてしかたがなかった。この試合からセンターバックにはまりました」




チンチロリン


高校時の植田CBコンバートの逸話である。
大津高校の恩師である平沼監督は高校入学時から植田をCBにコンバートするという構想があったとのこと。
1年時に高校総体県大会のメンバー入りしたが、県大会準決勝にてPK戦で敗退。
その際に監督が告げたと言う。
徹底的に鍛え上げられ初の公式戦にて才能を発揮する。
本人もヘディングで相手のゴールキックをパーンと弾き返したときに感じた様子。
SEEDで言うところの種が弾ける感覚であろうか。
キラ・ヤマトがごときコーディネイターと言って良かろう。
これからも更に種を弾けさせ、開眼していくのだ。
楽しみである。


チンチロリン

柏戦コメント・報道

2016年04月25日 | Weblog
2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第8節


鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日は立ち上がりで少し柏のボールまわしに戸惑ってしまった。途中から積極的に前にプレッシャーをかける形から、落ち着いて対応できるようになった。前半の終了間際に自分たちの攻撃の形から、カウンターで失点してしまい、そこが今日の試合で一番痛かった。2失点目は崩されての失点だったので、そこは修正が必要。全体的に、自分たちのペースで試合を進めることができた。チャンスも作っていたが、決めきれなかった。15,000人を超えるファン、サポーターがスタジアムに来てくれたが、勝利を見せることができなくて残念だった。

Q 失点したことで、ハーフタイムにどのような指示をだしたか?
A 失点に関しては、ペナルティエリア内のジャッジのところでプレーが止まってしまった影響があったので、そこは切り替えていこうと話した。必ず後半、自分たちのペースになる。相手陣内でもっと落ち着いて、サイドを起点としてサイドチェンジを使おうと話した。

Q 柏が守備と攻撃でシステムを変える変則的な戦い方だったが、やりづらさがあったか? 柏は好調だが印象は?
A 後ろ3枚で回してくる形に対して、どうプレスをかけていくかで戸惑った部分があった。2トップの2人とサイドバックをいかせる形ではっきりさせた。ある程度対応できたと思う。柏は攻撃のところで、パスのテンポが非常によかった。若い選手も多く運動量もあった。攻撃の優先順位を常に考えながら、相手を広げて中へ攻撃することをねらっているように感じた。今日はその形は少なく、逆にうちのサイドバックの背後に流れる形が多かったと思う。それは、うちの守備がある程度しっかり制限できていたからだと思う。



【西 大伍】
試合の最初のほうで回されてはいたけど、最後にやられなければと思っていた。あれだけ点がとれないと勝てない。2点目も簡単にやられてしまった。これではダメ。早く切り替えてやらないといけない。

【土居 聖真】
倒れずにやれということだと思う。(相手に)かけられても決められる力強さのある選手にならないといけない。自分の責任で負けた。もっともっとゴールに向かうプレーを多くしていかないといけない。焦りや力みもあったと思う。負けている場面で、より多く流れ込んで、頭はクールにできればもっとよくなる。相手のDFもいい守備をしていたので難しいところはあるが、僕の力不足。みんなに申し訳ない。

【遠藤 康】
(1失点目は)チーム全体が切り替えられなかった。立ち上がりがよくなかった。石井さんはいつも判定を気にせずプレーしようと話している。(そこに左右された)僕たちが悪かったと思う。

【山本 脩斗】
相手の特長は分かっていたが、それでもやられてしまった。特に2点目はマークを見失った。2点目がすべてだった。自分としては重く受け止めないといけない。前半からやられていたので、対応を改善していかないといけない。やられていたら話にならない。相手がどうこうより勝ち続けていかないといけない。

J1 1st 第8節 柏戦


本日行われたJ1 1st 第8節 柏戦は0-2で負けを喫しました。

1stステージ 第8節
2016年4月24日(日)16:04KO カシマ

[ 石井 正忠監督 ]
今日は立ち上がり、少しレイソルさんのボール回しに戸惑った部分はあったと思うんですけど、途中から積極的に前にボールを取りに行って、プレッシャーを掛ける形から落ち着いて対応できるようになったと思います。前半の終了間際に、自分たちの攻撃からカウンターを受ける形で失点してしまって、そこがやはり一番痛かったかなと思います。後半の2失点目の奪われ方は崩された形なので、そこは修正しないといけないと思っています。全体的には自分たちのペースで試合を進められたと思いますし、チャンスは作っていたと思うので、やっぱりそこを決め切らないと勝てないんだな、ということになりました。今日も15,000人ほどのファン、サポーターの皆さんに見に来ていただいたんですけども、勝利を見せることができなくて申し訳なく思っています。

--前半のアディショナルタイムに失点を喫したことを受けて、ハーフタイムにどう対応、修正されたのでしょうか?
あの失点場面に関しては、最初に、うちが(相手の)ペナルティエリア内に入ったところのジャッジでプレーが止まってしまったところがあるので、そのへんは切り替えていこうと話して、必ず後半、自分たちのペースになるんだということと、あとはもう少し相手陣内で落ち着いてサイドを起点として、サイドチェンジを多く使おうという形で話はしました。それは非常にできていたんじゃないかと思います。

--柏は守備のときと攻撃のときで明らかにやり方が違う変則的な戦い方をしていたが、やりづらさがあったのでしょうか?また、柏は好調ですが、どのへんに強さを感じましたか?
相手に対応する部分については、相手の後ろ3枚で(ボールを)回してくるDFに対して、どういうふうにプレスに行けばいいかというのを少し戸惑っている部分があったので、そこをはっきりして2トップとサイドバックを行かせる形にして、プレスを掛けていこう、後ろからしっかり人数を余らせずにプレスに行こうという形で、ある程度は対応できたと思います。あと、レイソルさんは攻撃のところでパスのテンポが非常にいいなと思いました。攻撃の優先順位を常に考えながら、相手を広げながら中へ攻撃する形を狙っているんじゃないかなと思っていますし、今日はその形は少なかったと思うんですね。逆に、うちのサイドバックの背後に流れる形の攻撃が多かったんじゃないかと思います。それはうちの守備がある程度しっかりと制限できたからだと思うので、レイソルさんがいつも見せるような攻撃というのはなかったんじゃないかと僕は思います。でも、攻撃のテンポは非常に良くて、若い選手が多いので、非常に運動量があるなと思いました。

1stステージ 第8節
2016年4月24日(日)16:04KO カシマ

[ 土居 聖真 ]
いろいろ言いたいことはありますけど、ノーファウルという判定だったので、倒れずにやれということだと思います。倒れずに決められる選手にならなきゃなと思いましたし、レフェリーのせいとかではなく、自分が倒れて決められなかった。自分の責任で今日は負けたと思う。そこで、足を掛けられても倒れずに決められる力強い選手にならなきゃなと思います。

--ペナルティエリア内で倒れた後にチーム全体が止まったが?
ちょっと止まっちゃったんで、それも含めてプレーに関与していたのは僕だし、決められなかったのは申し訳ないと思う。本当に誰のせいでもなく、自分があそこでPKをもらえなかったことと、倒れずに決め切れなかったことは僕のせいだと思う。ファウルされてもゴールできる強い選手にならなきゃいけないと思います。僕の力不足だったと思います。

[ 西 大伍 ]
--試合の始めから判定にイライラしていた?
そんなんじゃダメだと思います。失点の場面も早く切り替えてやるべきだった。

--柏が変則的なやり方をしてきたが、途中からペースをつかんでいたように見えたが?
最初もボールは回されていたかもしれないですけど、最後のところでやられなければ失点しない。そういう思いでやっていました。でも、あれだけ点が取れなかったら勝てないですね。

「右の翼」が躍動し、柏が公式戦5連勝
鹿島がMF金崎 夢生、柏がFWディエゴ オリヴェイラと、互いにエースを出場停止で欠く中で迎えた試合で凱歌をあげたのは、アウェイの柏だった。

「今日は立ち上がり、少しレイソルさんのボール回しに戸惑った部分はあった」と鹿島の石井 正忠監督が振り返った通り、先にペースを握ったのは柏。3分、右サイドからのクロスにDF中山 雄太がヘディングシュートを放つなど、右サイドを起点にして鹿島のゴール前まで迫っていく。しかし、鹿島も右サイドから反撃。14分、19分と立て続けにFW赤 秀平が右からのクロスに合わせたが、ゴールマウスをとらえ切れない。それでも相手の変則的な布陣に対して、臆することなく前からプレッシャーを掛ける形に変えたことが奏効し、鹿島が次第にペースを握り始める。何度となくペナルティエリアまで進入したが、柏も粘り強い守備で対抗し、ゴールを許さない。

すると、前半のアディショナルタイムに試合が大きく動く。右サイドを好連係で崩した鹿島は、FW土居 聖真がペナルティエリア内で倒されたが、家本 政明主審はノーファウルの判定を下す。一瞬、ゲームが止まってしまったところを柏は見逃さず、再三スピードを生かしてチャンスメイクをしていたMF伊東 純也に展開。「前が空いていて一対一だった。仕掛けてゴールまで行こうと思っていました」という伊東がDF山本 脩斗を振り切ると、豪快なシュートを突き刺し、先制点を挙げた。

後半、「まずは1点」という石井監督の指示の下、猛攻を仕掛けていく鹿島。しかし、リーグ戦では2試合連続で無失点勝利を続ける柏の守備は崩れない。「カイオ選手がアントラーズとしてはキープレーヤー」と読んでいた下平 隆宏監督は、最終ラインにセンターバックタイプの選手を4人並べていたが、MFカイオと対面したDF鎌田 次郎がカイオを封じただけでなく、チーム全体が集中力を欠くことなく、隙を見せなかった。

そして再び、63分に伊東が速さを見せる。MF中川 寛斗からのスルーパスに反応し、右サイドを抜け出すと、「あとは決めてよ」(伊東)という優しいパスをゴール中央へ送る。待っていたMF武富 孝介が落ち着いて逆サイドのゴールネットに流し込み、またも厳しい時間を耐え抜いた後に柏が得点を重ね、鹿島を突き放した。

これで攻めるしかなくなった鹿島は、次々と交代選手を送り込むものの、最後までゴールを割ることができず、柏が2点差をつけて勝利を収めた。

「本当に苦しい時間帯が続きました。最終ラインがベテランの選手を含めてなんとかはね返し続けてくれて、少ないチャンスでしたがそれをものにできて、『2-0』で勝てたことは非常に良かったと思います」。

そう試合を振り返った下平監督。これで公式戦5連勝となり、そのうちリーグ戦では一度もゴールを許さずに3連勝を達成。3勝3分2敗で、順位も暫定7位まで押し上げることに成功した。

[ 文:田中 滋 ]

【鹿島 vs 柏】カイオが奮闘するも…
2016年4月24日(日)



4試合負けのなかった鹿島だが、この日は得点を奪うことはできず敗戦。
カイオ(写真)もチーム最多の5本のシュートを放つも、ゴールを決めることはできなかった。

柏 奇跡的V字回復、2位鹿島撃破で公式戦5連勝!!「このまま勝ち続けたい」
16/4/24 18:07

[4.24 J1第1ステージ第8節 鹿島0-2柏 カシマ]

 柏レイソルが敵地で鹿島アントラーズを2-0で下した。柏はリーグ3連勝。公式戦の連勝は5に伸びた。一方鹿島のリーグ戦の連勝は2でストップ。3月12日の仙台戦以来、今季2敗目。ホームでは初黒星となった。

 3月の不調がウソのような奇跡的なV字回復だ。柏は開幕3戦を1分2敗で終えると、早々とミルトン・メンデス監督が辞任。下平隆宏新監督の就任を発表した。その後も4月2日のJ1第1S第5節の鳥栖戦まで未勝利が続き、今季初勝利は4月6日のナビスコ杯横浜FM戦だった。

 しかしそこからだった。10日のFC東京戦を1-0で制してリーグ初勝利を挙げると、続く敵地G大阪戦も勝利。ナビスコ杯の川崎F戦にも競り勝ち、連勝街道に乗った。

 そして迎えたリーグ2位の鹿島戦。2位と好スタートを決めた相手でも完全に勢いで上回ったのだ。先制は前半アディショナルタイム、右サイドでボールを受けたスピードスターのMF伊東純也がドリブルを開始。DF山本脩斗をかわすと、DF昌子源のスライディングをかわしてシュート。前半のうちにリードを奪うことに成功した。

 追加点も完璧な崩しから生まれる。後半18分、右サイドでボールを持ったMF中川寛斗が縦パスを入れると、走り込んだ伊東がマイナスクロス。中でMF武富孝介が右足で合わせて、ゴールネットを揺らした。

 1ゴール1アシストの伊東。甲府から移籍後、柏では初ゴールになった。「今日こそは決めたいと思っていた」とニヤリとした23歳は、「このまま勝ち続けたい」と力を込めた。

 対する鹿島は4月初黒星を喫した。リーグ戦では3戦3勝だった得意のホームで完敗。日本代表FW金崎夢生を出場停止で欠く布陣で、代わって出場となったFW赤崎秀平も不発に終わり、順位も3位に後退した。

2位鹿島、ホームで痛恨の完封負け…好調・柏が公式戦5連勝
 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第8節が24日に行われ、鹿島アントラーズと柏レイソルが対戦した。

 第7節を終えて5勝1分け1敗、勝ち点16で2位につける鹿島。16日に行われた前節の湘南ベルマーレ戦ではアウェーで3-0と快勝し、公式戦3連勝中と好調を維持している。同3試合で計10ゴールと攻撃陣が好調だが、今節では日本代表FW金崎夢生が累積警告により出場停止。石井正忠監督は前線にFW赤崎秀平を起用し、FW土居聖真とのコンビで連勝を狙う。また、中盤には出場停止明けのMF小笠原満男が復帰し、MF柴崎岳と並んだ。最終ラインにはDF昌子源や同DF植田直通らが入った。

 一方、2勝3分け2敗で9位の柏は、開幕2連敗後に5試合負けなしと調子は上向き。公式戦4連勝中と、勢いに乗って敵地に乗り込んだ。前節は15日、ガンバ大阪を1-0で撃破。ミッドウイークに行われた20日のヤマザキナビスコカップ・グループステージ第4節の川崎フロンターレ戦では終了間際のゴールで競り勝っている。今節はFWディエゴ・オリヴェイラを出場停止。FWエデルソンやMF武富孝介、MF茨田陽生らが先発メンバーに名を連ねた。

 最初のチャンスは柏。開始3分、右サイドからのクロスに反応したエデルソンがヘディングシュートを放ったが、GK曽ヶ端準にキャッチされた。11分にも右サイドのMF伊東純也がスピードに乗った突破でゴールライン際まで持ち込んだものの、クロスはGK曽ヶ端にキャッチされた。

 10分過ぎまでシュートを打てなかった鹿島も14分、土居が右サイドでボールを持ち、縦へ突破。クロスに反応した赤崎がヘディングシュートを放ったが、相手DFに当たって枠の外へ。右CKとなり、柴崎のボールに山本脩斗が反応して頭で狙ったものの、枠の上へ外れた。さらに鹿島は19分、右サイドの西大伍が遠藤康とのワンツーで抜け出し、クロス。赤崎が頭で合わせたが、枠の左へ外れた。

 20分以降は鹿島がボールポゼッション率を高める単会となったが、なかなかシュートまで持ち込めない。柏もカウンターで応戦し、伊東がスピードに乗った突破で存在感を見せたものの、決定機を作るには至らなかった。

 鹿島は42分、柴崎からのフィードを受けたカイオがペナルティーエリア左側でトラップ。迷うことなく右足を振り抜いてゴールを狙ったが、枠の右へ外れた。44分には右サイドに流れた土居のクロスをカイオが受け、後方から上がってきた遠藤にパス。遠藤はペナルティーエリア手前から左足で狙ったが、枠を越えた。

 0-0で前半を終えるかと思われたが、均衡を破ったのは柏だった。前半アディショナルタイム2分、鹿島の土居がペナルティーエリア内で相手選手と交錯して倒されたものの、笛が鳴らず。GK中村航輔がボールをキャッチしたプレーから柏のゴールが生まれた。中盤でのパス交換から伊東が敵陣右サイドでボールを持つと、縦へ突破。ペナルティーエリアに入って右足シュートを決めた。

 1点リードで後半を迎えるにあたり、柏の下平隆宏監督はエデルソンに代えて大津祐樹を投入し、攻撃陣の活性化を図る。鹿島は後半立ち上がりから攻勢をかけて同点ゴールを目指すが、なかなか枠内へシュートを飛ばすことができない。一方の柏は人数をかけて守備を固めながら、機を見たカウンター攻撃で追加点を狙っていった。

 すると63分、柏が追加点を挙げる。伊東が右サイドの背後へ抜け出し、中央へおラストパス。フリーで待っていた武富が右足シュートを決め、ゴールネットを揺らした。アウェーの柏が2-0とリードを広げた。

 今シーズンのリーグ戦で初めて複数失点を喫し、2点ビハインドを負った鹿島。67分に赤崎に代えて鈴木優磨、70分には小笠原に代えて永木亮太を投入して打開を図るが、残り10分を切ってもゴールを割ることができない。82分に植田、84分にカイオがミドルシュートを放つも、枠を捉えられなかった。

 試合は2-0で終了。柏が敵地で快勝し、公式戦5連勝を果たした。鹿島は今シーズンのリーグ戦でホーム初黒星を喫し、勝ち点を伸ばすことはできなかった。次節、鹿島は30日に大宮アルディージャとアウェーで対戦。柏は同日、ヴィッセル神戸をホームに迎える。

【スコア】
鹿島アントラーズ 0-2 柏レイソル

【得点者】
0-1 45+2分 伊東純也(柏レイソル)
0-2 63分 武富孝介(柏レイソル)

鹿島5戦ぶり無得点3位後退「戸惑った」石井監督
[2016年4月24日20時11分]


後半、渋い表情で交代する鹿島MF小笠原(撮影・横山健太)

<明治安田生命J1:鹿島0-2柏>◇第1ステージ第8節◇24日◇カシマ

 2位鹿島がホームで9位柏に完敗し、3位に後退した。

 前半ロスタイム2分にFW土居聖真(23)がペナルティーエリアで倒されたが、PKの笛は鳴らず。そこからのカウンターで先制点を献上すると、後半18分にも守備を破られて、今季8戦目で初の複数失点とホーム初黒星を喫した。

 日本代表FW金崎夢生(27)を累積警告による出場停止で欠いた攻撃陣は、土居とFW赤崎秀平(24)が2トップを組んだが、チームとして5試合ぶりの無得点。FW鈴木優磨(19)MF永木亮太(27)MF中村充孝(25)を立て続けに投入したものの、最後までゴールを割り切れず、枠内シュートは後半の土居の1本にとどまった。

 石井正忠監督(49)は今季2敗目に「(変則3バックで試合に入り)3枚で回してくる相手にどうプレスをかけるか戸惑ったが、途中から対応はできた。前半終了間際のカウンターからの失点が痛い。(PKかどうかの)審判の判断はあったが、そこで自分たちの足が止まったことがいけない」と潔く反省していた。

鹿島、金崎不在響き今季ホーム初黒星/鹿-柏8節
[2016年4月24日22時0分]


柏に敗れ肩を落とす鹿島の選手たち(撮影・横山健太)

<明治安田生命J1:鹿島0-2柏>◇第1ステージ第8節◇24日◇カシマ

 2位鹿島がホームで9位の柏に敗れ、3位に後退した。

 本拠での黒星も今季初めてだった。柏はリーグ3連勝、公式戦5連勝。試合終了時点で暫定6位に浮上した。

 アウェー柏が最初にチャンスを得た。前半3分、MF伊東純也(23)の右クロスをDF中山雄太(19)がヘッド。GK曽ケ端準(36)の攻守に阻まれたものの、いきなりゴールを脅かした。

 柏は、システムを前節までの「4-3-3」から「3-4-3」に変え、右サイドバックだった伊東を1列前のウイングバックに上げた。これが功を奏し、前半ロスタイム2分に先制点を奪う。伊東が右サイドをドリブルで独走し、細かいステップでDF山本脩斗(30)をかわす。最後は日本代表DF昌子源(23)も振り切って、右足でゴールに蹴り込んだ。

 ホームの鹿島は前半の枠内シュートがゼロ。FW土居聖真(23)がペナルティーエリアで倒されたように見えたが、PKの笛は鳴らず。その後の逆襲で伊東に先制ゴールを奪われた。

 次の得点も柏だった。後半18分、MF中川寛斗(21)のパスで右サイドを破った伊東が、その突破によって中央でフリーになったFW武富孝介(25)にラストパス。右足で冷静に決めた。11、12年にJ2熊本に期限付き移籍していた男のゴールでリードを2点に広げた。

 鹿島は今季初の複数失点を喫し、攻撃陣も日本代表FW金崎夢生(26)の出場停止が響いて無得点。FW鈴木優磨(19)MF永木亮太(27)MF中村充孝(25)を投入したが、反撃できなかった。枠内シュートも、後半の土居の1本にとどまった。

鹿島5戦ぶり無得点ホーム初黒星「完全に崩された」
[2016年4月25日7時39分 紙面から]

<明治安田生命J1:鹿島0-2柏>◇第1ステージ第8節◇24日◇カシマ

 鹿島が今季初の複数失点でホーム初黒星を喫し、3位に後退した。

 柏の変則3バックに戸惑い、MF伊東に自軍の左サイドを続けて破られた。攻撃陣も日本代表FW金崎の出場停止が響き、5試合ぶりの無得点。石井監督は「徐々に対応できたが、2点目は完全に崩された。修正したい」。熊本出身のDF植田は悔しさから無言で会場を去った。

鹿島、出場停止・金崎の影響隠せず敗戦 土居「ゴールに向かうプレー多くしないと」

柏に敗れ肩を落として引き揚げる柴崎(10)ら鹿島イレブン=カシマ

 明治安田J1第1ステージ第8節(24日、鹿島0-2柏、カシマ)鹿島は出場停止だったエースFW金崎の不在の影響を隠せなかった。2トップにはDFの背後へ抜け出す動きを得意とする赤崎と土居を並べたが、0-1で迎えた後半はスペースがなく存在感が希薄に。そろって途中交代した。

 金崎が見せる泥くささや力強さがなく、相手を押し込んでも攻撃に迫力が出なかった。勝てば首位浮上のチャンスもあった試合を落とし、3位に後退。土居は「もっとゴールに向かうプレーを多くしないと」と反省した。

鹿島・石井監督
「全体的には自分たちのペースで試合を進められたが、好機で決め切らないと勝てない。前半終了間際の失点が一番痛かった」


前半、ゴール前で競り合い倒れる鹿島・土居(左から3人目)=カシマ

鹿島 5試合ぶり黒星 土居「自分のせいで負けた」
明治安田生命J1第1S第8節 鹿島2―0柏 (4月24日 カシマ)


<鹿島・柏>ハーフタイムに審判団に抗議する小笠原(中央)ら鹿島イレブン
Photo By スポニチ


 鹿島は勝っていれば首位に立つ可能性もあったが、5試合ぶりに黒星を喫した。前半ロスタイムに土居がペナルティーエリア内で倒されたが、PK判定はなし。チーム全体が気持ちを切り替えられないうちにカウンターを食らって先制を許した。

 土居は「倒れずに(得点を)決めきれる選手にならないと。自分のせいで負けた」と、責任をかぶった。
[ 2016年4月25日 05:30 ]

【鹿島】微妙判定から決勝点を献上、遠藤「切り替えないと。うちらが悪い」
2016年4月25日6時0分 スポーツ報知

 ◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第8節 鹿島0-2柏(24日・カシマスタジアム)

 鹿島は前半ロスタイム2分、FW土居がエリア内で倒されたがノーファウル。そこから柏にカウンターを受け、決勝点を献上した。PK判定やロスタイムが3分(掲示は1分)あったことなど消化不良の敗戦。土居は「(相手DFの足が)引っかかったにせよ、最後までやらなきゃ」と話し、MF遠藤は「あの判定でも切り替えないと。うちらが悪い」と受け止めた。

明治安田J1 鹿島、堅守崩れる
明治安田J1第1ステージ第8節(24日・カシマスタジアムほか=9試合)鹿島は柏に0-2で敗れ、今季2敗目を喫した。通算成績は5勝1分け2敗、勝ち点16のままで3位に後退した。

鹿島は動きだしのいい守備で優位に立ったが、前半ロスタイムに柏のカウンターを食らい先制点を献上。後半18分には守備を完全に崩され、追加点を奪われた。攻撃は再三放ったミドルシュートが枠を外れ、無得点で5試合ぶりの黒星を喫した。

浦和は武藤のゴールで川崎との上位対決を1-0で制し、勝ち点を19に伸ばして再び首位に立った。川崎は今季初黒星で2位に後退。広島はウタカが2得点して横浜Mに2-1で勝ち、同14で4位に浮上した。

G大阪は途中出場の宇佐美が得点し、福岡を1-0で下した。大宮は湘南に1-0で勝った。



チンチロリン


あれだけあからさまなPKを見逃されては平常心でいることは困難であろう。
そこで気持ちを切り替えられずに失点を喫した。
選手は人生をかけて試合に集中しておる。
その集中力を阻害するジャッジには異論を唱えたいところ。
とはいえ、「いろいろ言いたいことはありますけど」と聖真は言葉を濁す。
この文化は日本サッカーの成長を鈍くさせるのではなかろうか。
サッカーに誤審はつきものである。
それをきちんと理解させるには、公に大きく言えることが必要と考える。
報知が「微妙判定」と報じることは良いことではある。
しかしながら、声を大きく「誤審」と報じられぬ所にサッカー後進国であると、自ら行っておるように感じる。
日本のサッカー文化が前進するため、誤審は誤審とはっきり言える世の中になって欲しいと願う。


チンチロリン