山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

キッズ終了!

2013-11-02 23:21:40 | キッズ劇2013-2014講座
キッズミュージカル「とうめい人間」の発表会、楽しく幕を閉じることができました。
清水公民館講座として取り組んで4年目、子供たちとの劇作りの環境を与えてもらっていることに感謝しています。
講座自体は9月末から(土)(日)を中心に全12回の劇作りの稽古だったが、昨年同様、先行して7月より数名の子供たちと準備は進めていた。
常連の子供たちである。家族のような関係になっている。この流れで新しく加わった子供たちも家族のように!
劇団からの担当は咲希を中心に座長、クドシンと私の4名で臨んだ。
昨年の台本「ざしきわらし」は座長=夢現が書いたが、今回は咲希が書いた。
実は子供相手に台本を書くことの難しさはよくわかる。ことばに制限が生じる。子供たちに理解できることばを選択するのに苦労する。
講座の対象は小学1年生から中学生まで。幅が広い。これは意図している。
昭和30年代の子供たちの遊びは小さい子から中学生くらいまでが混じり合って上の子が下の子の面倒をみるような関係があった。
いわゆる縦社会があった。一歩間違えると上の子が下の子を支配すうようになる。パシリの関係が生まれる。
縦社会は危険さも含まれる。強い者が弱い者をいじめることになる。大人社会の縮図となる。
間違わなければ上の子が下の子をいたわるようになる。こうでありたい。

発表会当日、子供たちは元気に集まってきた。
晴れ舞台である。親御さんたちも楽しみにわが子を期待している。
幕が開くと可愛い子供たちが突っ張り=暴走族のような格好でポーズを決めている。
「今日はどんな悪いことをしたか!」自慢し合う。・・・あれれのれ?である。
エンディングは透明になって誰からも見えない「淋しさ」を訴える。話は単純だ。
見えない恐怖である。
やっている子供たちは何を感じただろう。見ている大人たちは何を?

オドリを振りつける時に「無表情」をテーマにしていた。
子供たちは笑顔いっぱいで踊りたがっていた。ところが、笑いはない。
クライマックス=透明になった場面をオドリで抽象画のように表現することを試みたのである。
ストーンと落ちる瞬間に劇は凝縮される。・・・ゲージツ?

写真は楽屋で撮ったもの。
終演後、子供たちは又、来年も参加したいと言っていた。
この劇は劇団として取り組みたいと思っている。今の時代を象徴していると思ったからである。