山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

奥の手が出る

2013-11-14 23:17:09 | 遊戯療法~レミングより
公演まで2週間になった。
形が見えてきては壊し、壊しては新しい形を作る!
ギリギリまで「あ~でもない、こ~でもない」と探し続ける場がある。
それが稽古というもの。
個人差はあるが、共にふらつき彷徨っていれば出てくるモノがある。
奥の手だ。
この時期になると台本を読んでいるような稽古では間に合わなくなる。
覚えたことを何の変化もなく再現を繰り返しているようでは進化しない。
課題は毎回の稽古でチェックしているので、その部分については意見を出すようにしている。
だが、それを頭で解釈しているだけではどうにもならない。
奥の手が騒ぐ。
奥の手とは経験に基づいた引き出しを開けること。
「あるある!」・・・ガラクタもあれば宝物も出てくる。
使い分けることだ。
目ん玉が喋る。皮膚が発熱する。身体が歪む。
何も見えなくなる。冷たくなる。身体が突っ張る。
演劇は風と水のリズムで流れる。役者が風になり、水になる。
日常感覚を捨てる。だがしかし、日常を感じる見えないリズムはすばらしい。
風と水。
寺山修司の「ことば」はオドル。遠くへ届く「言葉」なのだ。
次回公演「遊戯療法」の<間>=<魔>で浮かび上がらせよう。

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