yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

IT市史亀山市史公開の条

2011-04-09 09:59:58 | 歴史・考古情報《日本》-3 東日本
 昨年末から年初にかけて産みの苦しみに耐えた亀山市史(ここをクリックして下さい)が完成し、公開に至りました。

 本当に亀山市の皆さんにはご迷惑をお掛けしました。しかしなんとか年度内に完成することができ責任の一端を担った者としてホッとしています。様々なサポートをして下さった皆様に感謝申しあげます。とりわけ亀山歴史博物館の館長である亀山隆さんには本当にご苦労をお掛け致しました。どこかで祝賀会をせねばなりませんね。

 http://kameyamarekihaku.jp/sisi/koukoHP/index.html

 上記亀山市史考古編のURLを登録下さい。左側に「映像を見る」(ここをクリックすると直接映像をみるへ飛びます)という項目があります。これが四年間の科研費を用いて作成し成果の一部、「鈴鹿関の3D復元」です。



 3Dの一部分です。科研ではより詳細な復元3Dを作成し、間もなく関係者の皆様方にはそのDVDをお送りできると思います。

 お金がないので、音声はあまりいいソフトを用いたものではありませんが、3Dは自信作です(もちろん細部にはまだまだ問題がありますが)。



 こうした復元画像を内包したパソコンを持って遺跡をウオークスルーできるように間もなくなります。ご期待下さい。

 IT市史の一番のセールスポイントは何か?とマスコミの方によく聞かれます。そのたびに答えているのが次の点です。

 ① 映像、音声をふんだんに使用でき、市民に多角的な情報をお伝えすることができること。


 ② 映像世代の若者達に親しんでもらえる立体的で、カラフルな市史であること。




 イラストレーターを駆使して亀山さんがきれいに整えてくれたカラー版久留倍遺跡「聖武天皇朝明頓宮」推定根拠の図面です。この様にどんな図面もカラフルになりました。

 ③ 特に考古編で作成した「鈴鹿関3D 復元」は、ヴァーチャルリアリテーの21世紀の市史としてこれまでになかった初めてのものとなったこと。


 ④ 紙ベースの出版事業だと直ぐに情報が古くなっても改訂することがほとんど不可能であるが、ITならば臨機応変に改訂、増補をすることができ、常に最新の「市史」を送り続けることができること。


 ⑤ 膨大なデーターを「アーカイブス」として保管公開し、映像を中心とした大量の情報を世界に発信することができたこと。



 これまでの市史であれば白黒写真がほんの一部使用されただけですが、この様な細部写真もたくさん「アーカイブス」として公開できました。

 ⑥ 市史刊行のための財政負担が従来の市史の半分以下で済んだこと。

等々です。



 鈴鹿関第一次発掘調査の写真です。

 さらにこれからの次の様な対応によって世界に発信することが可能となったことを上げることができます。
 ① 各国語に翻訳することによって世界中に「亀山」を知らせることができること。
 ② 「鈴鹿関3D復元」を遺跡発掘調査のGPSデーターと結合することによって、調査が終了し、埋め戻された遺跡を現地にパソコンを持ち込むことによって画面上で確認しながら歩くことが可能となったこと。

 これからも適宜更新される度にお知らせしますが、まずは公開ホヤホヤの市史をお楽しみ下さい。そしていろいろなご意見(イチャモン、批判、因縁なんでも結構です!!)をお寄せ下さい。これに関するコメントは直ぐにアップします!

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