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生まれて初めて内視鏡なるもので、肺の中を覗いてもらった。我が三重大学病院の呼吸器内科の若き?先生方が頭の上でごそごそ話すのを聞きながら検査を受けた。思ったよりきつくもなく、一番痛かったのは検査のための麻酔の注射だったくらいである。それにしても
「さあ、これから気管を洗浄しますから少し咳が出るかも知れませんよ」だの、 「ア、これもとっとこうか、いやもうちょっと上かな」
等と、若き医者達は実に明るく、陽気に、暢気に検査をしている。
結果はまだわからないのだが、これでようやく5月末に発生した肺の影の原因が突き止められることになりそうだ。
痛くも痒くもないのにこの間どれだけ沢山の検査をしたことか。これで何かわかれば私のこの身体も医学の発展に役に立ったということか。
さて、そんな陰気な話は止めて、明日こんなシンポジウムが開かれる。
最近の学術研究の成果を一般の方々にもわかりやすく出せとの国の方針から立てられたシンポジウムらしい。とは言っても中味は相当専門的で難しそうである。私は飛び入りのパネラーみたいなもので、木簡解読のとても困難な作業にさらに、木器としての木簡という視点を持ち込むべきではないかという話をするだけである。これまた相当難しい!ほとんど同じにしか見えない板を観察して識別せよと言う類の話である。古代史学者はもちろんのこと、考古学者からも余り関心を持たれていない研究分野からの発言である。
これでもいつか何処かで役に立つこともあるだろうと思っている。その役立つと予想しているのが島根県隠岐島から奈良時代に送られてきた木簡の分析である。たった今、これを書いている最中にも出版社から催促の電話がかかってきた。こんなことをしている暇があるのなら早く書き上げて送りなさいよ!という東の方からの声も聞こえてくる。しかし私にはこれも大事な仕事、恐らく誰も知らないだろうこんな小さな?(失礼 奈文研の講堂が溢れかえるかも知れない大きなシンポかも知れませんが)シンポをちょっと宣伝しておこうかなって思ってパソコンに向かっている次第である。
木簡に興味のある研究者の99.99………%は文字が記す記載内容に注目する。もちろん私もその仲間である。しかし、それでもわからない情報がある。
木簡は誰が作ったのか?
作った人間と書いた人間は違うのか?
そんなことどうでもええやないかと言われそうだが、これが分かれば、当時の文字を読み書きできる層の広がりが推測できる。これがわかれば、地域によっては木簡を書いた人がどんな立場の人かもかなり具体的にイメージできるのである。
そんな些細なことを話すために明日出かける。
*************************
公開シンポジウム
木簡研究の最前線-地下の正倉院文書を読む-
A 主題と目的
1 目的
①出土文字資料釈読の現場の作業等を公開することで、出土文字資料への関心を高
め、かつ理解を深める。→ 普段目に触れるのは「成果」だけ
②出土文字資料が、単に文字を読む作業だけでも非常に多くの労力を必要とするこ
と、省力化・効率化のために、電算機の積極的導入を進めていることを伝える。→
「なぜ時間がかかるか」「なぜ現物展示が難しいか」「なぜ人手がいるの
か」という点について理解してもらう。 データベース開発等、科研成果と積極的に結びつける接点とする。
③平城宮跡資料館における木簡展示と関連させる。→ 現物の展示と関連させて相乗効果を期待する
2 日時等
①日時11月23日(金) 勤労感謝の日 1330~1630(3時間)
②場所平城資料館講堂
3 主催等
主催 奈良文化財研究所
後援 読売新聞大阪本社
B シンポジウムタイムテーブル等
開会(1330)
あいさつ
Ⅰ 木簡解読作業の実例
木簡の出土・観察・整理・保存
奈良文化財研究所渡辺晃宏氏(1335~1400)
※現在実際に行っている、「木簡の取り扱い」をご説明します。
休憩(1400~1410)
Ⅱ 木簡解読の「デジタル革命」
1 人文系研究におけるデジタル技術の活用
奈良文化財研究所森本晋氏(1410~1430)
※人文系分野におけるデジタル技術活用の状況の全体状況をご説明します。
2 木簡解読支援システムの実現と課題
東京農工大学耒代誠仁氏(1430~1510)
※テレビや新聞でも報道され、注目を集めている木簡解読支援システム「mokkan
shop」の開発に関する報告を行います。
休憩(1510~1530)参加者からの質問用紙受付・整理
※シンポジウムで取り上げる話題とするため、会場から質問等を集めます。
Ⅲ シンポジウム木簡研究の最前線-地下の正倉院文書を読む-
(1530~1630)
パネリスト
耒代誠仁氏(東京農工大学助教)
早川保夫氏(読売新聞大阪本社文化部記者)
※研究者でない、一般市民を代表して参加していただきます。
森本晋氏(奈良文化財研究所文化財情報研究室長)
山中章氏(三重大学教授)
※考古学者の立場を代表して参加していただきます。
渡辺晃宏氏(奈良文化財研究所史料研究室長)
司会馬場基(奈良文化財研究所研究員)
40年程前に発掘調査された内裏外郭から発見された土壙SK820の木簡が展示されています。これは必見ですよ。
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生まれて初めて内視鏡なるもので、肺の中を覗いてもらった。我が三重大学病院の呼吸器内科の若き?先生方が頭の上でごそごそ話すのを聞きながら検査を受けた。思ったよりきつくもなく、一番痛かったのは検査のための麻酔の注射だったくらいである。それにしても
「さあ、これから気管を洗浄しますから少し咳が出るかも知れませんよ」だの、 「ア、これもとっとこうか、いやもうちょっと上かな」
等と、若き医者達は実に明るく、陽気に、暢気に検査をしている。
結果はまだわからないのだが、これでようやく5月末に発生した肺の影の原因が突き止められることになりそうだ。
痛くも痒くもないのにこの間どれだけ沢山の検査をしたことか。これで何かわかれば私のこの身体も医学の発展に役に立ったということか。
さて、そんな陰気な話は止めて、明日こんなシンポジウムが開かれる。
最近の学術研究の成果を一般の方々にもわかりやすく出せとの国の方針から立てられたシンポジウムらしい。とは言っても中味は相当専門的で難しそうである。私は飛び入りのパネラーみたいなもので、木簡解読のとても困難な作業にさらに、木器としての木簡という視点を持ち込むべきではないかという話をするだけである。これまた相当難しい!ほとんど同じにしか見えない板を観察して識別せよと言う類の話である。古代史学者はもちろんのこと、考古学者からも余り関心を持たれていない研究分野からの発言である。
これでもいつか何処かで役に立つこともあるだろうと思っている。その役立つと予想しているのが島根県隠岐島から奈良時代に送られてきた木簡の分析である。たった今、これを書いている最中にも出版社から催促の電話がかかってきた。こんなことをしている暇があるのなら早く書き上げて送りなさいよ!という東の方からの声も聞こえてくる。しかし私にはこれも大事な仕事、恐らく誰も知らないだろうこんな小さな?(失礼 奈文研の講堂が溢れかえるかも知れない大きなシンポかも知れませんが)シンポをちょっと宣伝しておこうかなって思ってパソコンに向かっている次第である。
木簡に興味のある研究者の99.99………%は文字が記す記載内容に注目する。もちろん私もその仲間である。しかし、それでもわからない情報がある。
木簡は誰が作ったのか?
作った人間と書いた人間は違うのか?
そんなことどうでもええやないかと言われそうだが、これが分かれば、当時の文字を読み書きできる層の広がりが推測できる。これがわかれば、地域によっては木簡を書いた人がどんな立場の人かもかなり具体的にイメージできるのである。
そんな些細なことを話すために明日出かける。
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公開シンポジウム
木簡研究の最前線-地下の正倉院文書を読む-
A 主題と目的
1 目的
①出土文字資料釈読の現場の作業等を公開することで、出土文字資料への関心を高
め、かつ理解を深める。→ 普段目に触れるのは「成果」だけ
②出土文字資料が、単に文字を読む作業だけでも非常に多くの労力を必要とするこ
と、省力化・効率化のために、電算機の積極的導入を進めていることを伝える。→
「なぜ時間がかかるか」「なぜ現物展示が難しいか」「なぜ人手がいるの
か」という点について理解してもらう。 データベース開発等、科研成果と積極的に結びつける接点とする。
③平城宮跡資料館における木簡展示と関連させる。→ 現物の展示と関連させて相乗効果を期待する
2 日時等
①日時11月23日(金) 勤労感謝の日 1330~1630(3時間)
②場所平城資料館講堂
3 主催等
主催 奈良文化財研究所
後援 読売新聞大阪本社
B シンポジウムタイムテーブル等
開会(1330)
あいさつ
Ⅰ 木簡解読作業の実例
木簡の出土・観察・整理・保存
奈良文化財研究所渡辺晃宏氏(1335~1400)
※現在実際に行っている、「木簡の取り扱い」をご説明します。
休憩(1400~1410)
Ⅱ 木簡解読の「デジタル革命」
1 人文系研究におけるデジタル技術の活用
奈良文化財研究所森本晋氏(1410~1430)
※人文系分野におけるデジタル技術活用の状況の全体状況をご説明します。
2 木簡解読支援システムの実現と課題
東京農工大学耒代誠仁氏(1430~1510)
※テレビや新聞でも報道され、注目を集めている木簡解読支援システム「mokkan
shop」の開発に関する報告を行います。
休憩(1510~1530)参加者からの質問用紙受付・整理
※シンポジウムで取り上げる話題とするため、会場から質問等を集めます。
Ⅲ シンポジウム木簡研究の最前線-地下の正倉院文書を読む-
(1530~1630)
パネリスト
耒代誠仁氏(東京農工大学助教)
早川保夫氏(読売新聞大阪本社文化部記者)
※研究者でない、一般市民を代表して参加していただきます。
森本晋氏(奈良文化財研究所文化財情報研究室長)
山中章氏(三重大学教授)
※考古学者の立場を代表して参加していただきます。
渡辺晃宏氏(奈良文化財研究所史料研究室長)
司会馬場基(奈良文化財研究所研究員)
40年程前に発掘調査された内裏外郭から発見された土壙SK820の木簡が展示されています。これは必見ですよ。
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