lizardbrain

だらだらぼちぼち

1回目のまっすんは9年前の冬のまっすん

2018年12月03日 15時21分05秒 | 音楽
80年代初期にはワタクシのクルマの中ではヘビーローテーション化していたまっすんだったが、なかなか機会が無くてライヴには縁がなかった。
で、ようやく2009年1月17日、初めてのライヴ観戦の幸運に恵まれた。
貝塚市のコスモスシアターでの事。

この時は、まっすんのワンマンライヴではなくて、なぜか杉山清貴とのユニットだった。
二人のユニット名は、『DA BUDS』。
正直言うと、100%まっすんを目当てで行ったわけだから、いくら売れっ子だとしても杉山清貴にはほとんど興味がなかった。
この二人がユニットを組んだきっかけは、お互いにサーフィン好きだからとライヴ中のMCで明かしてくれたのだが、この時のライヴは、ワタクシにとってはイマイチ食い足りなかった。

どうしてかというと、

さあ、いよいよこれから、まっすんの懐かしいナンバーやらまっすんの新曲やらまっすんのギター演奏やらが披露されるのかと小さな胸をワクワクさせながら待ちわびているというのに、
開演時刻になって緞帳が上がると、ステージ上には何故か、コタツがセッティングされていて、そのコタツの上には熱燗と鍋料理がのんびりと湯気を立てている、、、、、
このステージ上では、炬燵でくつろぐ二人が鍋をつついている、、、、、
しかも燗酒を飲みながらのコント風の会話が始まって、
その会話が延々続いていくのだ、、、、、、

演奏が始まる気配など全くなく、というか、ステージのどこを見渡してもギターもアンプも見えない状態で、ダラダラとした会話が続いた。
ワタクシの周囲の、おそらく杉山清貴ファンらしき人達は、その会話を楽しんでいるようだったが、ようやく念願かなって初めてまっすんのライヴに来れたワタクシとしては、この人たちのライヴの仕組みが理解できなくて、あっけにとられていた。
こうして、30分ほどコント風の会話を聞かされて飽き飽きした頃に、ようやくステージ上のコタツやらのセットが片付けられて、ライヴ開始という段取りだったので、その頃には、ぐったりしてしまったワタクシであった。
ライヴ歴の長いだろう雰囲気を醸し出している周囲の客席では、特に不満を吐き出すわけでもなく、かえって楽しんでいる様子ではあったが。

ライヴ本編の中の二人の会話の中で、
「せりふのある芝居仕立てのライヴを演ってみたかった」
とか言っていたので、こんな構成になったんだろうが、せっかくすんごいシンガー二人が揃ったと言うのに、今でも、あんなコントのコーナーは必要なかったと思う。

演奏が始まると、それはそれ。
二人とも、唄も上手いし、アコギのバッキングもリードギターも上手いし、ハモリもバッチリだし、曲間のMCも面白かったし。
結局、最初のコタツコントだけは必要なかったと思うので、あの時の口直しの意味でも、できればまっすん単独のライヴに行きたいなぁ、
と、決意した泉佐野市での一日だった。。