lizardbrain

だらだらぼちぼち

天空人志願 飛騨~信州 2010 (2) 1日目 高山陣屋

2010年09月26日 16時00分59秒 | 風景光景

ほとんど渋滞もなく、スイスイ来たので高山市内のワンポイント観光のために高山陣屋へ向かう。
高山陣屋は、江戸時代の代官所や郡代役(代官)の居室や御蔵を保存した建物で、この中で一番古い『御蔵』(米なんかを保管する蔵)が1600年頃に建てられて、『郡代役宅』は、1996年に復元されたそうだ。
陣屋とは、現在でいえば警察署、裁判所、役所などを兼ねた官公庁だったらしい。

高山陣屋は、高山駅の近く。
高山陣屋に着く前に市営駐車場の案内板があったが、あまり気にせずに高山陣屋を目指した。



3時40分、高山陣屋に到着。
高山陣屋の敷地から良く見えるところに建てられていた駐車場の案内板に従って行くと、高山陣屋専用の駐車場ではなくて、とある飲食店の駐車場だった。
駐車料金は1時間¥400で、1時間超過するごとにさらに¥400、、、、、
関西人ならば誰もが「ちょっと高いんじゃないの?」と思うところだが、今さら市営駐車場に戻るのもめんどくさかったので、ここに駐車

          

確かに古い武家屋敷というか代官所らしき門構え。
この日は平日だというのに、けっこう観光客でにぎわっていた。

          


 
門から入ると、門番小屋にいきなり警護のための用具一式が展示されている。

          

邸内の様子と、庭の眺め。

          



屋敷の広さゆえか、やたら台所が多くて、『勝手』、『土間』、『台所』との案内があった。
お偉いさんと使用人とは、当然別の場所で食事の支度をしたのだろうな。



ワタクシのような下世話な人間にとって、一番興味を引かれたのが、時代劇でおなじみの、この『お白州(吟味所)』である。
『責台』というギザギザの板の上に容疑者に正座させて、右側の『抱石』を容疑者のお膝の上に乗っけながら取調べを続けると、あ~ら不思議、容疑者の口からどんどん真実が飛び出てくる、、、、、、
道具を使おうが使うまいが、現代でも、密室での取調べではいったいどんな事が行われているのだろうか
解説板によると、一般庶民は白州で、由緒ある浪人や御用達商人は板縁で、武士・僧侶・神官は縁側で吟味を受けたのだそうだ。



囚人を輸送する『囚人駕籠』。
見るからに乗り心地悪そう、、、、、、



ここは48畳とか49畳とかの大広間だが、続きの部屋の襖をとっぱらえば、もっと広い大広間ができあがるのだそうだ。
高山陣屋の入館料は¥420。
調度品なども、昔々から由緒ある物を展示しているのだろうか?
そのあたりも含めて、全体的に、きれいに保存されていた。
めでたい事に1時間以内に陣屋の見学を終えて、駐車料金は最初の1時間分でおさまった。
関西人なら、誰もがやれやれと胸をなでおろすところだろう。

ところで、最近のワタクシの読書傾向が変化しつつあって、ちょっと前までは読もうとしなかった時代小説を読む気になってきた。
といっても、今のところ、山本周五郎の短編どまりだが。
信長がどうした、家康がこうした、武蔵がそうして、龍馬がああした、、、、、
そんな史実を引用したビジネス書は読む気にならないが、実際の武家屋敷、代官所である高山陣屋を見学できた事で、今後、時代小説を読む時になんらかのイメージがわいてくるかも知れない。いや、今後は、俳優活動にピリオドを打って、執筆活動に専念するかも知れないなんて事を考えつつ、コンビニでちょっとした買い物などしつつ、高山市内の大浴場付ビジネスホテルに向かうワタクシであった