樫野崎へもおそらく5年ぶりにやってきたわけで。
駐車場のニャンコに心惹かれながら、歩いていく。
映画『海難1890』の監督がトルコ記念館の名誉館長に就任したようで、その記念植樹。
5年前に来た時は、その映画が公開される頃で、映画関係のオブジェが空き地に展示されていたが今は残っていなかった。
灯台見学らしい人がポツポツとやって来た。
トルコ軍艦エル・トゥールル号遭難慰霊碑。
この人はムスタファさんという英雄らしい。
ところで、
帰りがけ、突然、ぶら下げていたショルダーバッグのストラップの金具が壊れてしまって、肩に掛ける事ができなくなってしまった。
帰宅して補修を試みたができなくて、それ以前に使ってたショルダーバッグのストラップが見つかったので交換して使う事にする。
潮岬を一周する時、いつもは西側から入るのだが、たまには東側から入ってみたら、『紀州なぎさの駅水門まつり』という案内表示に出くわす。
道の駅とは違うみたいだが『なぎさの駅』とは何なのだろうか?
存在には気が付きながらこれまではスルーしていたけど、乗り入れてみた。
『水門』は『すいもん』ではなくて『みなと』と読むらしい。
これは地名なのだろうか?
地名ではないのなら、ちょっとやり過ぎの感がある。
建物の中には飲食店もあるようだが、何しろ訳あってしばらく外食を控えている身だし、背景の海を見るためにクルマを置いて少し歩いてみる。
大島に渡る橋も見える。
どうやら、時々立ち寄る串本漁港とは別の漁港らしい。
串本町大島の、トルコ記念館とかトルコ軍艦遭難慰霊碑に行くにはこの無料駐車場を利用。
バックで駐車枠の内に入れていたら、少し離れたクルマのリアタイヤのあたりにニャンコがくつろいでいた。
クルマを降りて、カメラを向けて近づこうとすると、
気配に気づいたらしく、ニャアニャアと発声しながらこちらに近づいてきた。
ズームするまでもなく、すぐそばまでどんどん近づいてきたニャンコは、しゃがんでいるワタクシのスネあたりにしきりに自分の背中を擦り付けてくる。
ワンコもニャンコも飼った事は無いが、どちらも嫌いでも苦手でもない。
ただ、ここまで天真爛漫にアピールしてくるニャンコはおそらく初めてで、
困ったぞ、こちらにはニャンコのご飯やデザートの用意があるはずもなく、
「ごめんな、ごめんな、何にも持ってないよ」
と一生懸命に謝罪に努めてみると、
ワタクシの誠意が通じたらしく、諦めて離れていったすえに、地面にフテ寝してしまった。
前回、ここに来たのは5年ほど前。
この子はいつからいるんだろうか?
温泉町に向かう道路を通っていると、
何でもない駐車場兼仕事さぼってお昼寝スポットだろうと思ったら、
『さる公園』と名乗っている。
漢字の『猿公園』ではなく『さる公園』なのだ。
で、思い出したのは、
こことは少し離れているが、かつて同じ町の中にあった野生猿が群生する公園で、それがここに引っ越してきたのかというとさにあらず。
きっと、『さる』と発音するホントはもっと難しい漢字で表すのだが、その漢字を使うと誰一人『さる』とは読めない恐れがあるのでひらがな表記の『さる』を使わざるを得ないという、曰く因縁のある公園なのだろう。
どうも釣り場に近い駐車場らしく、クルマを置くスペースの他には何にもない。
トイレどころか自販機すら無い、去年10月の風景だった。
屋外活動とはいえ、密を避けるために正月期間は避けるべきだろうと思って、時機をうかがっている間に2月の下旬になってしまった。
こうなればいっそ、3月に入ってからでもいいかと思ったりもしたのだが、天気も良かったので熊野本宮大社まで走行した。
いつもの場所にクルマを停めて、まず熊野川にご挨拶していると、堤防道から大斎原まで歩けるんだと気づいた。
特注マスクをした狛犬は想定済みだったが、
手水舎の柄杓まで姿を消してしまった。
いつもの石段を登っていくと、膝が笑い出す前に頂上近くで太ももがワラワラと震えだした。
景色を眺めているふりをして立ち止まって、何十秒か休憩する。
八咫烏ポストの塗装が新しくなったような気もするが?
マスクには手出しせず、交通安全の御守を更新した。
いつも休憩させてもらっている、『道の駅すさみ』。
エビとカニの水族館とは反対側の敷地に、いつの間にか何やら建造物が出来ていた。
一見すると津波避難タワーかなと思ったが、近づいてみると展望台だった。
展望台のすぐ足元にも建設工事が進んでいて、遠目にはルートインホテルっぽい色合いの建物に見えたが、それとは別のホテルっぽい。
ググってみると、外資系のビジネスホテルっぽい。
どうやら道の駅に隣接するロケーションがウリらしいが、この辺り、今のところ徒歩圏内にコンビニが無い。
道の駅内の売店はあるが、営業時間は限られているはずなので、海の眺望は良いが、利便性としてはどうなんだろう?
ま、ワタクシがここに泊まる事は無いだろうけどね。
展望台からの風景。
逆光のため、視界の右半分くらいは撮れなかった。
ここはかわべ天文公園。
草原を滑り降りるのだろう、そりすべりエリア。
人の気配のない中、作業車が1台、草刈りしていた。
リス園があった。
人気(「にんき」じゃなくて「ひとけ」と読んでね)が無いからリスもいないだろうと近づくと、確かにリスがいた。
どうしてもフェンスの網目にピントが合ってしまって、リスがボケてしまったが、確かにいたんです、信じて下さい。
天文台からへの斜面からの景色は気持ちよく開けている。
料金表によると、プラネタリウムは大人¥500,展望会料は大人¥300とあるが、プラネタリウム自体が休止中らしいので、つまり公園への入場は無料。
『国内最大級となる口径1mの望遠鏡を備えた天文施設』がキャッチフレーズのこの天文台、
随分以前の記事では、学芸員の定年退職に伴う休止という説明だったが。
てっぺんまで登った後の坂道を下っていく帰り道、カメさんが側溝で遊んでいた。
テニスコートも隣接するし、宿泊施設もまだ営業してるのではないだろうか。
ここには何度か来た事があるはずで、熊野古道が世界遺産になるよりも以前にバーベキュー道具を持ち込んで焼肉大会をやった事もある。
飲めないワタクシはひたすら準備調理送迎役に徹した事はしっかり覚えているが、いったいどこでそれをやったのかの記憶がない。
この駐車場が整備される前にこのあたりでやったような気がする。
また、大阪からの客人を案内した事もあったし、原チャリバイクで来た事もある。
国道からここまで上がって来る道はセンターラインが無い狭くてスリルがある、ワタクシには苦手なタイプの道で、確かに原チャリ向きの道路状況なのだがクルマで来てしまったからには進まなくてはならない。
妙に新しい駐車場の下の水車小屋から望む。
ここにやってきて初めて、それまで思っていた『熊野高原大社』ではなく『高原熊野神社』だと気づいた。
帰り道、
狭い道が嫌だ嫌だと言いながら、山道を下り出したら、途中でいつの間にかバックミラーにクルマが映っているのに気が付いた。
ちょっと広めのスペースを見つけて脇に寄せたら、それは佐川急便カラーではない白っぽい佐川急便のワンボックスカーで、先に行ってもらい先導役を依頼した。
まだお礼を言っていないが。