植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

HSP(Heat Shock Protein:熱ショックタンパク)

2006年04月18日 19時58分03秒 | 癌治療・緩和ケア
 先週の土曜日、冨田さんという鍼灸師の方がお見えになった。彼は門真市にある牧病院で癌の患者さんの治療にあたっているという。ぼくのホームページを前から知っておりこのたび自律神経免疫療法の勉強会で研究成果を上司の医師が発表されるのでその方に伴って上京されたついでに立ち寄られた。

 様々な情報交換が出来てよかった。大阪方面で癌治療をしている鍼灸院はないかという問合せは結構あって、そのたびに「いまのところ関西方面で自分が良く知っていて癌の治療をしている鍼灸師の方はいない」とお答えしていたからこれからは冨田さんのところをご紹介しようと思う。

 牧病院では炭酸の温水を浴槽にはってその中に1時間ほど患者さんに入浴してもらう治療を行っているらしい。なんでもこれは体温を上げた際にできるHSP(Heat Shock Protein:熱ショックタンパク)というものによって身体の免疫能をあげて病気を治すというもので詳しくは『HSPが病気を必ず治す』(伊藤要子著、ビジネス社、2005年)に書かれている。

 癌の治療法として温熱療法というものがあるけれども、これはぼくがかつて勤めていた病院でも採用していた。いくつかの種類に分かれるようなのだけれども牧病院で使われているのは炭酸温泉によるマイルドな温浴温熱療法らしい。

 炭酸温泉に入ると皮膚から炭酸が吸収されその結果として抹消血管が拡張し抹消の血液循環が良くなるという。その効果は長く続き風呂から上がって一時間経過しても抹消の血行は良く温かいとのこと。

 この炭酸温泉としては大分県竹田市直入のラムネ温泉が有名らしく、特に抹消の血液循環が失われ壊疽を起こす糖尿病に特に良く効くとのこと。冨田氏の話では「壊疽により足の切断手術が必要な45人の患者さんの36人が足を切らずに済んだということもあるそうです」とのこと。

 抹消循環が悪くなる糖尿病に効くのなら癌にも効くのではないか。白血球中のリンパ球の数を増やそうという安保教授の提唱する自律神経免疫療法の効果をより高めるためには、血行を良くすることで増やしたリンパ球をキチンと癌腫瘍のある患部まで運ぶ必要があると思う。だから抹消の血行を良くするこの炭酸温泉浴は癌に効果があるのではないか・・・。実際に前述の本では癌の疼痛緩和にも効果があるとされている。

 いま本当に効果があるかどうか自分自身で実験を始めたところで何か面白い結果が出たらご報告したい。膝のすぐ下あたりまで40℃前後の温水をポリ容器に浸し、その中に花王のバブ(炭酸が出る)を2つ入れて両足を突っ込み30分程度浸かっていることを始めた。確かに温水に浸かった部分の肌は真っ赤になっていて“足浴”としてとても気持ちがよい。

 HSP(Heat Shock Protein:熱ショックタンパク)については日を改めて述べてみたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雀がいなくなっても | トップ | 子育て »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

癌治療・緩和ケア」カテゴリの最新記事