Vespa Garage MIKURIYA'S BLOG

Vespa Garage MIKURIYAのブログ

Vespa ポイント調整用専用工具?

2010-12-13 | 整備・点検ポイント/50S・100

Blogphoto3773 M垣氏のベスパ50Sは特にコレといったところは・・・まあ当日急にポイント交換したので当りが・・・ですかね?もちろんポイント面の擦り合わせ調整もしてるのですがね。なんだかハッキリしないので、覗き窓からサッサとすませるギャップ調整も確実に?する為にコレを使う。要らなくなったフラマグから外したカム部分のみ。コレなら目の前でしっかり調整できる。まあ普段こんなの使うまでもなく(普通のフラマグの方が調整・始動がすぐですよ)バッチリ出るのですが。黒い部分は覗き窓位置に相当しています。

Blogphoto3774 とまあこんな風に要らなくなったエンジンからも使える工具になる部分もあるのでむやみに捨てるのはやめましょう。左上は過去記事にもよく出てきますがクラッチ板のまとめ役。要らなくなった減速ギヤから外したモノ。ここに収める訳だからこのガイドを使えば楽ですね。で、右下はセレクタの交換の為には中古セレクタがあると良いのです。逆方向から差し込んで入れ替えて、次に新品と入れ替え。で、右上の切ったメガネレンチは?

Blogphoto3775PXはセル付きなのでスクリュー回すスペースがほとんど無い!なので切ったメガネレンチがあると少しは楽に回せます。普通のサイズだと回すとどこかに当たって回せないのです。こんな風に場所場所で削ったりしますが、もちろんこういうのは安物工具で十分です。


Vespa 50S Vintage ポイント

2010-12-12 | 整備・点検ポイント/50S・100

Blogphoto3765 修理預かりのM垣氏のベスパ。引き上げ後にすぐ治ったので・・・その後は毎日エンジン始動後に店の周囲をグルリを繰り返す。M垣氏も日曜日まで取りに来れないからね・・・ところが今朝時間出来たのでちょっと飛ばしてみる・・・・なんとなく・・・具合が悪い・・・M垣氏が来る11時までに何とかしなくては・・・と思ったこの写真は朝九時前・・・

Blogphoto3767 このベスパは四年以上前に納車の際、シングルサドルシートでした。で、タンクそのものにネジ穴使ってるタイプのタンクが手持ちであったのでこの感じです。今は修理中なのでタンク取り付けネジは外してますよ。

Blogphoto3768 まずはマフラー若干?詰まり気味?しかしこの程度では・・・なんですが焼く!でもなんかイマイチ・・・アイドリングはするけど、全開の後のアイドリングが?で、今更点火系かよとポイント見れば・・・なんか変!そうです、ポイントの軸のストップワッシャーが無い!これなら軸がガタが出て不規則な感じ・・・無い金具はフラマグにくっついていました。なにかコイル等には擦ってはいないようですが。

Blogphoto3769 ポイント見たついでにオイルシールを確認するけど若干漏れ有り。この程度では今の症状とは関係無いだろうけど、まあ交換しますか。

Blogphoto3770 慎重にキズをつけないようにめくって終わり。新しいのはシリコン塗ってすべりをよくして押し込む。

Blogphoto3771 ポイント新品に交換後はフラマグ取り付け。私はあまりインパクト使う方ではないのでね。こんな押さえ工具(覗き窓に差し込む)で締め込みます。

Blogphoto3772 あっさり始動で好調・・・しかもM垣氏も到着と上手くいったはずが・・・試運転でのM垣氏の印象では走りは良かったそうで・・・ところが!再始動性が良くない!まあ若干アクセル開け気味でかかるけど・・・もう少しスンナリいきたいのでね。ご迷惑おかけしますが代車でお帰り頂く事に。最近長時間の試運転取れない弊害が出ましたね。申しわけないです。普段なら年度・車種別記載ですが、ポイント軸部分はあまり無いので点検カテゴリです。


Vespa PX H4BS ハロゲンイエローバルブ

2010-12-11 | 整備・点検ポイント/PX

Blogphoto3759 本日納車のI山氏のPX。持込のハロゲンバルブに交換するとのこと。ついでに点検ポイントでの記載です。まずはハンドルカバー下の四つのネジ緩めて・・・

Blogphoto3760 下からメーターケーブルを押し込む・・・ライトバルブ交換くらいならメーターケーブルを外すまでもないのでね。

Blogphoto3761 持ち上がったメーターケースをクルリと方向転換。メーター外す必要は無い。

Blogphoto3762 角度を変えてバルブ交換でも良いけど、今回は高価な?バルブなので慎重に。ライトを外す。

Blogphoto3763 この時点で点灯確認した方が後で慌てなくていいですね。つけたバルブはベスパの電球にそのままトレードできるハロゲンバルブでH4BSというモノ。

Blogphoto3764 オーナーの好みで今までの乗り物はイエローバルブばかりだとか・・・で、まあ確かにノーマルよりは明るいけど眩いってほどでもない・・・リフレクターにイエローが映ってカッコ良いかもね。本日は通常営業でしたが、急遽家族の体調不良の為夕方は不在です。


TOMOS キャブレター清掃

2010-12-11 | 整備・点検ポイント/トモス

Blogphoto3750 昨夜入庫のS森氏のトモス。えらく調子が悪い・・・ある程度は自分でやったそうですが、キャブかな?と。まあ単純なバイク、のはずなのでね。これだけ汚いとキャブを見ますよね。もちろんプラグやらプラグキャップは見た上でね。で、このトモスはかなり古い型なのでキャブへのアクセスは楽です。中期や後期は最悪です。

Blogphoto3751 マフラーを外して、後輪シャフトを緩めてスペースを作ってからエンジンハンガーボルトを抜く。もちろんジャッキはあてておく。

Blogphoto3753 このくらい下げればキャブは抜けるでしょう・・・しかしこの辺の作業性の良さも旧型だから。他はそのつど抜く方向から考えます。

Blogphoto3754 エアクリのファンネル?はたいてい泥つまりなので清掃です。コジって外します。

Blogphoto3755 キャブの清掃は単純なので割愛しますが、この小さな穴は詰まりがないか良く確認しましょう。

Blogphoto3756 本体に取り付け前にキャブ組み立ててからチョーク部の作動を確認しておきます。

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スロットルを全開にするとチョークが戻るのを確認してからエンジンに取り付けないと、後で気付いても面倒ですよ。

Blogphoto3758 ホースは一応耐熱・耐油に。コックの向きが少しおかしいけどね。今回は丁度修理入庫だったので点検・整備ポイントで入れてみましたが・・・このトモス、根は深いようで、まだまだ完調には程遠い・・・


Vespa PXFL2にナポレオンスーパーミラーは似合うのか?

2010-12-10 | アクセサリ

Blogphoto3748 今まではFL2にはクッピーニミラーのステーを使ってきてたので、ナポレオンスーパーミラーだとはなっから狭すぎて見えない!でも自作ステーなら少し飛び出し気味だから後ろが見えます。ただ似合うかどうかは?どちらにせよこの過去の定番ミラーは廃盤だから手に入らないのかな?何故再販しないのか?保安基準の問題ですかね。ナポレオン販売分の在庫は持ってません。

Blogphoto3749

やはりFL2はキラキラしてるからメッキ丸ミラーが似合うかと・・・でもこのクッピーニは長すぎですね。市販の汎用ミラーが良さそうですかね。クッピーニも販売分余ってません・・・


Vespa Rally200 クラッチ取り付け。

2010-12-10 | 整備・点検ポイント/ラリー

Blogphoto3736 昨日クラッチ外したままのラリー。今日は取り付け。今朝もかなりの寒さに試運転車両も店の近所グルリ・・・くらいなのでラリーやります。ましてやトモスは保険屋からは連絡無いしね。

Blogphoto3737 クラッチアッセンを取り付け後に収めるワッシャーをあらかじめ確認。クラッチ付けた後に狭いところで入る?入らない?なんてやらかして、終いには叩く!なんてならないようにね。ただ、あまりにスルスルだと本来の目的から外れるようですよ。

Blogphoto3738 GS等と違ってシャフトにテーパーきってないからストンと入るはず・・・ワッシャーも無理なくって多少は押し込むくらいでもね・・・とにかく溝にきちんと金具が入ってるのを確認。

Blogphoto3739 左が純正工具のキャッスルナット締め。右が作り物。作り物の元ネタはたいてい使い古しだったりするわけ、削ったりするからね・・・で、このソケットは私の自宅に三十年以上前からあるソケットセットので、たしかナフコあたりで父親が買ってきたものなんだけどね・・・今まで意識した事なかったけど良く見れば何故か?ハレルヤと彫ってある・・・どんなメーカーだよ・・・

Blogphoto3740 FL等とは締めるナットやクラッチは違えどクラッチ固定方法はいつもの・・・でも微妙に車体やクラッチのタイプでかかりが悪い事もあるので、図の固定工具を裏返したり、もう一つある工具で最適な角度でやります。それでもダメならアールの間に挿し込みいれたりしますけどね。

Blogphoto3741 真鍮ブッシュが押す相手・・・名前何だったかな?コレのバネテンションが無くていまにも外れそうだったので交換。バネのみ交換でも良いけどズボラなので。

Blogphoto3742 これも通例にもれずにネジ穴吹いたり、あらかじめネジを入れたりして確認しておきます。ここらはネジ傷めると厄介なので慎重に。

Blogphoto3745 クラッチケースカバーのOリングがボロボロだったので交換です。

Blogphoto3746 様子見するまでもなく、シューはダメなので交換しました。

Blogphoto3747 ドラムはこのサイズ27mmのモノ。ここらでサイズ違いや相手側のシール?ベアリング?等の配置で適合あるので嵌るから良いって訳ではない。特に経験上ではFL2辺りにここらのドラムが付くには付くけど・・・ドンドン緩んで・・・スプラインがガタガタ・・・とかね。まあ装着されてるのと同じモノで・・・ってそれが間違いならどうしましょう?キッチリはまってるなら様子見や過去の記録との比較で正解出すしかないな。


Vespa Rally200 クラッチ分解・清掃

2010-12-09 | 整備・点検ポイント/ラリー

Blogphoto3725 今朝はずいぶん冷え込んで背振あたりじゃ雪かな?そんなわけで朝は試運転どころではない。店に来ても留守番いないから店の周りを預かりの50S、トモス、PXでグルグル・・・問題は無いので暖かい?店内でラリーのクラッチ分解を。リヤホイール外せばクラッチケースはすぐです。PXとほぼ変わらないエンジンですのでね。

Blogphoto3726 ケースは三本のボルト緩めれば簡単に開くはず。まれに固着してますが、木の棒等でコジっていいです。

Blogphoto3727真鍮ブッシュの当たり面ですが、この程度なら問題はないと考えてます。まあ換えてもいいけどね。

Blogphoto3728  この収まりからの飛び出し具合やレバーに対しての動きの確認で判断してください。

Blogphoto3729 この頃の旧車やPXの初期、中期?あたりまでキャッスルナット。この方が信頼性高いと思ってますが、一応専用工具が必要。だからか?以前の所有者時代の作業でしょうが、ナットを叩いてます。

Blogphoto3730 ナット側が叩かれてかなり潰れてますので、せっかくの専用工具もかかりが悪い!なので自作のキャッスルナット用工具と併用しながらなんとか抜いていく。

Blogphoto3731 やっとこ外れたナットとストップワッシャー。こんなに潰れていれば専用工具があってもそう単純にはいかない・・・この辺が古い車両なので多々有ること。しかしいくら潰れたナットで回しにくいとはいえ、キツイ回りだと思っていたのですが・・・

Blogphoto3732 叩かれたせいかネジ山が一部怪しいのでヤスリとダイスで修正。M12のP1,5です。

Blogphoto3733 クラッチそのものは板も本体もメクレ等無く状態は良いのですが、板は張り付いたままです。

Blogphoto3734 そんなに傷んでもいないし張り付きも弱かった・・・これくらいならエンジン始動してしばらく走行してれば外れたかも?ですが点検ポイント用の記載ですからね・・・普通ならエンジン始動しなくてもギヤ入れてクラッチ握ってゴンゴンと車体を押し引きしてれば突然スルッと取れるってパターン・・・ダメなら始動して・・・なんですけどね。今回は分解。清掃記事なので。

Blogphoto3735 一番下の板が若干歪みありですが、これくらいならね・・・まずは動作確認したのちに交換かな?エンジン下ろしてOHついでにやれば?って方いますが、私はまず動作確認する為にひとつずつ見てからってタイプです。その後に更に内容決めて仕上げていくので二度手間なんですけど、何が根本原因なのかとか判別しやすいのとまずは自分用にって気持ちもあるのでね。


トイラジコン TIGER Ⅰ

2010-12-08 | 日記/2010

Blogphoto3724本日は定休日でした。当店毎週水曜日と第一・第三日曜日が定休日で、営業時間は現在・・・そう現在は11:00~20:00となっております。久々落ち着いた我が家では子供達へのサンタの願いは聞き届けたのですが、ふと目に留まったオモチャのラジコン・・・私がホビーラジコン(主に船)やってた三十数年前に比べて機能(砲塔旋回・BB弾発射)に対する低価格が信じられませんね。子供達は布団や毛布の上を登らせて楽しんでましたが。で、右が倉庫から出てきた昭和53年の本、表紙のタミヤ製レオパルドと六輪タイレルと著者の雰囲気が時代を感じますね。明日は午前中少し遅れるかもしれませんが通常営業です。


Vespa Rally シフト側シャフト分解・清掃

2010-12-07 | 整備・点検ポイント/ラリー

Blogphoto3721 アクセル側に続いてシフト側です。こちらは固着はしてないのですが、明らかに重たい。もちろんシフトグリップが重くなる原因にはワイヤーそのもの等他にもあるけど確認の上です。で、こちらもクリップ抜いて。

Blogphoto3722 固着していたわけではないから簡単に・・・が、結構重たく捻って捻って抜きました。その後磨いてグリスアップ。インナーとアウター、アウターとハンドルボディと全てスルスル確認して取り付け。当然抜く前にはクラッチワイヤーやウィンカー線解除ですよ。

Blogphoto3723 クリップ入れる時の補足説明?こんな感じです。図では下にキリ(90°に曲がったヤツ)で、上からクリップ入れるのですが、なんとな~くクリップがキリを押し出したりするものです。で、何度やっても上手くいかない!って方はですね、面倒でも真ん中のガイド外した方が早いです。


Vespa Rally アクセルシャフト固着

2010-12-07 | 整備・点検ポイント/ラリー

Blogphoto3711 今日は雨。せっかく仕事も追いつきつつあるのに試運転出来ずに確認出来ない・・・仕方ないのでラリーを少々。エンジン始動は確認出来たけどアクセルグリップがウントモスントモ・・・キャブ直接で確認したけどじきに本来のキャブ付けて調整したいからアクセルを回したい。ワイヤー固着でないからシャフトそのものってのは判ってます。しかしこの車両は意外に程度良しな反面、こういうところはダメですね。ライトケース内はキレイなんですけど。

Blogphoto3712 メーターは外します。当たり前。

Blogphoto3713 この時点で色々触ってみたり注油したりって無駄なくらい固まってる。

Blogphoto3714 このラリーは後期型でウィンカーも付いてるのでシャフトはインナーとアウターの二重です。で、まずインナーが共回りしない為のガイドを外して、ワイヤー金具も外します。

Blogphoto3715 シャフトをバイスで噛んでグリグリやったくらいじゃダメ!なくらいの固着。叩き出すしかない。シャフトを潰したくないので銅ハンマーで慎重にコンコン。

Blogphoto3716 まあなんかそれなりの錆と汚れでしたね。

Blogphoto3717 この作業での派生でメーターが不動だと判明。軸部分が固着。その為ハブ側が回っても回せないからギヤが負けてコツコツいってました。このメーターは油漬け?

Blogphoto3718 ハブ側のメーターギヤはメーター本体が回せないからギヤが潰れてます。歯数は9。ケーブル角は2,5mmでした。

Blogphoto3719 ケース側もサラリと・・・あまりやりすぎるとコチラは柔らかいのでガタが出ますよ。

Blogphoto3720 最後に組み付けて終了。で、時々聞かれるクリップの入れ方。これたしかに抜くのは簡単。入れる時には少しアクセル金具を押し込んで・・・で面倒かもね。私は一旦押し込んで上の穴から細いキリを差し込んでガイドにしてから下からクリップを差し込むってとこです。ラリーはノンビリやってます。現時点クラッチ固着も判明してますので。