昨日クラッチ張り付いたままのET3を。久々ET3のクラッチなので最近の流行?のやり方に多少の色をつけまして・・・私も自分のブログの検索等を時々調べてまして、時々私のこんなブログでも参考になるのかどうかブックマークして頂いてる個人の方のブログがあります(ブックマークが分かるのでなく、そこから誰かが飛んでくるのが分かる?)。当然ベスパのブログだったりするから逆に私も読ませて頂く事があったりします。で、スティール・スクーター・ランという個人のブログで研究熱心な方のブログを結構以前に拝見してET3のクラッチ板のスムーズな外し方ってのがありました。この方の記載は昨年の11月のようです。で、まったく同じやり方ではないのですが、参考にしたので出典を明らかにって訳です。
その方のブログに記載されてた方法では、トップのボルト自体をねじ込んでいくやり方です。で、相手クラッチの板の枚数や状態で途中にはめるワッシャーを調整するというものです。その辺のボルト等、入手簡単なモノで作業されてるのが素晴らしいです。で私はズボラなので相手に合わせてワッシャー調整ってのは面倒なので、もうひとアレンジ?ボルトを固定した後は中間に入れたナットを締めこんでいけばとことん下がります。試しに三枚外して四枚入れてみました。
私は二十年以上店をやってますし、割りに惰性で昔のままってところもあったりします。ET3のクラッチに関しては皆さんが思うほどボヨヨ~ンとなったことないから木で押し付けてってやり方を通してましたが、いつの時期から私のブログをブックマークして頂いてるのかは当然分かりませんが、そのスティール・スクーター・ランというブログのお陰で少しアップデートしました。
Vintageシリーズは割りにクラッチワイヤーが切れやすい・・・引きが重いからね。それだけ負荷もかかってるから・・・にしても頻繁に切れる!って方は切れてる箇所を良く確認しては?倉庫から持ち込んだ走行距離僅かなET3のクラッチの引きに若干違和感ありなので確認。太目のワイヤー使うと擦れ有り、擦れないようにヤスリでレバー側のスリットを拡大。
レバー側でのタイコの動きも要確認。不味けりゃレバー側を削って整形です。ワイヤーが頻繁に切れる→対策に太いワイヤー・強化する→実は太くしたから余計に擦れてそこから切れる・・・って場合もありますのでね。ワイヤーのどの箇所で切れてるかを良く確認しましょう。福岡は何も無く、昨日は家に帰るまで災害の規模に気付きませんでした。早期復旧を願うだけです。
少しずつ・・・仕事が追いついてきてるのかな?そんな合間にET3のフロントブレーキ。何故最近整備ポイントとかカテゴリ作ってまで簡単な、単純な、内容を記載してるのか?だいたいブログについての質問される方は自分でするって方が多いですよね。かなり高度な方も・・・またとにかく自分で・・・って方まで。で、一般の方が見る範囲、見れる範囲、環境(工具等ね)で判りやすくって訳。また車種別・年代別の方が詳しく書いていても、見つけるのが面倒って方向けなのです。
だからなんで店がわざわざこんな簡単な事を・・・と思う方がおられる反面、絵があって判りやすいと思う方もおられるのですね。たまたま今中古車点検してるから連続してますが、一段落したら通常の記載に戻ります。シューの外しはいつものドライバー差込。
シュー外した後はカムシャフトも外してグリスアップ。フロントをまったく使わないベスパでたまに固着してるの有り。この辺の作業も簡単にできるのがET3の良いとこ?50S/100だとこうはいかないからね・・・
この車両はシュー交換するまでも無かったので、磨き、角落とし、ドラム磨き・・・シューは一旦仮組みしてピンに対してスムーズか?ピンとカム当たり面に薄くブレーキグリスを。
スプリング取り付けてから片方の下側シューを取り付けて上側も・・・ここくらいまで手で収めて、あとは軽くコンコンでパチンとはまります。シャフトのスプラインにも薄くグリス塗っといた方が良いかと。この車両は以前にリヤブレーキ整備とクラッチ整備やってますので記載はこの辺で一息で試運転かな?
これも50SだろうがET3だろうが同じなんですけど、今やってるのがET3なのでここで記載です。しかしこのET3は結構アチコチやる事あるな・・・症状は燃料コックをオフにしても止まらない・・・ジャ~ではなく、ポタリポタリ・・・でも結局止まらないってやつ。コック不良だから交換です。専用レンチを差し込んで、まともなら軽く回るはず・・・
左が付いてたモノで右が交換する中古良品。新品じゃないのかよ!ってツッコミもあるでしょうが、良い品なら使わないなら勿体無い?コック部分の金具が違いまして少し古めのヤツです・・・でも古めの方が良かったりするものです。
外した方のコックは予想通りパイプが腐って穴が開いてました。これでは少しずつポタポタきますね。ここをハンダで埋めるって手もあります。コックが希少な車両のモノならそうせざるをえないでしょうが・・・・
やってみるとわかるのですが・・・案外このタンクの底でナットを外したり、締めたりするのは簡単なんですね。なるようになるって感じです。道具さえあれば簡単ですよ。このET3はいつ終わるのか?
ET3に限らないタイヤ交換ですが、今やってるのがET3だからのカテゴリです。で、腐り気味なホイール。当然タイヤは固着してホイールと一体化。そんな時はこの程度のビードブレーカーで十分ですよ。同じ要領で万力に板くわえてって手もあります。
絶対にビードブレーカーが必要って訳では当然無い。少し楽なだけ。普通ならこんなタイヤレバーで十分です。結構良い品だとガッチリ食い込んでスポ!っと取れますよ。このホイールは結局中身が腐り激しいので使いませんでした。
で、合わせホイールの宿命?チューブ噛み込み・・・これを防ぐ為に様々な流儀?が有りますよね・・・あらかじめ空気入れたりとかタイヤにチューブ入れておくとか後とか・・・で、結局噛み込んでるかそうでないか?が重要ならばこんなのでどうでしょう?好きな流儀でホイール組み上げた後に、ビードを下げて目視で確認。また押し下げる事でタイヤと共にチューブも合わせ面からサヨウナラ~どうですかね?
一昨日から高熱でうなされてましてご迷惑おかけしてます。昨日は事故車両入庫の立会いを済ませた後は引き取り予定も全てキャンセルさせて頂き、今日の昼までグッタリしてました。で、本調子ではありませんが、ず~っと寝てるのもきついので店でET3の整備等。フォークベアリングのリングナットを外すには普通はコレ・・・
コレも良い・・・四本掛けだから尚良い?少し掛かりが浅いけど・・・
最後はタガネ。店だから工具使うのであって一般の方ならコレで良いと思います。要は叩く時に潰れないように、あとタガネも鈍い!のがいいですよ。鋭い良いタガネはあっというまにめくれてしまう。それに長年放置車両で固着激しい場合は叩きでいくしかない場合もあるからね・・・
店では叩きでいかなくてもこんなのが・・・インパクトにも接続できる工具です。当然売り物ではなくて特注品です。
ベアリングはキレイに洗浄してグリスアップ。レースにキズがついてれば交換です。キズとはいわないまでも何やらグリスのカスだったりとかは砂消しみたいなモノで擦って消しておきます。
万力台かなにかで固定すれば良いのですが、そんなの無いって方はコレ。といっても私も一番初めの頃のモノが無い時代の習性でこれやってます。タイヤの上でフォークとフェンダー合わせ。この場合だけ普段好きでない固いタイヤ!が良いですね。
フェンダー各ネジは車体に取り付けまで本締めしません。結構普段から誤差大きいからね。で、車体とのクリアランス確認しながら締めます。横のネジの中間に入ってる黒いスペーサーは面倒でも入れとかないと帳尻合わないかフェンダー歪みます。まあもともとピシャリなフェンダーではないけどね。
リングナットの締めなんですけど・・・この箇所の締め具合ってメーカーによって様々だったりするようです。国産四大メーカーですら色々とね。下を締めてから上をどれくらいとか戻すとか・・・実際上下リングナットの間にストッパーが入ってますが、下をギリギリで締めれば上を締めた時にキツキツ・・・良い頃合を探すしかない。元々良い車両なら外すときにマーキングしておいて基準値にすれば良し。
フロントフォークとは関係無いけど、フォーク載せたらハンドルも載せる・・・で、メーターその他接続してライトを・・・ってこのライトの爪とボディ側のくぼみが合わない事は多々ありますよね。で、ライト側の爪の内側を斜めにカット。左右均等にしないと傾くよ。
リヤブレーキアームは普段触れないボディ内だから良い機会と思って掃除と注油。で、ストップスイッチを外して。
接点は外して磨く。スイッチ側も外せるけどそこまでしなくても細いヤスリで大丈夫でないかと・・・テスターで導通確認しておくと安心。とまあ今日もなんかとりとめないポイント。まだ熱が完全に下がってるわけではないので作業もうわのそら?
なるだけ質問の多い事項への参考程度のまとめです。今たまたまET3やってるからね。で、オーバーフロー治すにはニードル・フロートの交換。それも組み合わせを試したりって具合です。バラつきありますからね。しかも一旦エンジン始動後に静止状態ではOKだけど、走行後には・・・なんてのもあるからね。治すには無限の?組み合わせ・・・それでも矢印部分からタラ~リならニードルの受け側がダメなのでキャブ新品・・・・でも新品でもダメなのもある!厳しいですね。で、スローが安定せずって場合は左上矢印のスロージェット。ここ極小サイズだからつまりやすい。だからこそ外から外せてメンテできるようになってるから全バラする前にここって手もある。
ステップモールターミナルのリベット打ち。端から・・・ではなくて、とりあえず全体を仮組みして両端はまだハンマー入れる前の状態でリベット差し込んでるだけ。そこで中のリベットをパチンパチン・・・ここはブラインド?極小リベット?こだわる方はどうぞ・・・とにかくこの状態で一旦固定。
両端のターミナルに差し込んでるアルミリベットは長いので、自分の打ち易い長さにカットする。私の感覚では結構ギリギリにカットした方がリベットがかしめやすいかな?写真は当然カット前
で、こんな具合に叩けばアルミがつぶれて拡がりカシメられる訳。それで短めが良いと思うのです。ボディ叩くのが怖いからと長めだと、いつまでも拡がらなくカシメられないからね。実際ボディを間違えて叩く事は無いと思うけど、心配なら養生マスキングとかしますかね?
順番は人それぞれでしょうが、私は一本ずつ、で、その一本も中間の小リベットを打った後に前方のターミナルリベット。一旦後ろの仮差込リベットを外してからゴムを差し込んで、後ろのターミナルリベットって順番です。まだまだ整備・点検ポイントは内容が薄いので、詳しく知りたい方は面倒でもカテゴリ上では上のほうにおいてある、車両・年度別の所を細かく見て頂いた方がよろしいかと。整備・点検カテゴリは充実まで今少し時間かかりそうです。
今丁度ET3が入庫してますので、PXでやってる整備・点検ポイントをカテゴリ追加。これも過去記事と重複してたりしますが、探しやすくする為。結構バラな状態なのでとりとめない記載ですがご了承下さい。ET3はCDIなのでユニットがサイドボックス内にあります。
ハーネスは色分けしてあるから迷いは無い。で、HTコイルからプラグコードへ刺さるタップ。ねじこんであるから回せば外れます。で、多少長めにコードはあるから少しニッパーで切ってから新たにネジこむ。最近ここが錆びて折れてるトラブル多いですね。そのくせゴムカバーで微妙につながってるからエンジン始動したりしなかったり・・・まあ折れてればユニットごと交換です。
ET3のライトコントロールスイッチ。接続は写真の通り。メインスイッチがメーターヘッドに行ってるからキルスイッチは不使用。ダミーです。時々ET3専用?とかいうキルスイッチ部分の押し込みが無いカバーをネット上で見かけますが・・・私は実車で見た事は無いよ。
ホーンが勝手にビービー鳴ってたり・・・とかセミみたいにかすかに鳴いてるってなら矢印部分の接触を確認。当然そこに向かう各配線もね。小さなネジで線を押しつぶして留まってますので、見た目大丈夫でも引っ張ったら抜けたりとか、中でおどってて接触不良も有り。一旦抜いて確認して締め直したほうが良いかと。
ハンドルロックのキーシリンダーはカバーを慎重にコジって外します。リベットが叩き込まれてるだけだからね。で、シリンダーは鍵があってこそ!矢印部分の突起が回るから手前に抜ける。カバーを外してるから全部抜けるって事。時々ロックされてない状態で鍵を紛失してるからネットでキーシリンダセット買ってきたから入れ替え方法教えてくれって電話あったりしますが・・・鍵が無いとシリンダーは抜けないのです。キレイにはね・・・
結構新車の頃から平気で留まってないテールライトアッセンへ向かうハーネス。丁度リヤタイヤの上辺りに矢印の爪があるので留めましょう。時々ブラブラしててタイヤで擦ってテールが点かないって事もありますのでね。
今回はカテゴリ作製の為と今日は他の修理で手こずってるのでこの辺で終了です。