今回交換前の鉄プレート。コルクへばりつきの上に錆・・・なので自宅倉庫で鉄板・・・とか思ってましたがセット物使ったが早いと・・・
というわけで今回はコルクプレート・鉄プレートのセット物を使わせて頂きました。マジックペンで点々打ってるのはその部分の嵌めあいが若干キツイので上の写真の腐ったプレートと同等程度にヤスリで均して使いました。 なるだけ汚れ・錆落としてますのでまあまあキレイ?スプリングはそのまま使いました。特にヘタってるとは思えませんでしたので。組み上げ後は問題無い点確認しました。 本人に確認とれてない部分があるので試運転はまだです・・・店内で始動・ジワジワ発進程度ですがまあ良好なようです。ただ足回りも含めてかなり色々出てきそうなクタビレ具合・・・明日は実走行で各部確認したいとこです。昨日は定休日でしたので、本日あらためて・・・GSのクラッチ固着をやる。まずはドレンボルトが外れない!まあ十年以上触ってないとありがちですね。あまり力任せにやるとサヨウナラ~なんて事もありうるので慎重にジワジワ・・・磁力ボルトについてるヘドロを見てゲンナリ・・・
クラッチカバーを外すとまあこんなもんかなって汚れ具合。エンジンだけは始動していたって話だけどたまにはクラッチ握りましょう・・・・ってかレバーを握ったままでゴムバンドが良いかもね?でもスプリングがヘタる?やはり始動・クラッチニギニギ・ギヤ入れて押し引きまでかね。 上の方はまったく油っ気が無くて浮き錆びもある位。しばらく注油して様子見。雑にやるんならこの状態で各爪からマイナスドライバー差し込んで強引にクラッチ板解除って手もあることはあるね・・・クラッチアッセンのテーパー嵌合があまりにきつくて無理すりゃ壊れるってパターンで現状エンジン始動等も問題無い場合はね。今回はもう見た目キツイのでクラッチアッセンは抜ければ良いと祈りまして・・・ 予想外にクラッチアッセンはポコン!と派手な音はしたけどスンナリ抜けた・・・しかしまわりに泥?錆び?まったく油が回ってなかったみたいね。それで固着が進んだ?エンジン音なんかは問題無いのでクランク辺りは問題ないかと・・・ってより依頼はクラッチ解除なのでね。 しばらく放置されてたバイクでクラッチ固着ってのはよくある話で、その解除もエンジンかけずにギヤ入れてクラッチ握って前後に押し引きしてコツンコツンやってるとスーってのもよくある話・・・一度外れて油が回るともう大丈夫。なんてのがよくある話・・・だけど今回は固着具合は今までで一番でしたね・・・各板をホントに引っ剥がすって感じでした。ここまで酷いと予想外れで鉄板用意してなかったので倉庫で鉄板探してまた続き・・・ですね。かなり久々にTY氏からの依頼・・・乗ってたの?ってくらいボロボロだけどね。話によれば最後に乗ったのは一年前。その後も時々はエンジン始動だけはしてたらしいけどね。クラッチが切れなくなってるってありがちなパターンですな。このボディはTY氏自身によるもの・・・フロア辺りは塗装浮いてますけど裏から見る限りそんなに酷くはないみたい・・・元はシルバー。引き取り後にはキック一発で絶好調!オリジナルエンジンの良い音!このペコポコ音は良いですね。
たいして役に立たないバックポケット・・・だからこそ良いって方もおられますがね。エアクリケースも良い造形・・・ってこっちで良かったんだっけ?前期後期で形違うけど私はオリジナルなら動けばどっちでもってタイプだから気にしてない。このベスパは最初に販売時が平成8年で今のTY氏が平成11年から。ともう結構な年数なのでクラッチアッセンが無事外れるかどうかですね・・・旧車は慌てても良くないので明後日以降ゆっくり始めるつもりです。車体はGSでもエンジンはお手軽スプリントだからね・・・雑な扱い受けてます。だから手軽にヘラーウィンカー(擬き)本物ではないよ。で、久々乗り回したらウィンカーが段々抜けてくる?増し締めで治ればいいけどね。まずはレンズとエンド金具外してバルブを外す。
多少強引にスプリングも含めて引っ張り出す。 奥に締め付け金具があり、線を避ける感じでオフセットされたマイナスネジ状になってるので外からグイグイ・・・結構締まったな。こいつはエンジンがスプリントだからGSカテゴリではないのですね。オリジナルエンジンに比べりゃスプリントエンジンなんてね・・・・等と適当な扱い受けがちですが20年くらい前は学生向けには手軽で良かったんですね・・・前オーナーのMK氏がナンバー紛失していたから新しいナンバーになってしまったけど元は福岡こ○○○○でしたね。なるだけナンバーも古いのがいいんだけどね・・・
あらかたバラしたり下したりした場合は2サイクルオイルがしっかりたどり着くまでマニュアルでは3リットルの混合油を使用とありますね。まあザックリでも構わないと思うけどね・・・オイルホースは接続時にギリギリまで空気抜いて入れる。だけど直径3ミリくらいの気泡が入ったりするかもしれない・・・私は気にはしないね。10キロも走らないうちに消えるよ。まあ当然組み込む側のポンプとかにもあらかじめオイルは注入とかするけどね。で、キャブ組み前にキックしたらケース側の穴からジワ~ってのは確認した方が良いとは思うけど。
で、ここでもオイルがきてるか確認して終了。PXBMEも後記型だとフロート室にスパコってのが多いけどこのスパコはそう問題起こしてない印象ですね。動くはず・・・と分かっていてもやはり一発目のキックでは不安になるね。実際は問題なく始動し、セルでも始動し・・・全体的に渋くなったのは仕方ないとしてね。しかしスプライントラブルってのは少し走ったくらいじゃ判定できないのが難点ですな。今回のヒントの倉庫アサリ時に倉庫のエンジン類(主に旧車で他PX・COSAとスモール)で30機くらいあるのですが、その内一基のみがシャフトとベアリングの嵌めあいが甘くてベアリングインナーと共回りしてないのを見てからでした。ただその発見したエンジンってのは過去に当店代車として皆様に酷使されてたPXで、そいつはスプライントラブルは無かったんですけどね・・・
ベアリングとシャフトの嵌めあいが甘いのは当然あってはいけない事でしょう。ベアリングの世界ではその使用場面に置いてシメシロが定めてあるのでしょうからね。ただこのPXのドラムはシャフト・ベアリングときてそんなに深くは入らないのですね。逆に言えばドラムを締め上げれば仮に軸方向へ動いたとしてもその時点で固定はされてしまうからね。
もっと深く入れたくなるけどね・・・一応このドラムでいいはずなんだけどね。ただ問題はここではない?実際他のPXで同様のモノがあるがこれでトラブルってのはたいてい最初だけ・・・初めの緩みを対処したら次は無いってのが通常?なんだけどね。
二番目の写真で見ればドラムはベアリングインナーに押し付けられている。だからベアリングの嵌めあいが甘くて(今回は結構スカスカ)シャフトとベアリングインナーに滑りが出れば(クリープ現象と呼ぶそうな)ドラム下部のベアリングインナーに接してる部分が擦れていく・・・そして擦れが大きくなればその減った分センターナットの締めが甘くなるって事ですね。今回二回目のスプライントラブルを起こしかけてたドラムは少しだけ、で、最初のボロボロのドラムの下部は捲れ上がる感じで擦れていたのでそう結論づけたいところかな?またクリープ現象が起きるとベアリングや軸等が削れて鉄粉が出るとあったのですが、実際その通りでした。ただこれはスプライントラブルの一例であって全てではないです。むしろ他の例が多いのかな?今回のまとめでした。