A Daily Life Diary

日常や思い出を綴ったblog

A memory travel diary ―third day―

2005-10-05 | 旅・タイランド、マレーシア
飛行機がゆっくりと着陸態勢に入った。僕は読んでいた本から顔を上げ、外の景色を眺めた。飛行機でマレーシアに入るのは初めてだった。

クアラルンプール国際空港(KLIA)は綺麗な空港だった。僕はここからバスに乗り市内に向かおうと思い係員にバス乗り場を尋ねた。
市内までのバスチケットがあるというのでそれを購入してバス乗り場へ向かった。

空港から市内までは以外に時間がかかった。

途中バスは市内の外れと思われる、別のターミナルで一旦乗客を降ろした。僕はそこから、待っていたワゴン車にチケットを見せると「乗ってしばらく待っていてほしい」というのでワゴン車に乗り込んで待っていた。
5人ほど乗り込んだところでワゴン車は市内中心へと走り出した。

市内に入ると仕事帰りの影響か、もの凄い渋滞だった。空港から出でもう2時間近くになろうとしていた。ゆっくりではあるが車が進む。

クアラルンプールはシンガポールほど綺麗に整備されていないがバンコクより緑が多く気持ちがいい街というのが僕のイメージだ。僕は隣の人に声を掛けられた。

「随分、込んでるね」「ええ、本当に」「どこから?」「日本からです。始めバンコクに行ってから、今日バンコクから来たんです」「僕もバンコクからなんだよ」「バンコクに住んでいるんですか?」「いや、インドから来て」そんな話をしていると彼の宿泊ホテルの前にワゴン車は到着した。

3年ぶりのクアラルンプールに「ああ、懐かしい」と思わず日本語でつぶやいていた。僕が一番最後のワゴンの乗客となり運転手に「ホテルじゃなくて、プドゥラヤ・バスステーション近くでいいんだな」と念を押された。ワゴンはプドゥラヤバスステーション近くで僕を降ろした。ここから青いタイルの安宿に向かった。

安宿のシングルルームに着くと再び「ああ、懐かしい」と思わず日本語をつぶやいていた。 夜、チャイナタウンの屋台で中華料理を食したあと、セントラルマーケット近くのPUBに行った。

3年前に来たときとジュークボックスの位置が変わったくらいで、なんら変わらないこのPUBに入ったとき嬉しい気分になっていた。
ひょっとするとこのPUBにくれば彼に会えるかもしれない。
いやもう3年も立っているし、連絡を取っているわけでもないので、別の場所に行ってしまったかもしれない、などと思いを巡らしながらギネスを飲んでいた。ジュークボックスにコインを入れ、あの頃よく聴き、唄ったoasisのWonderwellや Don’t Look Back In Anger、Terence Brown feat.AnnaのI’ll Be Missing Youをリクエストした。

しばらくすると、2人のお客が入って来た。なぜかその1人を僕は目で追いかけていた。覚えていた。彼はBartだ。彼も僕の視線に気が付きしばらく、僕を見たあと「uchi!!!」と僕の名を叫んだ。3年ぶりの出会いだった。 この夜、ここのPUBでBartが呼んでくれたTさんとも会い懐かしい話をした。思いがけず楽しい夜をこの日過ごすことが出来た。


【写真:機内、窓からの台北の風景を利用】



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